17 報酬と使い方
「怪物を倒して手に入るのは経験値だけじゃない。
他にも色々手に入る」
そう言って男は手に光を集める。
気を出してるのはカズヤにも分かる。
「手に入れた経験値を使う事になるけど、気を使って欲しい物を願うとそれが手に入る」
そんな使い方があるのかと驚いた。
「俺もどうしてこういう事が出来るのか分からないけど。
でも、貯まってる気を使えば、色々手に入る」
「じゃあ、電話も?」
「出来る」
あっさりと男は頷いた。
「金とかも手に入る。
なんなら、自分に都合のよい運勢とかもな」
本当に何でも手に入るようだった。
「ただ、大きなものを願うと、それだけ気を使う。
レベルも一気に下がるから、使い方は気をつけろ」
とりあえず、数万円程度のものならそれほど消費を気にしなくても良いとの事。
ならばとカズヤは、スマートホンを求めた。
欲しいと思った瞬間にそれは手の中にあらわれた。
家に金がないから手に入らなかったもの。
それは確かに手の中にあった。
「すげえ……」
今日何度目のかの感嘆を口にする。
「ただな、スマホとかは毎月の使用料金が必要になる。
それは別だからな」
「ああ、なるほど」
単に手に入れるだけでは済まない。
その後の維持費も必要という事だった。
「その分も稼がないといけないからな」
「はい……」
欲しかった物は手に入ったが、今後を考えると気が重くなった。
だが、これで連絡手段が手に入った。
男とのやりとりも楽に出来る。
「とりあえず、明日この周りを探る。
事前に連絡するから」
「分かりました」
「それとな」
「はい?」
まだ何かあるのかと思った。
「色々変わってると思う、お前の周りが。
でも気にするな。
そういうもんだ」
「は?」
「まあ、実際に見てみろ。
言ってもこれは分からん」
そう言って男は去っていく。
いったい何なんだと思った。




