隙間[8]
【佐藤 タケルのまとめた八密について】
八密…警察庁直属の精鋭部隊。国外勢力が国内に直接・間接問わず攻撃してきた際対処することが目的。
局長
虎子 キノエ
すべてが不明
メンバー
・未知之久 レンサ(17)
男 東京都出身 鳥籠[陸奥]学園在籍
口癖は「幸運なことだ」
実力は八密ナンバーワン
・星凪 ルミ(23)
女 千葉県出身(現在東京都内在住) 条醒大学文学部在籍
根は不真面目で、普段から男遊びが絶えない。金遣いが荒い
誠から説教を受けている毎日
・誠 テンセイ(23)
男 茨城県出身(現在東京都内在住) 条醒大学法学部在籍
成績優秀者。勉学に集中しているためバイトをしていない。
星凪のだらしなさをよく叱っている。また終電を逃した彼女を泊めることもしばし。
・鍛冶谷 ムラマサ(34)
男 島根県出身(現在東京都内在住) ジャパネスアイロン営業主任
製鉄会社ジャパネスアイロンの営業部で主任を務めている。
元々たたら製鉄の名家出身であり、鉄分野に関しては専門的な知識を持っている。
・負荷街 マシロ(31)
女 東京都出身 鳥籠[風間]学園音楽教師
母校である鳥籠[風間]学園の音楽教師。声楽部顧問でもある。
細谷さんと関与あり?←要調査
・禍浪 アヤセ(19)
男 群馬県出身(現在東京都内在住) 慈業医療福祉大学健康科学部在籍
介護施設のボランティア活動に積極的な参加をしている。
目撃情報が多い。
・柚子李葉 ジュジュ(19)
女 神奈川県出身(現在東京都内在住) 恵方大学グローバルコミュニケーション学部在籍
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語が堪能。海外留学の予定があったがキャンセルした。←恐らく八密の方を優先するためと思われる。
七々死と同棲している模様。
・七々死 ムメイ(13)
女 奈良県出身(現在東京都内在住) 氷室丘中学校在籍
この名前は八密加入時に名乗りだしたもので、元々は石動 ナナという名前だった。戸籍が存在しなかったため、苗字は孤児院「石動星園」から、ナナは石動星園にいた子供たちで決めた、生まれ年はおおよそで誕生日は石動星園に入所した7月15日を採用している。現在の戸籍上では七々死の方で登録されている。
現在は柚子李葉と同棲している模様。
《僕と松本さんが見た新聞の事件の背景》
・今回の事件は星凪、誠が関与している可能性がある(動画あり、一部ノイズが含まれている)。
・騒いでいた男女は違法薬物【ラッシュアワー】(仮称)に手を出している。これは中東テロ組織【ナジュム】が資金繰りで開発した最新の違法薬物で摂取すると過度な興奮状態になる。また前例にある違法薬物に比べ依存性が段違いに強いこともあり、暴徒化することも珍しくないらしい。
・現状は都条例の迷惑行為で逮捕されたがいずれは違法薬物関与の罪で再逮捕されると予見される。
・逮捕者12名のうち、半分の6人は極度のうつ病になった。この6人は精神科にかかった経歴はない。原因は不明。警察内では【ラッシュアワー】(仮称)による後遺症と見ている。
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【松本と細谷の一幕】
《4月6日/13:28/寮内》
「やぁ、細谷君」
松本さんは後ろからミオの肩をポンと叩き、声をかける。
「わっ!……松本さん、驚きましたよ」
「おっと、失礼。別に君を脅かすつもりはなかったんだがな」
「そ、そうだったのですね。で、えっと、私に何か用でも…?」
少し疑い深そうな目でミオはアスカのことを見つめる。
「あぁ、ちょっとね。君の学校の先生、特に声楽部の顧問について気になるからね」
「私の? なんで?」
「いやぁ、ほら。細谷君は声楽部でエースとも言える存在だったのだろう」
「そう言われるとちょっと照れるけど………そう言われているみたいね」
「調べてみたら、1年前の全国コンクールで金賞を取っているようではないか」
「えぇ、それはそうね」
「どんな指導をしていたのか気になったのだよ」
「松本さん、歌を歌うことに関心があるの?」
「いや全く」
「そう……なのね。じゃあ、まぁ先生についてはとてもお世話になったわ」
「細谷君はつくづく思うが本当にいい声を持っているな。それに磨きをかけたのが件の先生なのね」
「えぇ、負荷街先生は特別でした」
