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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
2章

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34 怪物共の思惑

 怪物にとって人間は餌だ。

 生きていく為に必要になる。

 だから繁殖させねばならない。



 だが、同時に怪物は考える。

 気にくわない奴を生かしておきたくはないと。

 だから自分たちの好みの男を繁殖しようとする。



 だから人面花は色男に取り憑く。

 自分好みの男を支配するために。

 共にいるために。

 この場合、取り憑いた男の自我や人格はほぼ消える。

 本能などは生命維持のために残るが、自発的な行動はほぼ消える。



 人面虫はそうではない者達を食い荒らす。

 人間の内部を、霊魂を食い荒らし、身体をのっとる。

 人間という皮を被るというべきか。

 気に食わない男だから遠慮も容赦もなく食い荒らす。

 そして人になりすましていく。



 そして、人面花が取り憑いた者の種を残すために行動していく。

 気に入った男の種を残すために、女と交わらせていく。

 そうして、気に入った男を量産しようとする。



 人面虫それらの指示を受けて動く実働部隊になる。

 人面花が取り憑いた好ましい男を増やすために、邪魔になるものを排除する。



 場合によってはこの逆になる場合もある。

 人面花が気にくわない男に取り憑き。

 人面虫が好ましい男を食い荒らす事も。

 だが、こういった事はあまり起こらない。

 たまたまそうなる事があるという程度だ。



 何にせよ、そうやって怪物は自分たちの好む者を増やそうとする。

 その逆の、見た目の悪い男や、性格が合わない男を排除する。



 また、好みの男の繁殖の為なら人倫など簡単に踏みにじる。

 繁殖の為に使う女に恋人や夫がいようと、家庭があろうと気にしない。

 怪物にとって、人の営みなどどうでもよいことだ。

 むしろ、それすら利用する。

 好ましい男の遺伝子を受け継ぐ者を増やす為に。



 恋人や夫がいるなら女なら、扶養する者がいる。

 それらに、好ましい男の子供を押しつける。

 いわゆる托卵だ。

 そうして、扶養する者達に生ませた子供を養育させる。

 好ましい男一人では生まれてくる子供全部を育成できないからだ。

 だから、はらませる女の配偶者に子供を押しつける。



 カズヤの母も怪物好みの男の子供をはらむために選ばれた。

 そして、父に全てを押しつけようとした。



 ここで邪魔になるのがカズヤだ。

 子供がいれば、その育成に金や手間をかけねばならない。

 だからカズヤを処分しようとした。

 カズヤだけではない、同じような境遇の子供は全て取り憑き殺されてきた。

 あるいは、イジメという学校犯罪によって。

 あるいは、事件や犯罪によって。

 邪魔な子供は取り除かれてきた。



 子供で殺されないのは女の子くらいだ。

 それらは怪物が好む男の子をはらむ苗床にされる。



 全ては女だけしかいない怪物達の望みによる。

 彼女らにとって、好ましい男だけが優先されるべきものだ。

 他の男などどうでもいい。

 人間の女など、好ましい男の子供を宿すだけの苗床にすぎない。



 彼女ら怪物にとって、人間は自分達怪物が生きるための家畜でしかない。

 怪物は人間を繁殖させていく。

 養殖ともいう。

 そうして自分好みの者達だけの世界を作ろうとしていた。



 カズヤは運が良かった。

 取り憑いたのが人面花だったのだから。

 これが人面虫だったら、霊魂を貪られ、完全に死んでいた。

 まだ人面花だったから、かろうじて自我が残った。

 それすらもかなり危うかったが。

 だが、人面虫ほど致命的ではなかった。



 その人面花が取り憑いたのも、ただの偶然だった。

 たまたま人面花の種が取り憑いただけの事だった。

 だから人面虫も食いつく事ができなかった。

 やむなくカズヤは生かされていった。

 人面花が育ち、種を作り出せるようになるまで。

 種ができれば、カズヤは取り憑いた人面花ごと死ぬはずだった。

 そして、種に霊魂の全てを託した人面花は別の誰かに取り憑いて生きかえる事になっていた。



 おそらく、その時期を見計らって、カズヤの父の待遇を改善。

 それなりの生活ができるようにしていっただろう。

 父の方もおそらく怪物が絡んでる。

 仕事や収入を操作することもそう難しくないはずだ。

 そうして生活を安定させてから、母に子供を産ませる。

 姉も同じように怪物が選んだ男の子供を孕まされているかもしれない。

 そうして邪魔なカズヤが消えたあと、父は托卵されて自分の子ではない者を育てさせられていく。



 そういった事を瞬時に読み取り、推理し、察していった。

 強烈な、猛烈な怒りが湧いてきた。

「ふざけんな」

 母を通して察知した怪物の思惑。

 それを知って、カズヤは怒りをあらわにした。

「絶対に全部倒してやる」

 怪物の殲滅への決意を新たにした。

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