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課外活動編2

この保育園はセキュリティが、しっかりしている。

5mの塀で四方を囲まれている。

去年も来たからわかる


塀の出口はあと一箇所だけ

裏口があるが…


「春市どうする裏口からみんなを非難させようか」

「いや、自然災害では無さそうだ、だとすると裏口は危険だ。」

「そうね、状況を確認したいわね。」

「4階まであがろう」


園児たちは保育園の先生方が教室にまとまるように

支持している。

いまは下手に動かせない。


4階へ行き周囲や正門の状況を確認するため

バルコニーに出た。


チュンッ!


な!銃撃⁈


「ねぇ何?今の音」

「銃撃だ、狙撃された」

「じゅう…って、一体何が起こっているの!」


廊下を挟んで逆側の教室にはいり窓から慎重に外をみる。身を隠しながらだから見える範囲が限られているが裏口から3に…いや4人か、武装した人影が見える。


「突入してくるさ」

「爆弾で突然皆殺しにしない、そしてわざわざ突入してくるあたり"何か"もしくは"誰か"に用があるのは確かだな」

(春市くんなんでそんなに冷静なの?)

「高生は4階に残ってくれ」

コクリと頷く高生

「佐名は俺と一緒にきてくれ」


2人で走りだした。


「どうするの?」

「人がいる昼に襲撃するという事は狙いが人の可能性が高い。」

「え!?」

「狙撃手まで用意している。今日が畏敬訪問だということも偶然でない可能性がある」

「…」

「まず現状を把握したい」


3階に着いた廊下と4つ並ぶ教室が見える

一番奥に非常に階段の扉がある

手前から2こ目の教室に入る


「佐名、光で目くらましは出来るか?」

「出来るけど、効果範囲は20m程度よ」

「わかった、合図をしたら頼む」


教室の中を移動して"3個目の教室側の壁"に身を隠す

廊下でいうと丁度まんなかくらいの位置にいる事になる。

足音が近づいてくる教室が開けられて行く

どうやら非常階段の方から来たらしい

ガラガラ

コツコツ

となりの教室まで来ている!


佐名を見た

ひどく緊張していて顔がこわばっている

当然だ、いくら能力者といえど銃の前では

無敵とはいかない。


「大丈夫だ、もしヤバくなったら光の槍と目くらましを使って時間を稼げば警察も来る」

「うん…」

気休めだったが少しは効果があったようだ

まぁ、その方法だと佐名1人だけ逃げる事になる

のだが言うと反発してやらなさそうだからなー

言わないのが正解だろう。


扉越しに気配を感じる

低く扉の前で身構える


ガラガラ!扉が開いた!

目の前に2人!

飛び出して一気に2人のアサルトライフルの

マガジンの付け根に触れて能力で"外す!"


奥の2人は左右を警戒していた為反応が一瞬遅れている!思いっきりタックルをして前衛2人の間を通る。

右側にいる兵士の銃のスイッチに触れマガジンを外す!


ドガ!

「グッ!!」


さっき突き飛ばした前衛のどちらかに背中を殴打された。


左の兵士の銃へは届かない!

「佐名!」

「はぁぁ!!!」

ビガ!!!!!

強烈な閃光!

「くっしまった!」

背中は痛いが動ける!

左の兵士の手に触れて

アサルトライフルを手から"外す"

奪い取り

間髪入れず胴体に撃ち込む!

ドガガガ!!!!

「ぐあ!!」

「!!何やってるのよ!」

佐名が俺の構えた銃口の前に立ち塞がる

凄いやつだ…

「やめなさい!」

「大丈夫だ防弾チョッキを着ている、死にはしない」

!!

(さっきから何?普通じゃない)

目の前にうずくまる4人の装備すべてに"外し"の能力を使い機能不全にしておく。

兵士の無線に呼びかけがある

まだ仲間がいるな。


「動くな!」

後ろから4人!

しかし俺たちとの間にうずくまる兵士たちがいる、いきなり発砲はない!!!

「佐名!!頼む!」

「うん!!」

ビガ!閃光が辺りを白く染める!

佐名を抱きしめて

さっき入っていた教室の隣、3個目の教室に入る


「くそデルタ2部隊をまず後方へ!」

「は!」

救助を優先したか、好都合だ!

一発威嚇で打つ!

チュン!!!

廊下に弾痕がつく

身を潜めながら適当に発砲

「銃を奪われたか!」

「隊長、デタラメに打ってますが迷わず引き金を引くとは何者でしょう?学生のハズでは?」

「能力による対抗を想定していたが…ここからは銃撃戦になる、迷わず打て!」

「ハッ!!」

ジリジリと銃を構えてにじり寄ってくる

「抵抗をやめて出てこい!命までは取らん!!」


「目くらましで隙をつくり一気に駆け抜ける?」

「いや、流石にもう通じない」

「撃ち合うの?」

「…大丈夫だ、誰も殺さず逃げるよ」

佐名は小さく頷いた。


ドアから廊下の窓を撃つ!

パリン!

「撃つ度胸は一丁前だがいくらなんでも残念だ」

素人相手だ!と高を括りグッと踏み込んでくる!

3個目の教室に兵士たちが来た!

「高生おおおおお!!」

窓に向かって叫ぶ

!!

ドゴン!!

「ぐああぁぁ」

高生の足元にいた部隊4人がまとめて圧力でひれ伏す!

足元のみに発生する衝撃波が何故か床を

崩さずに相手を抑えている。


「佐名!光の槍で銃を吹き飛ばしてくれ」

「了解!」

手からハジき飛ばされた銃をひろい

マガジンをすべて外し、

銃身に充填されてる弾も"外した"


ドン!

身体が吹き飛ばされる。

「春市!?」

「ガァ!」

撃たれた?

狙撃手が移動したのか…

体内の弾を"外す"

やばい痛みで朦朧としてきた。


「春市、大丈夫?病院、いや救急車呼ぶから」

「佐名、俺は大丈夫だとにかく今は床に伏せて一階まで降りて逃げろ、おまえの能力なら逃げ切れる!」

「何言ってるのよ救急車よばなきゃ!」

「おまえこそ何言ってる!落ち着け!とにかくココから逃げろ、学校まで戻れ!」


「いたぞ!」

「デルタ2、デルタ3も確認できます!」

また4人組が来た!


「高生たのむ!」

…応答がない、撃たれているのかもしれない。

「私が相手するわ!」

4人組と対峙する佐名

「馬鹿やろオォ!」

佐名を抱きかかえてドアを"外し"教室に飛び込む

「佐名!光れ!」

まばゆい光が教室を照らす入り込もうとしてい

た4人組が目を伏せる

俺も見えていないがヤマ勘で4人組に突っ込む

触った物をとにかく"外す"


視界が無数の黒い影で覆われる

「おわぁぁぁ!」

「クソ!手が、手がぁぁ!」


カラス?

何十羽ものカラスが4人組を覆っている。

「今の内だ、こちらへ!佐名さん、欠陥くんも!」

痛みでふらついていた俺の脇にカラスが入り支えてくれる。

「墨俣先輩?」

「佐名さん無事で良かった…もう安心してください我々Ⅻ学生統括委員と学生自治会の部隊が事態鎮圧に動いている」

墨俣一夜スノマタカズヤ

Ⅻ学生統括委員の1人


彼の後ろには8人ほどの能力者が身構えて待機している。


とりあえず、助かったのか…

遠くで佐名が何か叫んでるいるようだ

いつも元気だな、

そのまま眠るように気を失った。

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