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王と玉

 渾身こんしん一編いっぺんだ。この死別しべつ連想れんそうさせるばしうえわたせば、ドキドキの相乗効果そうじょうこうか


 ぼく普通ふつう中学三年ちゅうがくさんねん名前なまえのぞいては。

 鳥野とりの()()

 タマゴではない。ましてや、タマコでもない。ギョクジ。なんで、こんな名前なまえになったかとえば、夢見ゆめみがちな母親ははおやが、トリノオリンピックをていて、手紙てがみ宛名あてなが『トリノ・王子様おうじさま』になるとかんがえた。ところがだ。将棋好しょうぎずきの親父おやじが、あっちがおうなら、こっちはぎょくだと、玉子たまごにしてしまった。

 なぜ、そんな暴挙ぼうきょにでたのかとえば、たまたまとなり親父おやじ将棋相手しょうぎあいてに、おんなまれ、これまた、たまたま名前なまえ届出とどけでおとずれた役所やくしょで、一緒いっしょになった。となりは『()()』。みはオウメ。けずいな親父おやじは、そのてんやしてしまった。

おとこだから玉付たまつきだ。」

 おやえらべない。ましてや名前なまえめられない。いまでは、大人おとなになったら名前なまええようとあきらめている。


 王子おうじ王女おうじょのほうがまだよかった。玉子たまご王女おうじょ。どうみてもわない。

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