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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
1章

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25 結界・聖域作り

 止まった時間の中で、どれだけの巣を破壊したことか。

 気がつけばカズヤと男のレベルは凄まじいほど高まっていた。



 そこらにいる怪物も、巣の主も瞬時に倒していける。

 強力な怪物を倒し続けたのだから当然だ。

 手に入れた経験値は膨大なものになっている。

 時間を気にせず、気分がたるみもしなければ、延々と巣を潰してまわれる。



 だが、それではイタチごっこになる。

 逃げ延びた怪物がどこかで巣を作り、いずれまた新しい巣が出来あがる。



 それを阻止する為に、塩をまいていくのだが。

 これが雨や風に流されるという弱点がある。

 時間とともに効果が薄れると見て良い。

 そうでなくても、植物の成長に悪影響を与える。



「だから、奴等が入ってこれない場所を作る」

 その為に、レベルを幾らか犠牲にする必要がある。

「その為に、レベルを使う事になる」

 問題がここにあった。



 怪物が入ってこれない場所。

 男はそれを結界とか聖域と呼んでいる。

 これを作るために、膨大な気が必要になる。

 生命力と言っても良い。

 怪物が入ってこれない場所を作るにはこれが必要になる。



 やり方そのものはそれほど難しくはない。

 気や生命力を器になるものに注ぎ込めばいい。

 それだけで、長期にわたって怪物が入って来れない場所を作り出す事が出来る。

 少なくとも塩などの怪物に効果のある物質を使うよりは長持ちする。



 だが、それだけの結界・聖域を作るには多大な気や生命力を使う事になる。

 レベルが幾つか落ちるほどの。

 その為、結界や聖域は簡単にできない。

 レベルを下げすぎると怪物に対処出来なくなる。

 生命を維持する限界を超えて注ぎ込めば死ぬ事にもなる。



「だから、レベルを上げておかないと駄目なんだ」

 男の説明に、カズヤはなるほどと思った。

 それでは簡単に作れないはずだと。



 怪物を倒すためには、レベルを上げないといけない。

 そのレベルを犠牲にしないと結界・聖域は作れない。

 怪物退治を考えると、この兼ね合いが非常に難しい。

 戦いに支障がない程度にレベルを保たねばならない。

 だが、怪物が入ってこれない場所がないと、いずれまた怪物が復活する。

 それを阻止する為に、どこまでレベルを犠牲に出来るか。

 この見極めが結構面倒ではある。



 だが、今回はカズヤがかなりレベルを上げた。

 男もそれなりにレベルを上げている。

 結界・聖域を作るのに問題はない。

 むしろ、怪物が繁殖しないように、ここで結界・聖域を作っておいた方が良い。



「大きさや強さにもよるけど、レベルを5つか6つ使えばいい。

 それでそれなりのものが出来上がる」

 効果の及ぶ範囲と継続する時間。

 どれだけの強さの怪物を退ける強さをもってるのか。

 これらを決める為に注ぐレベルはそれくらいあれば良いという。

 これだけで、数十年の期間、それなりに強力な怪物を阻む場所が出来るという。

 しかも、広さは町一つくらいを余裕で覆うほど。

「今の俺とお前なら出来る」

 男はそう言って結界を作り、聖域を広げる事にしたという。

 カズヤも異存は無い。



 早速、結界を作っていく。

 器には、適当な石を用いた。

 器になるものは何でもよいので、適当なところにあった石を用いた。

 そこらに落ちてる適当な大きさの石だ。

 それが結界・聖域の中心になってるとは誰も思わないだろう。

 放置しておいても、誰も気にしないし、誰も除けたりはしない。

 そういう利点もあるので、ただの石を用いる。

 下手に大がかりな何かにしてしまうと、無駄に目立ってなにかの拍子に取り除かれる事もあるからだ。



 その石にレベルを幾つか注ぎ込んで結界・聖域を作る。

 それが出来上がった瞬間、カズヤは確かに違いを感じ取った。

 言葉にするのは難しかったが、なにかが違うと感じた。

 今までと違う、余計なものがないというか。

 邪念が取り払われた清浄・正常さというのだろうか。

 なにかが有るというより、余計なものが無いというような感覚。

 そういったものが広がっていくのを感じた。



「これで良し」

 男の言葉に、これで結界・聖域が出来上がった事を確かめる事が出来た。

「それじゃ、続きはまた明日で」

 言われてカズヤも頷く。

 時間が動き出したのだ。

 怪物退治をしてるわけにもいかない。

 まずは学校に戻るしかない。



「続きは夜からな」

「分かりました」

 そう言ってカズヤは学校へと戻っていった。

 地面を蹴って、立ち並ぶ家の屋根までのぼる。

 そこから屋根を伝って学校まで飛び跳ねていった。

 幾らか下がったとはいえ、まだまだ高いレベルと能力値。

 これくらいの事は簡単にできる。

 おかげで、ほんの数分ほど遅刻するだけで済んだ。



 そして、学校に戻って怪物退治後の変化を見る。

「うわあ……」

 それを見てカズヤは男の言っていた意味を知る。

 変わるという事を。

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