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能力の真相編1

いつも本当にありがとうございます。

「で、貴方の思惑は達成されたのかしら」

「源道寺さん、欠陥くんの能力を見て君の知りたい事への手がかりになったんじゃないかな?」

「何をおっしゃりたいの?」

「君がその能力で追いかけているもの"真実"に関する事だよ」

「彼が違法チップ保有者だでも?」

「ご名答」

「馬鹿馬鹿しいですわ、あの微弱な能力の生産の為にわざわざ違法チップ密造のリスクを背負うメリットが、どなたにあるとおっしゃるつもり?」


源道寺は絶対にそんな事は無いと確信した堂々たる態度で墨俣を正面から見据えていた。

友人をまるで犯罪者扱いされて気に入らない、とでも言うような静かで頑な怒りを帯びた言葉をつむぐ。


「微弱… とは言い切れないんだよあの能力」

「本人のアイディアが豊富なのは認めますが、能力量100以下では。やはり能力としては弱いのではなくて」

「僕は特別プログラム指定学生枠だからこないだの保育園襲撃事件の鎮圧と捜査に関わっているんだ」

「お伺いしてますわ、佐名さんが反能力主義組織に襲われた、という件ですわよね」


ⅻ統括委員は特にターゲットになりやすいので学園側から通達が行っていたのだ。


「その件で僕が逮捕した戦闘員の手首が外されていたんだ」

「たまたま手を挫いてしまったのではなくって」

「軍の病院では中の組織がほぼ傷つく事なく脱臼していてあまりにも奇妙だと報告があったんだ」

「貴方の能力で外したと疑われたのですね」

「多分ね、もちろんそんな能力は無いし、戦闘員本人の証言では"何かに手が触れたと思ったら既に外れいた"そうなんだ」

「念動力が人体に外傷を与えるほどであれば少なくとも4000は超えていなければならいはずですわよ」

「しかし、彼の()()能力がもし人体にも適用されるほどの強さがあるとしたら? それこそ正規のチップでは考えられない事だと思わないかい?」


源道寺は考えた。

学校では念動力にジャンルされている春市の能力が明らかに異質な点、それに普通のチップでは考えられない能力発現様式。

"彼"には違法チップに関する何かに関わっている可能性は少なからずある、本人が自覚してるかしてないかは別にとして。


「君の妹を助ける手がかりにつながるとは思わないか?」

「デリカシーが無い男性は嫌われますわよ」


➖体育祭・グラウンド

「あーあ!ハルいっちにだまされたね。ねー佐名」

「まぁ私も手錠で繋がれてたから何とも言えけどね」

「しかし、あそこまでは惜しかったですね、春市くんに凄く期待していました」

「だよねーきたっち! 信じて疑わなかった乙女の心はズタズタだよー」

「いや、マジすまん、本当すまん、あれはすまん」

「佐名との約束を破ったんだからーお詫びスイーツでも奢ってあげたらー」

「え? な、何言ってるのよ彩乃」

「え? そんなんでいいのか? いつもなら暴力を振るわれるのに! そんな事で許されるのか?」

「あーそれはいいですね、私も行きたいです」

「なら私も! 春いっちの、おごりね! よろしくー」

「くぅ、この人数はさすがに苦学生の俺にはキツイ、なんとかご容赦いただけぬか!」

「ちょっと私が暴力振るうみたいな会話スルーしてないからね!」

「えー、佐名と二人っきりがいいって事?」

「む! それは聞き捨てなりませんね、そういう事ななのですか?春市くん」

「え? え? えー?!」

「いや、そんな事は無い…なんて事もなくてだな」


危なかった!いまアイツ光ってたよ、拳が!


「まぁ、そのなんだ、ほら、あの…お金がない!」

「甲斐性ねぇーー」

「まぁ学生ですしね、それでは春市くんかわりに美味しいお店予約してエスコートしてくれたら許してあげます、もちろん割り勘でいいですよ」

「天使! いいんちょマジ天使」

「とっておきのお店を探すぜ! ネットでな!」

「まぁ期待しないで待ってるわね」


キターーーー!運命を乗り越えていま非暴力の世界へと足を踏み入れたのだ! こんにちはガンジー! ありがとう神さま。


「やはりでありましたか」

「なるほどさ」


高生と映像研究部部長が何やら言いながらこちらに向かってくる。


「どうしたん?おまえら出番の準備しなくていいのか?」

「春市、お前すこし疲れてるのか?」

「高生殿は優しすぎるでありますな」

「いやまぁ、山田先生ハンパ無かったし疲れたっちゃあ疲れているが、どしたん?」

「友達としてはっきりと言う!」

「そうであります!」

「お、おぅ」

「バストのサイズだけで女性を選ぶの間違っているぞ春市!」


!!!!!!!!


青天の霹靂とはこの事か!

こいつは何を言ってるのだ?


「待て! 俺が雑なセンスの巨乳主義者だと思っているというのか?」

「そうであります! もう誤魔化せないでありますよ春市殿! 現行犯逮捕であります」

「部長が教えてくれたのさ、次に接近するのは2年C組C組の彩乃ちゃんで間違いないと」

「まて、お前ら言いがかりもはなはだしいぞ!」

「わかってるさ春市、極度の疲労から理性的な判断力が低下して求めしまったんだろ、母性の象徴を」

「そんなわけあるかぁ! なんだっつーんだこの絡み」

「この感情を言葉にするのは難しいが、誤解を恐れずあえて言おう! お前ばっかり美少女に囲まれるのが気に入らないんさ!」

「妬みであります! 嫉妬であります! 聖書でも神は自らの名をジェラシーと言ったのであります! これは神的な感情、そう、天罰であります!」

「お前らの目は節穴かぁ! たまたま知り合っただけで囲まれてるのとは違うだろ!」

「うるさい! この主人公補正め! しかも隠れ巨乳ばっかりに目をつけてやがって!」

「違うだろ! "隠れていた"とはこっち側の主張が強すぎるだ、隠していた場合がほとんどだ! だから"隠し巨乳"が正しいと前から何度も言っているだろ!」

「本性をあらわしたな! 女子を敵にまわすといい!」

「いや、これはむしろ女性側に立った公平な物の見方をだな」


あれ? なんだ? 世界が明るい。


「もう、いいっつてんのよ! この変態どもが!!!」


特大の光エネルギーが俺たちを覆い尽くす!


「しまったさ!」

「逃げるであります!」


慌てる二人に対して波一つ無い穏やかな水面のような心境で俺は告げる。


「…もう、無理だよ」


二人は振り返り全てを諦めたように立ち尽くした。


「これで正気に戻れ! バカぁぁ!」

「さよならガンジー!!!!」



いつも読んでくださる方に本当に感謝しています。自分も楽しく書いていこうと思います。

やっと書きたい事へつながって行く展開になってきました。


人物や風景の描写少なすぎているので

今後はそこを増やして行こうと考えてます。


それではまた次回

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