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ヘルプ・ミー

「ピピピ!」

 おおきなくろ毛玉けだまおおきくひらけたくちなかはいってくる。親鳥おやどりあたまぼくくちなか出入でいりしている。今度こんどはヒナどりになった。こいつの目線めせんると、さっきまで恐怖きょうふだった親鳥おやどりかおもこころなしかやさしげにえる。

とりって一度自分いちどじぶんんだものをして子供こどもあたえるんだっけ。」

 そうおもったとたん気持きもちわるくなってきた。


 えさやりをえた親鳥おやどりは、ふたた餌探えささがしにんでいってしまった。ヒナどり自力じりき移動いどうできない。つぎ憑依先ひょういさきさがさなければ。


「ところで、さっきの、質問しつもんなんだったんだろう。」

 この、憑依ひょういシステムのおたす機能きのうなのか?

「おーい。解説機能かいせつきのういのか。」

 返事へんじはない。

 そんな都合つごうがいいわけないか。普段ふだんゲームでも説明せつめいなど、ろくにないたりばったりのぼくだが、このときばかりはマニュアルがしいとおもった。

「ヘルプミー!」

 やけくそでんだ。

「はーい。おびですか。」

 さっきの死神しにがみこえこえた。

「なんだ?おまえは?」

「『なんだ?』ってった?ったよね。わたしはおたすけキャラの『ヘルパー死神しにがみ』。りゃくして『ヘルプ・ミー』です。」

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