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5話 雪女からのアプローチ

元人間であることが判明して少し話すことにした


「こうして人と話すのは久しぶりだね。何年振りなんだろう。山に過ごしていくうちに人と関わることはなかったから」


「山にいても人はいるけど見えない人多いからな」


「見える者は少ないから仕方ない。霊感の強い人ではないと見えないだろう」


基本的に妖魔は見えない

だから、人と話す機会が少ないってことだ


「うん、だから寂しかった。話し相手になってくれる妖魔はいるけど元々人ではない妖魔が多いから・・・生まれながらに妖魔として生きている妖魔もいるからね」


妖魔として生まれた者もいるってことか

まあ、いるだろうな


「妖魔として生きて早2年・・・やることがない」


妖魔は何か食べる必要はない

しかし、食べることはできる

エネルギー補給くらいしかないとか

魔物みたいなシステム・・・


「まあ、俺も20年以上幽霊として過ごしていたから気持ちは分からなくともない」


「俺はまだ数日くらいしかなっていないからなんとも言えねえな」


まだ死んで数日しか経っていないし、仕方ないか

しっかし〜幽霊ってやることないんだな

人と話すことはできないからな

死んでいる幽霊と話すくらいしか話し相手がいないって話だし、そりゃそうか


「ふ〜ん・・・君幾つ?」


突然年を聞かれた

素直に答えるか


「12です」


「あら、若い・・・食べ頃」


「・・・なんて?」


12歳が食べ頃ってどういうこと?


「未成年を手を出すのは犯罪だぞ」


「天狗・・・私はこれでも15。死んで2年プラスしても17だから大丈夫。それにこの子は私の性癖に刺さる。見た目は大学生か高校生くらいだけど中身は12歳なんて最高」


無表情に言うセリフではないのですが・・・


「高校生と中学生が付き合うだけで犯罪なんておかしい」


「まだ思春期になったばかりの子だぞ?流石に駄目だろう」


「天狗・・・私は彼が気に入っているの。貴方に言われても止める理由にはならない」


俺の前に歩いて頭を撫ぜる

なんで頭を撫ぜるんだ??

分からん分からん・・・分からない・・・


「こんな可愛い子が欲しかった・・・」


俺が可愛いだと・・・?

何を言っているんだこの人


「・・・変態だな。頭を撫ぜるくらいでは変態ではないがな」


爺さんは呆れた顔をしている

俺からしたらなんで頭を撫ぜるのか分からない

一体なんで頭を撫ぜる必要があるのか俺には疑問がある


「なんで頭に撫ぜるんだ?」


「可愛いから・・・君のような人が好きだからね。うんうん」


無表情なのに何故か嬉しそうな感じがするように見える

無表情だから何を考えているのか分からないが言動でなんとか理解できている・・・ってところか

分からないが俺のことを好意的に見ている?ってことかな?


「雪、君のことをもっと知りたい・・・」


「え?いや・・・う〜ん・・・」


無表情なのに目がキラキラしているのは気のせいか?

そう見えるのがなんか怖いが俺のことを知ってどうする気なんだこの人


「ふむ・・・若い子の恋愛っていうのは俺の予想を上回るな。時代の変化ってやつか」


爺さんからなんか聞こえたが若いなんやら恋愛なんやら言っているが俺には全然分からない

何を言っているのか分からないし、なんでこの人が俺に優しくするのか分からない

漫画みたいな感じ?

でも、あんまり漫画の知識が現実に反映されることがない場面が多いんだよな

現実っていうのか漫画よりも奇妙なんだから・・・うん、僕分からない〜


「とりあえずだが、お主はどうする?俺達はこれから自由にやっていくが山にずっといるとかならいいが」


爺さんがこれからどうするのか聞くと


「私は2人について行くよ。雪のことが気に入ったからね」


「どう言うこと??」


なんで俺が理由でついて行くの?

分からない分からない


「そうかい・・・分かった。お主も来い」


「ええ、そうするわ」


何やら仲間になってくれたがどうして俺のことを構うのか謎

妖魔になって数時間後に仲間を手に入れたが納得できないところが多すぎる謎の多い雪女を仲間にしたが俺は彼女に疑問を持ち続けることになったのだった



次回の投稿は3月9日12時投稿になります

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