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閑話 サプライズプレゼント

これは物語が始まる少し前のお話です。

冬も深まり冷え切った朝、冬雪はキーボードを叩いている。12月最終週、期末レポートの締め切りはもうすぐだ。


(あとはこの現代史概論だけなのだけれど、少し難しいのよね)

行き詰まった冬雪は、伸びをして気を紛らわす。外では室外機が唸りを上げているであろう暖房が部屋を暖めてくれているが、カップに入ったコーヒーは既に冷めてしまっている。


不意に、レポートを書いていた端末が着信を告げる画面を表示する。相手は妹の桜のようだ。

「もしもし?お姉ちゃん今大丈夫?」

「ええ、大丈夫よ。どうしたのかしら?」

レポートの期限はもうすぐだが、まだ焦る時間ではない。


「お姉ちゃん、ありがとう。んんっ、報告があります」

桜は冬雪に改まった態度で話を切り出す。冬雪は桜に見られていないが、思わず姿勢を正した。


「実は、春からお姉ちゃんと同じ大学に通います!」

「そう、おめでとう。そうすると、こちらに住むのかしら?」

「ちょっと淡白すぎない?もうちょっとこう、なんというか……」

淡白な冬雪の反応に、桜は少し不満げだ。


「きちんとお祝いしているわよ?桜なら何事もなく合格すると思っているわ。それとも合格祝いのプレゼントが欲しいのかしら?」

「いいね、プレゼント!ちょうど今日は23日だし、今日送れば明後日には着くんじゃない?」


「そうね、考えておくわ。改めて合格おめでとう、桜」

冬雪はちょうど今決まった今日の予定に、レポートを書く手が進む。明日は雪が降る予報だ。

おそらく今年最後の投稿になると思います。

思い返せば10月から、3か月ほど投稿を続けてきました。


11編という数は決して多くはありませんが、来年もマイペースに続けていくつもりです。


どうぞ、良いお年をお迎えください。

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