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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
2章

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39 破壊する前に結界を張って聖域を作ってみる。

(巣がある状態で結界を作ったらどうなるんだろ?)

 怪物退治をしていく中でカズヤはそんな事を考えた。

 巣を破壊してから、怪物が入って来れなくするのが当たり前だと思っていた。

 だが、ふと疑問に思ったのだ。

(べつに、巣を破壊しなくてもいいんじゃないか?)



 とりあえず男に電話をして聞いてみた。

 壊す前に結界を作っては駄目なのかと。

 そうしたら、

「そういやそうだな」

 男も驚いたような声をあげた。



 なんの事は無い、巣を破壊する前に作るという発想がなかった。

 思い込みとも言う。

 そういうものだと思っていたのでやらなかった。

 思いつく事もなかった。

「試しに今度やってみるよ。

 そっちでやったなら、結果を教えて」

「分かりました」

 そう言って電話を切る。



 ならばと試しにやってみた。

 手近なところで結界を作ってみる。

 巣を覆うように聖域が作られていく。

 途端に怪物共の動きが止まった。



 厳密に言えば止まってるわけではない。

 非常にゆっくりとだが動いてる。

 何かに抑えつけられてるかのように苦しげに。

 結界の効果なのだろう。

 怪物が入ってこれない場所なのだ。

 そこにいきなり入れられ、身動きが取れなくなっている。



 もっともそれは生き残ってるものの話だ。

 中には聖域となった瞬間に死んだ怪物もいるようだ。

 そのせいか、怪物を倒した時にあらわれる光の粒が、そこかしこから飛んできた。

 おそらく、効果範囲の中で死んだ怪物から放たれたのだろう。



 おそらくは弱い怪物が死んだのだろう。

 レベルが低いと言うべきか。

 一定以上の強さがないと、怪物は聖域の中では生きられないようだ。

 生き残る事が出来てもかなり苦しむらしい。



 おかげで怪物退治がかなりはかどった。

 動けなくなった怪物の生き残りを倒していくだけなのだから。

 怪物に乗っ取られた人間も含め、次々倒していく。

 ただ、これはこれで問題があった。



「面倒だな」

 相手は動けない。

 それは良い。

 だが、逃げる事もないので、追い込む事が出来ない。

 一カ所に集めてまとめて倒すことが出来ない。

 一匹一匹探して倒さねばならない。



 追い込むのも手間はかかる。

 だが、探って歩くのも別の手間がかかる。

 どちらが楽とは言えない。



 ただ、聖域の中にいる怪物は、いずれ死ぬ。

 継続的なダメージを受けるのか、時間が経つと死んでいく。

 倒したおぼえもないのに光の粒が飛んでくることから分かった。

 即死を免れても、脱出できなければ生きていけないのだ。



 ならばとカズヤは巣の方に向かっていく。

 ザコは時間が経てば死ぬ。

 だったら放置して巣を破壊した方が良い。

 手間をかけて倒す必要がない。

 さっさと巣を破壊した方が良い。

 そうしてる間に、勝手に死んでくれるのだから。



 この効果は地下にある巣には及んでなかった。

 そちらでは怪物は特に苦しむ様子もなく、いつも通りに動いていた。

 ただ、結界に阻まれ、聖域になった場所に出られなくなっていた。

 それはそれで、被害が拡大しないからいいか、と巣を潰しながらカズヤは思った。

 何はともあれ、先に結界を作って聖域にしておく効果はある。

 それは確かだった。



 電話で男に伝えたら、

「そうなるんだ。

 便利だな」

と男は答えた。

「今度からそうする」

 今後の活動への変化をもたらすことになった。



 カズヤも便利なので、先に結界をはっていくことにする。

 労力が大幅に減ったのがありがたい。

 それに、見逃して取りこぼすことも無い。

 忘れた頃にひかりの粒がとんできて、レベルアップの助けになることもある。

「便利だ」

 順番を変えるだけでこうも違うのかと思った。



 そんなことを考えながら、駅周辺を片付けていく。

 このままいけば、順調に怪物どもを掃討できると考えていた。

 なのだが、それを止める輩が出てくる。



「待て!」

 人が動きを止める時間が止まった世界の中。

 そこでカズヤに向かって叫ぶ者があらわれた。

 誰だと思って目を向ける。

 そちらには、意気込んだ表情をした6人の男女が立っていた。

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