伏線回収のお時間ですよ
芦屋「サブタイの通りちゃんと回収できるのか?」
守護霊さん《だ、大丈夫ですよ?多分。》
芦屋「不安だ…。」
回想開始!
で?
「はい?」
はい?じゃねーよ!
さっさと話せ!
「は、はい。えっとですね。
その、死ぬかもしれません。」
へー、誰が?
「あなたが。」
俺?
「はい。」
……Why?(良いイントネーション)
「まあ、いろいろと?」
はあ?!ふざけんな!
詳しく説明しろ!
いつ、どこで、どのように死ぬ!
他殺か?事故死か?自殺か?
さあ、吐け!
ピカッ!(ライトアップ!)
「眩しい!話しますから、
落ち着いてください!
まず、他殺だと思います。
そして近いうちに死にます。
………学校で。」
疑問が幾つかあるな。
何故学校だと分かる?
「あなたを殺したい方は学校に。」
学校に住んでいる奴とか言うなよ?
「いえ。
そうではなく学校に取り憑いてる、
ですかね。」
幽霊か…。
「悪霊の中でも特に厄介です。
取り憑かれたら確実に死にます。
蠱毒というものに近いですかね。
霊が多い場所で、共食いが始まり、
残った幾つかの強い霊が悪霊化。
場所の影響も受け性質も変化し、
こうなると手に負えないですね。」
なんで俺がそんなものに…。
「恐らく、蠱毒の中の霊の方が
あなたに因縁があるのでしょう。」
つまりはその悪霊が
俺か、俺の関係者を恨んでいると?
対処法はあるのか?
「学校に二度と行かないとか。
大抵の蠱毒は場所に縛られます。」
消すことは?
「不可能に近いですね。
何しろ他の霊や場所に残った感情、
それら全てを喰ってできるので。」
感情か…。
それはまあ、置いとこう。
一番大切な事を聞こうか。
お前は何者だ?
何故俺についてきた?
「私は…。」
ガチャ
「あっくん?一人で何してるの?」
「え?」
こいつが見えないのか?
「私を見ることができるのは、
あなただけです。守護霊ですし。」
無い胸張って自慢してきた。
うぜえ。うざすぎるぜこいつ。
「あっくん?」
「いや。なんでもない。」
…そうだ!
あねきは俺の学校の卒業生だった!
「あねき。」
「なーにー?」
「俺の学校で昔何かあったのか?」
「えっと。どんなこと?」
「誰かが…。死んだとか…。」
「あー、あったよー。
私の部活の後輩が、
首を吊って自殺したんだよ。」
「どうしてか知ってる?」
「たしかー、部活内でイジメが。」
イジメ…。悪霊にもなるわ。
でも、なんで俺なんだ?
「同じ学年の子がいじめてたけど、
周りは上級生が裏でイジメてる
と思ってたみたい。」
「上級生?」
「うん。私と他に二人いたよ。
私は部長だったし、首謀者扱いで、
いろいろ聞かれたよー。」
…そうか。だから俺なんだ。
いじめられた奴はあねきが裏で…。
と思ったのかもしれない。
因縁ありまくりだな。
「それがどうかしたの?」
「ちょっと気になることが。」
「そっかー。とりあえず。」
はい?
「夜だし、独り言はやめてね?」
「…はい。ごめんなさい。」
バタン
「あの人卒業生だったんですね。」
まあな。事情はだいたい分かった。
後は………。
ここでまさかの選択肢!
1こいつの事情を聞く
2黙って寝る(こいつは放置)
3こいつをポイして寝る
……3かな。
「何でそうなるかが分からない!」
それはお前が馬鹿だからだ。
「もう馬鹿でいいから、
話聞いてください!
私はあなたの守護霊です!」
それはもう知ってる。
他には?
「実は例の霊 」
ポイしますた。
くだらない冗談を言うな。
うぜえ。
「不可抗力です!
とにかく、例の蠱毒の呪いの影響で
私の前任の守護霊さんが消滅して、
代わりに私が。」
あー。最近不幸だったのは、
蠱毒の呪いがあったのと、
守護霊がいなかったから?
「ええ。
守護霊がいないと不幸に。」
今も結構不幸だけどな…。
主にお前のせいで。
他の守護霊にチェンジは?
「できません。」
何でだよ。
「他の守護霊全員拒否りまして。」
ろくでもねーな!
ちったーやる気出せ、守護霊業界!
仕方ないか、呪われてるし。
消滅するとか嫌だもんな。
なのに、なんでお前は?
「あなたに一目惚れしたんです!」
は?
芦屋「微妙だ………。」
守護霊さん《失礼な!オールOKですよ!》