28 怪物ではないもう一つの敵
「ただ、気をつけろよ」
カズヤの決断を聞いた男は、更に説明をしていく。
「そういうのを嫌う連中もいる。
どんな形であっても、変わらない今までの方がいいって奴がな」
男やカズヤと同じように、怪物が見えるようになった者もいる。
怪物を倒す力を持った者もいる。
だが、そういった者達全てが怪物の巣を破壊していくわけではない。
「怪物は倒す。
取り憑かれて、完全に乗っ取られたのも倒す。
けど、巣は壊さない。
それで消えていく人がいるからってな」
「なんでそんな……」
カズヤには理解出来なかった。
巣があるという事は、延々と怪物が産み出される事になる。
怪物がはびこる事になる。
それで多くの犠牲者が出る事になる。
それを放置するというのが理解出来なかった。
それに、巣を破壊する事で世界が変わる。
これが嫌だというのも理解出来なかった。
変わって悪くなるならともかくだ。
いなくて良い者達、いや、いてはいけない者達が消えるのだ。
それの何が悪いのか?
カズヤには理解出来なかった。
「俺にも分からん」
男も巣の破壊に反対してる者達の気持ちは分からない。
理解も出来ないようだった。
「そういう連中が攻撃してくる事もある。
少なくとも、俺たちの邪魔をしてくる。
今までそうだったからな」
「うわあ……」
カズヤはうんざりした。
怪物を放置し、被害を拡大していく。
それを良しとするのが理解できない。
しかも、その為に邪魔までしてくるという。
そこまでして怪物の被害を増やしてどうするのか分からなかった。
「まあ、そういうのもいる。
それも知っておいてくれ」
「そうします。
先に知る事が出来て良かったですよ」
「そう言ってくれるとありがたいな」
そんな話をして、カズヤは電話を切った。
あらためて、この世界には様々な敵がいるのが分かった。
怪物もそうだし、怪物を倒す事を邪魔する人間もいる。
そういったものとこれから戦っていかねばならない。
「やんなるな……」
なんでこんな事になったんだろうと思った。
だが、こんな世界なのだ。
ここで生きていくしかない。
ならば、害をもたらすものを倒していくしかない。
生きてる間は常に邪魔をしてくるのだから。
その辛さはカズヤもよく知っている。
取り憑かれ、命を吸われ、あと少しで殺されるところだった。
男が助けに来てくれなかったらどうなっていた事か。
そこまでやってくる奴を放置は出来ない。
見つけて根絶やしにしていかねばならない。
怪物を倒し、巣を破壊する。
その邪魔をする者も倒していくしかない。
怪物を生かしておくというのだから。
怪物の協力者でしかない。
たとえ取り憑かれてなくても、寄生されてなくても、怪物化した人間と何も変わらない。
敵が多い。
その事を知り、カズヤはため息が出てきた。
【あとがき】
こんなところで1章終了
章の最後なので、少しでしゃばることにした
この話、途中で書くのが途切れていたものを書き直したんだが、どうだろう
少しでも面白ければいいのだが
面白い・楽しいと思えたなら、ブックマークをして今後も追いかけてくれると助かる
あと、いいねを押してくれると嬉しい
評価点とかは、完結したときに考えてもらえれば
感想を伝えたいならメッセージで
使われたことがほとんどないが、この機能、もっと気軽に使えばいいと思うのだが
それと
以前、こちらのコメント欄で俺の書いた話を話題にしてくれてたので、覗いてみるのも良いかも
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