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「アナベル・リー」   エドガー・アラン・ポオ 最後の詩   ANNABEL LEE By Edgar A. Poe 試論

作者: 舜風人

「アナベル・リー」   エドガーアランポー ANNABEL LEE By Edgar A. Poe 試論



ウイキペディアより

『アナベル・リー』(Annabel Lee )は、1849年に書かれたアメリカの作家・詩人・編集者・文芸批評家エドガー・アラン・ポーによる最後の詩である。ポーの死後2日目に地元の日刊新聞『ニューヨーク・トリビューン』紙に発表された。 (ウイキより引用です)



、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、



it was many and many a years ago

in a kingdom by the sea .

that a maiden there lived whome you may know

by the name of annabel lee,


これは有名なポーの詩「アナベル・リー」の冒頭である。

これをどう訳すか、相馬御風的な感じがいいのか、それとも堀口大学風がいいのか、

あるいは、蒲原有明、薄田泣菫的がいいのか?


それともこんな私風の訳でいいのか。


「遠い遠い昔のことだった。

 海の近くのとある王国に、

一人の乙女が住んでいて、

 その名を、アナベルリーと呼ばれていた。」



直訳すれば以下のように、こうなるだろう。



「それは多くの多くの年月の昔。

海の近くの王国に

一人の乙女が、棲んでいた、それはアナベルリーという名で

貴方が恐らく知っているだろう、」




ポーの亡き、、おさな妻ヴァージニアへの鎮魂歌

ポーの死後、発見された詩稿、恐らく最後の詩だったろう。


病気と貧困そして、性的不能?であった、ポー。

そして、処女妻ヴァージニア。


ゴシック・ロマンスの影響の感じられるその、短編小説群。

永遠の愛のテーマはまさに、、映画「ピーター・イベットソン」の世界でもあるだろう。


また、、私はこの詩を読むと、オペラ、「ボヘミアンガール」の、

「マーブル・ホールズ」を思い出すのである。

何か情調が似ているようです。




ANNABEL LEE  原文


By Edgar A. Poe



IT was many and many ayear ago,


   In a kingdom by the sea,


That a maiden she lived whom you may know


   By the name of ANNABEL LEE;


And this maiden she lived with no other thought


   Than to love and be loved by me.



I was a child and she wa a child .


   In this kingdom by the sea:


But we loved with a love that was more than love --


   I and my ANNABEL LEE;


With a love that the winged seraphs of heaven


   Coveted her and me.



And this was the reason that, long ago,


   In this kingdom by the sea,


A wind blew out of a cloud,chilling


   My beautiful ANNABEL LEE;


So that her high-born kinsman came


   And bore her away from me,


To shut her up in a sepulchre


   In this kingdom by the sea.



The angels, not half so happy in heaven,


   Went envying her and me -


Yes!- that was the reason (as all men know,


   In this kingdom by the sea)


That the wind came out of the cloud by night,


   Chlling and killing my ANNABEL LEE,


But our love it was stronger by far than the love


   Of those who were older than we-


   Of many far wiser than we -


And neither the angels in heaven above,


   Nor the demons down under the sea,


Can ever dissever my soul from the soul


   Of the beautiful ANNABEL LEE.



For the moon never beams, without bringing me dreams


   Of the beautiful ANNABEL LEE;


And the stars never rise , but I feel the bright eyes


   Of the beautiful ANNABEL LEE;


And so, all the night-tide, I lie down by the see


Of my darling - my darling - my life and my bride


   In the sepulchre there by the sea,


   In her tomb by the sounding sea.








以下、、私の拙訳?です。







「アナベルリー」




遠い遠い昔のことだった。


海の近くに王国がありそこに


一人の乙女が住んでいた、


その名はアナベルリー。


そしてこの乙女の心はただ私を愛すること、


愛されることそれだけだった。



彼女は子供で私も子供だった、


海の近くのこの王国で、


私たちは愛し合った、愛よりも深い愛で。


私と私のアナベルリー。


天国の翼の生えた天使から


ねたまれるほどの愛で。



そして、これがその理由だった。


遠い昔、海の近くの王国で、


雲間から夜の間に風が吹き降ろし


私のアナベルリーを凍らせたのは。


それゆえ、身分高い一族がはせ参じ、


彼女を私から連れ去ったのだ。


彼女を墓の中に閉じ込めるために。


海の近くの王国で。



天使らは天国で私達の半分も幸せではなかった。


彼女と私をうらやむばかり。


そうだ、それがそのわけだった。


誰も知る海の近くのこの王国で。


雲間から吹き降ろす風が凍らせて


私のアナベルリーを殺したのは。



しかし、私達の愛はもっと強かった。


年かさの人たちの愛よりも。


そしてもっと賢い人たちの愛よりもなお、


高き天国の天使達の誰ひとり。


また海の底深く棲む悪魔の誰ひとりとして


私の魂を美しいアナベルリーから


引き離すことなど出来ない。



月の光はきっと、私にもたらしてくれる


美しいアナベルリーの夢を


そして星が昇るとき、私は見るだろう


美しいアナベルリーの瞳を。


かくして私は夜毎思い続ける


私の愛する、愛する私の生命、私の花嫁を、


海の近くの彼女の墓に


ざわめき立つ海のほとりの


彼女の墓に。




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