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ニアミス

 一瞬いっしゅんまえくらくなった。れてくると眼下がんかしろぬのがいくつかえる。霊安室れいあんしつ天井てんじょうから遺体いたいれつているのだ。とりあえず、浮遊霊ふゆうれいになったってことだ。全員ぜんいんかおにはしろぬのがかかっていて、どれが自分じぶんのかはわからない。マーカーもえている。ふわふわとただよっていると、一体いったい遺体いたいせられはじめた。

遺体いたいんでるから、憑依ひょういできないはずだよな。なら、あれが自分じぶん肉体にくたいってことか。」

 かおしろぬのめがけて、どんどんせられている。

 ぬの中央ちゅうおうくろいしみがある。あれ、なんだ。光沢こうたくがあり、うごいているようにもえる。

「ゴキブリ!」

 いたときには、おそかった。ぼくは、ゴキブリのからだ憑依ひょういしていた。


無事ぶじえできました。オスですよ。オス。」

 ゴキブリのオスでそこまでよろこばなくても。

「キャー!」

 女性じょせいさけごえだ。死体したいでもうごいたか?女性じょせい自分じぶんのスリッパをぐと、ぼくのほうにちかづいてくる。見覚みおぼえのあるかお。おふくろだ。

「バシーン!」

 なにかをたたおとがする。あれは絶対ぜったいぼくたたつぶだ。ゴキブリははねひろげて、ひらいているドアからした。くろ弾丸だんがんのようにまっすぐんでいく。いままでの動物どうぶつたちが着陸時ちゃくりくじいきおいをころしてまる飛行船ひこうせんなら、こいつらはそのままんでいくジェットだ。エレベータのドアにそって胴体着陸どうたいちゃくりくすると、そのまますみへと素早すばや移動いどうした。つぎ瞬間しゅんかん、エレベータがひらく。ゴキブリはかべ隙間すきまへとまれていった。

「オウメ、とにかくギョクジくんじゃないことをいのろう。」

 エレベータのなかから、こえこえる。そのこえきながら、ぼくはエレベータの機械室きかいしつそこへとちていった。

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