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守護霊は飛べるんですよ

あんまり怖くない。

今更ですが。





いきなり家族構成紹介!

ほんっといきなりだな…。


平屋香‥‥ひらや かおる

おやじ。44歳。建築家。

変な家を建てたがる。


平屋富美‥‥ひらや ふみ

おふくろ。何歳だろ。知らね。

ふらっと旅をする。


平屋美穂‥‥ひらや みほ

あねき。22歳。大学生。

ぽやっとしてる。マイペース。


平屋芦屋‥‥ひらや あしや

俺。16歳。高校生。

下っ端体質。故に家事全般担当。


以上、家族構成紹介終了!


おやじは泊まりこみで仕事。

おふくろはエジプトだと思いたい。

なのであねきと俺の分の飯を作る。


とてとて


「あっくん。ご飯はー?」

「もう少し待って。

あねき今日は早く帰ってたんだ?」

「うん、お昼すぎに終わったー。」

早えな…。そんなもんか?

それとも…。

「他の人も?」

「んーそうだよー。」

良かった…。

この人自分のペースで生きてて、

よく勝手に帰ったりするから怖い。

「ねー、外の方で音がするよ?」

「ご飯できたよ!」

「…。」

「…。」

「…あっくん。」

「…はい。」

「なんかあったのー?」

「何も?」

「ほんとー?」

「うん。」

「そかー。」

ほっ。

そのあとご飯食べて、風呂入って、

俺の部屋へと。


「私の話聞いてください!」


寝たいなー。まじで。

何で俺の部屋に居るん?


「窓開いてましたよ?」


不法侵入じゃねえか!


「開けっ放しは良くないですよ?」


本当にな!てめえが言うな!

自称守護霊の首根っこを掴み、


「ぎゃー?!落とさないで?!」


窓からぶら下げた。

ついてくんな。どっか行け。


「そういうわけには…。」


あーあれだ選択肢だな。


1部屋で話を聞く

2落とす

3通報する


「やめてー?!

そろそろ話を聞いて!」


1部屋で話を聞く

2落とす⬅︎ピッ

3通報する


パッ


「いやー?!」


落とした。ま、平気だろ。

おやすみー。


「ふふふ。私、飛べるんです!」


いやおかしいだろ。


「だって私守護霊ですし。」


守護霊なら誰でも飛べるのか?


「おそらく。」


そうか。とりあえず入れ。

見られるとまずい。


「本当ですか?!」


…。ま、まあな。

べ、別に守護霊だって信じたわけじゃねーよ?!


「な、何ですか?いきなり。」


いや別に。ツンデレ知らねえのか。

チッ。つまんねーなこいつ。


「舌打ち酷い!鬼!悪魔!ヤンデレ!」


ヤンデレの意味知らねえだろお前。

てかツンデレは知らねえのに

何でヤンデレって言葉知ってんだ。

こいつには色々言いたい事がある。

夜だし時間はたっぷりある。


「そ、その言い方はちょっとその、

いやらしいですね///。」


頭大丈夫ですか?

……やっぱこいつ落とそうかな。


次の日。

窓から落としました。

だって朝からうぜえし。

しょうがないよね。


「何で落とすんですか?!

しまいにゃ訴えますよ?!

そして勝ちますよ?!」


無理だろ。お前幽霊だしな?

俺の土俵に上がることすら出来ん。

ザマー(笑)。


「くっ、悔しい…。はっ?!

まさかそういう情報を知るために!

話を聞いてくれたんですか?!」


それもあるな。

情報が多いといろいろと有利だ。

覚えとけ。いいな?

……こんの大馬鹿者が!間抜け!

昨日の話もっと早く言っとけよ!


「あなたがずっと無視したからで、

私は悪くないですよね?!」


そうだが。何か?


「開き直った?!」


そもそも、俺の命に関わるってこと

ぐらい言っておけよ!

重要な話かどうかぐらい、

聞かれなくてもまず最初に言え!

そしたら最初から俺も優しいわ!


「今も全然優しくないですよ!」


怒ってんだよ!

お前もうちょい、頭使え!


「う、うわーん!

そんなに怒らなくてもー!」


ええい、泣くなー!


……どうしてこうなったか。

そのためには昨日の夜について、

語らねばなるまい…。嫌だなあ…。







次回、回想っぽい何かですよ。


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