21話 4人の会話
姉さんと再会して俺は4人で話すことになった
場所は移って家に
「へえ〜貴方が私の弟を誑かしている女ね」
「何か私のことを悪く言っているようですね」
何か2人がバチバチと睨んでますが
「なんでこうなったん?」
「お前にはまだ早いかもな」
「何がだよ」
何か爺さんは知っているようだがどうしてこうなっているんだ?
「話をしようか、雪の姉、夜よ」
「あら、私は名前を教えた記憶がないのだけど?」
姉さんは爺さんに名前を教えた記憶がないらしい
俺が教えたからな
「俺が家族の話をしていたからだよ」
俺が伝えると納得したのか椅子に座って理解したような顔をする
「それじゃ、あの日、何が起きたのか教えてくれる?」
「うん、カクカクジカジカ」
俺はあの日、何が起きたのか教えた
ーーーーー
俺がどうして死んだのかと幽霊なってからと妖魔になった経緯やその後の話
この数日間に何が起きたのか姉さんに説明した
「・・・なるほどね。理解したわ・・・その牛鬼みたいな妖魔を殺せばいいことと今は鬼の最上位の妖魔になっていることもね」
前者物騒すぎね?
「そう言うことになるな。いくらなんでも片っ端から妖魔を祓うんではないぞ」
そんなことをしていたの!?
何をしているんだよ姉さんは
関係者じゃない妖魔まで巻き込んでいるんかい
「・・・分かったわ。それで、雪はこれからどうするの?このまま人として生きることくらいできると思うけど・・・」
妖魔は人間に擬態できることは爺さんから説明を受けている
確かに人として生きることはできるだろう
だが、それは嫌だな
それに鬼の力を制御しながら生活するのは厳しいし
「妖魔として生きるよ。人間の姿で生きるなんて難しいからね」
まだ妖魔になって数日しか経っていない
制御はある程度できているが霊能力者に出会ったら不味いし
姐さんのような過激派みたいな行動する人もいるだろう
祓われるよりもマシ
まあ、俺は強いとかは爺さんから聞いているし、そこら辺はどうなるんだろうか
「そう・・・これからは簡単に会うのは難しいわね」
難しいとは?
「妖魔と霊能力者との交流は昔からあるが・・・過激派はそれらを許すことはしないからな」
どう言うこと?
「妖魔と霊能力者の関係はそこまで良くないの。ほら、鬼昌って鬼から聞いたでしょ?霊能力者と遭遇するのは危険とかなんやら話していたじゃない」
命から指摘される
そういや言っていたな
『上位霊能力者はな。妖魔街に侵入してくることができるんだよ。普段なら侵入とか聞かないし、侵入して問題を起こした場合は上位妖魔達が来るから戦闘した方がデメリットが多いんだが・・・やたら過激派が多いみたいでな』
侵入してくることができる霊能力者はいるって話
姉さんも普通に妖魔街に入ることができたし、過激派が侵入してもおかしくない
姉さんが妖魔と繋がっているとなれば過激派が動く可能性があるってことかな?
「分身を使えるとしても本体が誰なのか気づくことができる人はいる。電話くらいならバレることはないと思うわ。プライベート用のスマホはあるし・・・でも、雪と会えないのは嫌なんだよね〜それにしても貴方何者?私はこれでも霊能力者の地位が一級なんだけど?」
爺さんが何者か聞きたいみたいだ
「俺は妖魔に育てられたって話はしただろ。俺は元々生贄として捧げられたんだが・・・」
生贄!?
なんか暗い話をしているな爺さん
あんた、生贄経験あるとかどんな人生を送っているんだ?
「まあ、信仰されている土地神は元人間の妖魔なんだがなんやかんやあって家族として育てられていたんだ。まあ、俺がお前に勝てる理由は俺の親父が土地神を任せられるほどの強い妖魔であったからかな」
「・・・私、これでも過去に汚染されて暴走している土地神との戦闘で勝利したい経験が何度かあるんだけど?貴方の親代わりの妖魔、相当の力の持ち主でしょ」
姉さんは経験あるのか・・・土地神との戦闘経験があるなんて驚きなんだが?
「そこはいいさ。まあ、俺の両親は俺が赤ん坊の頃に亡くなっていて育て親がいないから生贄にされたが何十年も生きてきたからな。もう死んだけど」
話は続く