12話 拠点手に入れたぜ
家を購入して1日過ぎた
必要な物は購入、妖力が代償であるが万単位にある俺と爺さんのおかげですんなりと購入できたので問題なく、家の中にある何もない部屋をそれなりに入れることができた
妖力をお金代わりにするとは思ってなかったがどうやら、お金で購入する妖魔や妖力で購入する妖魔と分かられているらしい
理由としては妖力が足りないから
必ずしも俺達のように妖力が豊富ってわけじゃない
なので人間の姿に擬態して人間が見えるほどの技術を手に入れて仕事をしている妖魔があるらしい
しかし、霊能力者のような存在は妖魔を倒すことがよくある話で突然倒されることがあるとか
それはそれで怖い話だ
俺も狙われる対象であるから
「はあ〜・・・疲れた」
8割近くの妖力を消費したから疲れたぜ
それでも六クラスの妖力量はある
まあ、それは置いといて
「飯を作れる人っているんか?」
「何を言っているのよ。妖魔が飯を食べることなんてないわよ?それに私作れないし」
「・・・俺は無理だな」
料理ができる人がこの中にいるとか聞いていた
「雪は仕方ないがお前はできないのか」
爺さんは俺には期待していなかったようだ
まあ、中学生に料理できる人がいても俺は作る側の人じゃないからね
「悪いわね。妖魔になってからどころか幽霊時代から飯を食べていないわ。やっていたとしても感覚しかないけど料理部に入っていたとかなんてなかったし、調理実習くらいよ」
「ふむ・・・まあ、妖魔は食べないといけていけないとかないから別にいいか」
と料理する人がいないので料理をすることはなかった
爺さんは料理できるらしいが20年以上料理していなかったので忘れているとか
うん、仕方ないね
感覚でやるとか料理本を見ながらとかはできるだろう
でも、強制はしないしいいかな
そんなことがあって1日過ぎていた
何もすることがないのでゲームをするばかり
マジでやることねえよ本当
「気分転換に外でも出てみようかな」
外に出て散歩でもするか
制御はある程度できている
普通の妖魔・・・ってほどじゃないが三クラスレベルまでには抑えているから問題ないだろう多分
うん、妖魔街を歩いたことがあるのは昨日だけだから不確定
怖いところもあるんだから心配は心配だが問題ないだろうと気楽に考えるしかないな
「私も一緒にいていい?」
俺の言葉に反応したのか命が俺と一緒に行きたいと近づいてきた
「うん、いいよ」
別に悪くないことなので許可したというか一緒に行くことになった
爺さんは家でゴロゴロしている
妖魔になった時はスーツ姿だったが今は普通のシャツを着ている
需要あるかな?ないか
こうして俺は命と一緒に妖魔街で散歩することになった
外を出てみると意外に明るい
まだ昼だからっていうのが理由だが妖魔は夜に行動するような存在かと思っていたから意外
まあ、ここは人間がいる場所じゃないし、人間は基本見えないから外に出ても問題ないよな
「案外妖魔って外に出るんだな」
「元人間だけじゃないけど動物や虫が妖魔になることはある。意思疎通できるのは妖魔だからね。言語の書き換えを自動にできるようなもんじゃない?まあ、できない妖魔の方が多いわ」
そんな裏事情があるんだな
意外に細かいことを考えるんだな
今の時代では考えられないことを昔からあるのはよくある話みたいだし、仕方ないところが多いだろう
「妖魔にね・・・」
「大変なところがあるけど慣れたら慣れたで何も感じなくなるわよ。いつもの日常って感じにね」
普段表情を変えないと勝手に思っている評価を命に向けているが可愛いところがある
俺に対して表情が豊かであることだ
爺さんの時とかは無表情で話している
俺だけは表情を変える時が多いから好かれているんだなって思う
「そうだね」
慣れが1番か
環境の適応は人間はうまく順応するし、時間に任せますか