25話 喫茶店ににて
その後、俺は街に歩いて喫茶店に来ていた
何故来たのか
ただ、散歩したいだけである
趣味を見つけることは簡単ではないのならできることをやっていこうと言う話を爺さんと婆さんにしていた
少しずつ考えていけばいいってことだよ
趣味を見つけることをどうするのか。まあ、適当にやるとしても何か見つけられるんじゃないかと思ってきているけど
「ふむ・・・なるほど・・・妖魔というのは基本的に暇ですからね。やることがないというのは無理もないことかと」
喫茶店の店主がそう言った
髭を生やした老人に見えるが外見が人間に近いだけで妖力からして普通の人間とは思えない
まあ、すぐに分かることであるが妖魔としてそれなりの強さを持っている人ということがわかる
「まあ・・・成り立てですからね」
「年なんて妖魔には関係ない。強い妖魔は暇を持て余す傾向が強いですから無理もないですよ。私だってこの店を開店するまでは暇でゴロゴロしていたのですから・・・まあ、私は前世猫だったので無理もないですけど・・・」
前世猫だったん?あんた
猫が喫茶店を開くというのはなんとも・・4いや、猫がいる喫茶店とかあるから別におかしくないかな
「猫だったんだ・・・猫というか人生経験豊富の老人って感じなんですがね・・・」
「妖魔になって50年は経っているのでそう感じても仕方ないでしょう」
「ふ〜ん・・・」
妖魔になって50年って・・・マジですか
「妖魔になって50年以上経っている私から言えることはゆっくりと見つけることですね」
妖魔からしたらゆっくりと見つかればいいんじゃね?感覚なんだろうな
人間からしたら考えられないけど妖魔と人間では時間の流れってもんが違うかもしれない
まあ、幽霊で20年いた爺さんもいるんだし、世の中そんなもんだろう
自由にやるこそ、自分らしさが見つけられるのだろう
そういうのが大事なんだろうなってなんとなくわかった
なんとなくだけどね
「さて、どうしましょうかね〜」
「コーヒーです」
「あっどうも・・・」
やはりコーヒーはうまい
妖魔になってから人間のように栄養バランス考えないといけないということが無くなったので好きに食べたい物が食べられる
これっていいよね
妖魔も妖魔でいいことがあるんだなってもんが分かる
これはいいわ本当
「あ!雪さん!」
「・・・・・・」
何やら聞いたことがある声が聞こえる
気のせいだろう
「ちょっと!無視しないでください!」
「コーヒー美味い・・・」
「無視しないでください〜!」
何か当たる
気のせいだろう
「ふむ・・・お客様、何をされているのです?ここは喫茶店なのでそのような行為はやめていただきたいです」
誰かいるのは間違いではないようだ
「ちょっとぉ〜!私が胸を当てているの「そのような行為はやめていただきたいです。周りのお客様に迷惑になります」あっはい・・・」
ようやく離れてくれたか
「ふう〜・・・やれやれ・・・」
コーヒー美味い
「私を無視しないでくださいよ〜!」
「・・・騒がしい・・・」
「私も同じく」
店主も同じ気持ちなんだ・・・まあ、気持ちは分かるし、俺も同じように思っているから無理もないけどね
「何か用?黄泉」
いたのは黄泉
女郎蜘蛛の人だ
前というか昨日に会った人
なんでここにいるのかはいいとして、なぜ俺に構うのか
正直に言うと分からん
本人に聞かないと分からないし
「いや〜暇なんですよ。こうして街で歩くのが趣味になってまして。今日は偶々、雪さんを見つけたってところなんですよ」
「俺に迷惑をかけるために来たと思った・・・」
「なんで!?なんでそんなことを言うんですか!」
「初対面の時に俺に何をしたのか分かっている?」
「うっ・・・」
アレはびっくりしたからな
なんで俺を巻き込むんだと心の中で思ったし
思ったどころかふざけるなよとは思っていた気がするがどうなんだろう
忘れてしまったぜ
まあ、どうでもいいし
終わったことだからいいか




