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18話 風磨に現れる霊能力者

家についた

ようやく帰ることができたと言おうか


「激しかったね・・・」


「?何が?」


「・・・・・・この言葉分からないんだ。若いね〜」


「若いでしょあんたも」


命が突然何か言ったがどうしたんだ?

激しかった?

散歩そんなに息切れするようなことをしたのか?

ふむ、分からん

全くもって分からん


「爺さんは・・・いないな。上の階にでもいるんか?」


リビングに行くと誰もいなかった

行く前にいた爺さんはいないので2階にいるんだろう

それはいいとして


「このままゲームでもする?」


「うん、ゲームしよ。後、抱きついていい?」


「駄目に決まってんだろ」


「分かった。抱きつくね」


「話聞いていた?」


抱きついて枕代わりにされた

ゲームをしている時はゲームに集中してくれるからいいけど



ーーーーー


その頃、爺さんは


「・・・ふむ、街には問題はないようだな」


人間達がいる街のとあるビルの屋上で下にいる人々を見下ろしていた


「今のところは問題ないが・・・話では街にいる妖魔が霊能力者に殺されることが起きていると竜磨から聞いたが・・・ここにはいないか」


知人である不動産屋さんの竜磨から最近妖魔が霊能力者に善悪関係なく、祓われる事件が多発していると聞いていた

その話が事実なのか探っていたのだ

雪達にもしものことがあったらいけないので孫のように扱っている2人を守るためだった


「今の霊能力者が何をしようと勝手だが・・・善意で人間社会にいる妖魔を祓うことは禁止にしているはずなんだが・・・ここ数日で問題が起きるとはな」


雪が死んでから問題が起きている

それは何か関係しているのでは?と風磨は考えていた

雪の親戚が復讐のために動いている可能性があるのでは?と考え、動いているのだ


「・・・来おったか・・・」


屋上にとある女性が現れた

髪色は黒、妖魔になる前の雪の容姿に似ている女性

この者がここ最近妖魔を祓っている霊能力者であると風磨は気づく


「貴方かしら?私の弟を殺した妖魔は」


怒り震えるその声に風磨は答える


「最近妖魔になったから知らんな。お主の弟なんぞ知らんぞ」


「そう・・・ならー


死ね」


札を投げる

札から式神が現れた

妖魔とは違う存在

式神から感じるエネルギーは妖魔ランク2に相当する強力な式神であった


「話を聞かずに妖魔を祓っているのか?馬鹿な奴だ」


スーツ姿の風磨を相手に女性ー青野夜は攻撃する


「弟を殺した妖魔を教えてくれたら逃してあげるわよ。教えてくれるならね」


「・・・残念ながらお主の弟が殺されたことは俺には知らない(やはり、雪の仇のために動いているのか。犠牲者はまだ少ないとはいえ、10人近くやられている。雪があんなに強い妖魔へ参加した理由は家系だったとはな)だが、関係ない妖魔を祓ったお前は許すことはできないな。安心しろ、殺すようなことはしない」


雪の姉となれば殺すことはしない

妖魔は人を殺すことはするがそれはあくまで一部の妖魔というか時に殺す必要がある場合だけ

それはあくまで普段人間と近い生活を送っている妖魔の場合であるが風磨は元人間だ

人間を殺すようなことはしない側の常識を持つ妖魔


「知らないなら殺す」


「教えないなら殺すではなく、知らないなら殺すはのぉ・・・」


怖いことを言うなこの人と思った風磨

雪とは違い、戦闘狂の一面が見える

姉弟でも違うところがあるんだなと分かる


「行け」


式神3体が風磨を襲う


「やれやれだ。俺にそんな式神で倒せると思っているとはな」


襲ってくる式神の1体の頭を掴み、真っ二つになるように裂く

残りの2体も同じように簡単に殺す

天狗の最上位の力を持っている風磨を相手には弱すぎる敵だった


「・・・(ランク1の妖魔ね。気配からして上位種、東京にいるような奴じゃないけど元人間であることは間違いない。私の弟を殺した妖魔が母を殺さなかったと言うことは元人間が妖魔だと可能性が高い)」


殺す対象の妖魔はランク3以上

祓われた妖魔が少ない理由は元人間であることとランク3以上の妖魔であることを条件にしているので被害が少ないのだ

それでも関係のない妖魔を倒したことは自覚している

弟を殺した妖魔

家には妖魔が近づくことができないように結界を張っており、並の妖魔では近づくことはできないようにしていた

それでも雪という最愛の弟が家の中で殺された

それは力のある妖魔が侵入したことになる

頭のいい妖魔

そんな妖魔の候補が1人目の前にいる

生まれたばかりであると告白しているが生まれたばかりでランク1というのは異例中の異例、危険な存在であるため1級案件となる

夜が動くべき案件なので逃すつもりはない

暴れたらとんでもない被害をもたらすかもしれないから


「式神だけじゃ意味がないわね」


自分が動くべきだと考え、風磨と敵対する



雪は姉が霊能力者であることは知りません

人間の頃は幽霊や妖魔が見える霊感の強い人ではないので霊能力者の話ですら知りませんでした

ちなみにですが雪以外の家族は霊能力者です

霊能力者と言う言葉を本人は知らないほど普通の生活を送っていたように見えて裏では霊能力者として働いています

霊能力者が職業であるとは話されていません

雪は知らないだけです

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