14話 家賃払うのに20人も来る必要はないよな
何やら事件に巻き込まれた
黒髪美人から助けてくださいと俺の横まで走って隠れた
なんで俺を巻き込むんですかね?
俺関係者じゃないんですが
「おいおい。他人を巻き込むとはいい度胸じゃねえか。クソ女」
ゾロゾロと謎の人達が現れた
他人を巻き込むとはいい度胸じゃねえかと言っているあたり、普段はいい人なんだろう多分
「えっと・・・どう言う状況?」
なんだこの状況
全く読むことができないんですが
「おい、クソ女。部外者を巻き込むんじゃねえ。ささっと妖力を払えや。3800エネルギーの請求しているのに払えないとはどう言うことだ?」
「いや!それに私はそんな買い物しているわけがないでしょうが!」
「発狂してもな・・・お前が家賃払っていないだけだろ。竜磨さんから払うように命じられただけだ。あと、買い物だとしても払えや」
家賃請求かい!
なら、普通に払えよ
そんなことに俺が巻き込まれるのかよ
「俺の後ろに隠れるなよ・・・家賃くらい払っておけ」
「・・・分かりました。この人が怖かったので・・・」
「鬼である俺に対してそんなことを言うとはな。舐めてんのかお前」
ボスみたいな人はツノが生えていた
周りの者達はそれぞれ特徴のある姿をしている
どうやら、竜磨さんの部下のようだ
黒髪美女は家賃を払うとボスは俺を見る
「あんたが竜磨さんが言っていた鬼か。鬼として挨拶しないとな」
「挨拶ですか・・・まさか喧嘩?」
「いや、やらねえよ。俺よりも強い鬼を相手にするとか命をかけることはしねえよ。俺の名は鬼昌。ランク4の鬼だ」
ランク4か
かなり強い鬼のようだな
「俺の名は雪。最近鬼になったばかりの新人だよ。ランク1、よろしく」
同じように挨拶する
制限している力を解除すると周りの人達は驚いて固まる
「・・・最上位の鬼の力か・・・とんでもねえ力だな・・・風磨さんの友人とは聞いていたがここまでとは・・・」
冷や汗をかいている
そんなに俺がやばい存在なのか
力を解放していると命も起きた
「ん・・・あら、力解放しているの?」
起き上がったのでお姫様抱っこをやめる
立ち上がった命はなんともないような顔をしていた
「・・・どう言う状況?」
「カクカクジカジカで」
「ふむふむ・・・なるほど理解した」
事情を話すと理解してくれた
良かった良かった
「そこの女が払うことをせずに逃げたってことね」
「ああ、そういうことだ。払ってくれたからよかったがな」
「ですが!ヤクザみたいな感じにゾロゾロ来なないでください!!二十人も家の前にいるなんて怖いですよ!」
うん・・・まあ、大人数で来るのは怖いわな
なんで逃げたのか分かったわ
ここまでの人達が集まって家の前にいたら怖い
まあ、俺も鬼なんで何故かそこまで怖くは感じないけど
「ああ〜そう言うことか。それに関してはやりすぎたな。悪い悪い」
流石に人数が多すぎるかみたいな感じに謝った鬼昌
「ということなんです!まさかランク1の妖魔に会うとは思いませんでした!」
何故かキラキラと輝く顔をしている
よく見るとかなりの顔が整っている美女
20代くらいの姿だけど中身が幼く感じる
「はっはぁ・・・そうですか・・・」
なんか面倒なことになったな
ってか、この人も爺さんの知り合いなのかよ
爺さんの交友関係どうなってんねん
あの爺さんどれほどの妖魔と知り合いなんだよ
「私の名前は黄泉です!女郎蜘蛛でランク六です!」
命より上なのかこの人
女郎蜘蛛?
蜘蛛なのこの人
「あっそう」
「ひどいです!」
「この人、見た目に反して中身が若くね?」
「生前は15歳だったんだってさ。雪さんより年上なのに全然見えないが事実だぜ?」
マジか、この人俺より年上なのか
「ちょっと!女性の年齢を教えないでください!!」
「見た目に反して幼いからだろ。それに鬼が女性のプライバシーを守るような存在なのはおかしいだろ」
「この鬼!」
「鬼なんだわ俺」
やれやれ、何やら面倒なことに巻き込まれてしまった
この人、俺よりも年上なのが驚愕なんだが・・・中学生よりも若く感じる
いや、俺が妙に大人っぽいだけなのかな?
そんなわけがないかうん