ここでアスカは「しめたっ」と笑みがこぼれそうになる。敢えて教師の名前を伏せて会話を進めていたからだ。ただ苗字だけでは偶然の可能性があると思い、アスカはさらに探りを入れた。
「ちなみにその負荷街先生の下の名前は?」
「名前? なんで先生にそこまで関心があるんだろう………えっと、マシロだったわ。真実の真にホワイトの白で真白よ」
「そっか………負荷街 マシロか」
「ねぇ、松本さん?」
「ん?」
「なんでさっきから先生のことについて聞いているの?」
「あ~えっと……実はね、私って鳥籠[花咲里]学園なんだけどね、離任式があって、当時負荷街先生が私のところから細谷君のいる風間に移動になったんだよね」
「え、花咲里……? あれって東京だよね? 先生東京から来たかなぁ……」
咄嗟の嘘にミオは更に疑念を持つような表情になる。アスカ自身この嘘は無理があるなぁ、選択肢を間違えたと思った。
「あれ? 違った? 確かそんな先生がいたような気がしたんだがね………記憶違いか?」
「う~ん、私も先生がどの鳥籠学園から来たか覚えてないからお互い様だね」
よかった、ミオがそこまで先生に関心がなくて救われたと安堵の息が漏れそうになるアスカだった。
「まぁそれよりも続きを聞かせてくれよ、負荷街先生の話。さっき君は『特別』と言ったけどどういう?」
「私の歌のレベルをすぐに見極めて、私を軸にして練習するようにしたの。おかげさまで一部の部員からは嫌われたけどね……」
「なるほどね」
「そういう子ほど足を引っ張ってドロップアウトするケースが多かったんだよね。一方で私に協力的だった子も多くて、それが金賞に繋がったのかなって思うよ」
「目先の良い先生だったのね、細谷君含め全部員のレベルをある程度把握して、質を上げて行った。細谷君からしてみれば功労者で貢献者だったと思うんじゃないか?」
「えぇそれはもちろん。ただ………たまにいない日があったんだよねぇ」
「ん?」
「部活の時間になっても先生が来ないことは珍しくない話だったのよ。私が率先して職員室行ったわ、そしたら大抵『急用ができて早退した』と」
「その急用ってどういうのかって知っているの?」
「いいえ。私としては先生にも先生のプライベートがあるから迂闊に踏み込むのも良くないかなって聞きづらかったから聞かなかったわ。他の子は聞いていたけどはぐらかされた感じみたい」
「あぁまぁ、細谷君の行動についてはいい判断だったんじゃないかな」
「とはいえいる時の方がほとんどだったし、練習内容も毎回充実していたからその早退について私は不平不満を言うことも考えることもなかったな」
「そうなんだね。ちなみに早退ってどれくらいの頻度だった?」
「えぇ? 多い時は週に2回とかあったけど。毎週来た日もあるし、一番少ないなと思った時は月に2、3回ほどだったわね」
「なるほどね」
「う~ん、どうだろう。私の話、何か貴女にとって宛てになるような内容だったかな?」
「えぇ、そうね。とても有益な情報だったわ、ありがとう。もし機会があったら伝えてくれよ、1年生の時は音楽の授業でお世話になりましたってね。ま、向こうが覚えているかわかんないけど」
アスカはそのまま去って行った。
「………う~ん。なんで松本さんが負荷街先生のこと急に聞いてきたんだろう、わざわざ嘘を吐いてまで」
ミオは首を傾げる。実は彼女はマシロが花咲里から転任したことを嘘であると既に見抜いていた。何故なら負荷街 マシロは細谷 ミオが入学するより前からいた教師だからだ。
一つ目は八密のメンバーに関する一覧です、どこかで
作品の都合上名前はカタカナというルールが敷かれているのでここで各メンバーの漢字を紹介しておきます。
虎子 甲
未知之久 連鎖
星凪 流美
誠 天聖
鍛冶谷 村正
負荷街 真城
禍浪 礼世
柚子李葉 寿珠
七々死 無銘
こんな感じです。もしかしたら前にこの回を見た人は星凪の名前が変わっていることに気付くかもしれません。椿 ルカと名前が被っていることをすっかり忘れていたため変えました。なるべく登場人物の名前は被らないようにしています。ただまぁ登場人物の多い作品である分こういうミスはどうしても多発しかねないので今のうちにたくさん失敗して注意力を高めていきたいです。かんばります。
二つ目は少し先の日の物語、松本さんが細谷さんにアプローチをかけた一幕。ここで確定したことは細谷さんと負荷街は繋がりがあったことですね。ただこれが今後どう影響するのかはどうなるのでしょうかね。
総評してこの隙間は出すタイミングに大変悩み、未だにここが正解かどうか私も引っかかっています。




