例えばのやーつ
夏ホラーの期間が来る前に夏ホラーの事をもっとやろうと思っていた。
「くそめ」
それが全くやれてない。全く。一切。一つとしてやってない。考えてもいないし、何かこういいアイデアがあるわけでもない。
「くそめ」
連載の奴がすごい長引いた。そのせいである。こんなにやってるつもりなかったんだけどなあー。夏ホラーよりもそっちの方が私としてはホラーなんだよなあ。
「くそめ」
とはいえ仕方がない。言っててもしょうがない。
今からでも、なんとかネタを考えよう。あ、一回最寄りの駅に行ってみるのもいいかもしれない。行ってみよう。
という訳で、散歩がてら最寄りの駅に行ってみることにした。
駅前のロータリーを抜けて駅の階段を上る。
「あれ?」
んで気が付くと、
駅の階段を下りていてロータリーに居た。駅の階段を下りてロータリーを眺める感じの体制で、立った状態で駅のロータリーを見ていた。
「あれ?何?」
何だと思って、また駅の階段を上った。
「え?」
でも、気が付くと駅の階段を下りてロータリーを見ていた。
は?
何これ?
何?
どうなってるの?
駅の階段を見上げる。何度も上り下りをしたもう顔なじみの最寄り駅、その階段である。
駅の階段を上る。
「んあ?」
でも、気が付くと駅の階段を下りてる。降りてロータリーを眺めてる。
何?これ何どうなってるの?
夏ホラーの事を考えるために、何か着想を得るために来てるからってそういうのいいのよ?別にいいんだから。
駅の階段を上る。
「うわあまじ?」
駅の階段を下りて、ロータリーを眺めてる。
何度やってもそうだった。
反対側の駅の階段を上っても同じだった。エレベーターを昇っても同じだった。エスカレーターでも同じ。
「改札にいけない」
改札にいけない。
気が付くと駅の階段を下りてロータリーを眺めてる私。
なんだおい。
家に帰って夏ホラーの企画ページを閲覧した。
例えばこんな話
の所に、どう歩いても出口にたどり着けない駅構内って書いててそれの逆バージョンじゃーんってなった。
「逆のやーつ」
でも、怖くねえけどな。
しかし、このまま一生最寄り駅が使えないんだとしたらどうしようか。
そしたらちょっと怖いかもしれないけど。
でも、どうなんだろうなあ。
まあ、でもせっかくの体験だし。一応書き残しておこう。