20 繁殖地の学校
翌朝。
思いもしないほど良い目覚めを迎えた。
いつもなら、寝てもだるさが消えないものだったのだが。
そういった事もなく、爽快な気分で目が覚めた。
取り憑かれてないとこうも違うのかと思いながら起き上がる。
とはいえ、それ以外に特に何か違いがあるわけでもない。
男の言ってた変化というものは感じられない。
(どういう事なんだろ?)
何が変わるというのかさっぱり分からない。
今のところ目立った変化もない。
いつも通りに起きて、いつも通りに学校に行く。
そこに何の変化もなかった。
ただ、学校に向かう途中、変化に気付いた。
今まで見えなかった植物の蔦や根が学校に近づくほどに目につくようになった。
それも、学校に近づくほど大きくなっていく。
怪物の巣があるのだろうとすぐに察した。
スマホを手に取り、男に連絡を入れる。
「学校の方に巣があると思います」
「わかった」
男はすぐにそういった。
適当なところで合流したカズヤは、男と共に学校へ。
予想通り、学校は巨大な巣になっていた。
今なら分かるが、学校全体が巨大な植物で覆われている。
その超常に巨大な人面花が咲いている。
学校を多う蔦のあちこちからも、人面花が咲いている。
その蔦に人面虫もとりついている。
「こーなってたんだ……」
通ってた学校の真の姿に驚き呆れる。
なるほど、色々と問題が発生するわけだと納得した。
これなら簡単に取り憑かれてしまう。
こんな所に通っていれば、そりゃあ色々と問題も起こるというもの。
時間も止まった。
巣を破壊しないと、元に戻れない。
引き返す理由はない。
「やるぞ」
「はい」
男の声に、すぐに返事をした。




