表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/34

11話 家の購入

おすすめされた家の中に入ると意外に広い玄関だった

俺の家の玄関の倍以上!ってわけもなく、1.何倍程度であるがなんか広いと感じるくらいには広いとでも言おう


「ほう?随分広い玄関じゃないか」


「玄関だけで驚いてはいけないぞ、風磨。この家にはまだまだある」


近くにある扉を開けるとリビングが目の前にあった

リビングに繋がる部屋なのか


「ここも広いな」


何もないがかなり広い

玄関でも思ったけど建物を外から見た時の予想した広さよりも入ってみたら広いと感じるのはなんだろうね

玄関は仕方ないとしてもリビングとか予想よりも広い


「ここがリビング。あそこがキッチン」



この後、1階に着いて説明された

風呂やトイレも最新式

妖魔が住むとは想像つかないくらいの家でびっくりした

確かにこれはおすすめするなとは思ったがどうやってこの家を作ったんだと同時に思って聞いていると


「建物を作る専門の妖魔がいるんだ。人間は重機を使わないといけないが妖魔は重機がなくても重い資材とかは運べるし、人間よりも作る時間は少ない。費用も安く抑えることができる」


魔法のようなことをできるから資材を簡単に運ぶことも作ることも可能

例えば風系統の技で資材を運ぶとか力持ちもそれなりにいるので作る時間は早い

中には生前作業業務を得意とした元人間の妖魔もいる

時代に流れて人間では失われている技術があるが妖魔になっている人達は死ぬことがほぼないので数百年生きることは可能

テクノロジーみたいな技術を持っている職人もいる

技術の継承をしても当時の人が妖魔になっていていたり幽霊になっているとかあるので意外に早く終わるのとか

まあ、幽霊がどれくらいいるのか想像つかないくらいにはたくさんいるからな

輪廻転生している人もいるがそれでも幽霊とか妖魔として過ごしている人はたくさんいる

正直舐めていた

中学生だった自分では考えられないことだったが妖魔にはできることがたくさんあったと言うことが分かる

つい最近まで小学生だったからな・・・うん


「分からないことがたくさんあるもんだな」


「幽霊になって数日の人が全て理解している方がおかしい。知っているとしても知らないことの方が世の中は多い。たくさん知っていると自慢している奴は世界の一部にも及ばない。全てを知ることはできないからな」


「・・・・・・」


知ることが全てではない

知らないことが当たり前

それは世の中では通用しないと言っているが全てを知ることや知るべきことを相手が必ず求めているわけではない

時には必要とされ、時には必要とはされない戦力外


「人生というのは豆腐以下だ。豆腐のように柔らかく、脆い。知っているふりをしないと生きていけないなんて私からしたら馬鹿なことをしているだけだな」


そう言って2階に繋がる階段を登る


「2階にある部屋は全部で5つ。お主らが好き勝手に改造していい。しかし、この家から出て行くとなれば元の状態に戻しておけよ?そのくらいの責任はお主らに負ってもらうからな」


「ふっ分かっている」


「・・・ならいい」


2階にある部屋をそれぞれ見るとそれなりに広い部屋だった

1人一部屋はあるし、5部屋もあるなら普通に自由にできるのか


「かなり広いわね」


「そんなもんだ。この家は妖力を中心に作られている。改造は当たり前のようにされていることを教えよう。他の家でも改造されているところが多い。何をしようも家を破壊しない限り問題がないが破壊したら破壊した者の責任を負ってもらう。直すことができるなら自分で直して破壊した証拠は消せ」


「他人任せね。随分と」


「そんなもんだ。私からしたら持っている家に住む妖魔のエネルギーをお金にしているようなもん。基本中にいるのはプライバシーの尊重だろう?」


プライバシーの尊重は尊重なのか?

ふむ・・・分からない


「さて、どうする、お主ら。私から言えることはこの家はおすすめだ。ここまで広い家はなかなかないがお主らの要望なら広い家があるところに連れて行くことは可能だ。しかし、目立ちすぎると後からトラブルになる。あまりにも目立つ家は強盗に狙われやすい。それくらいのことは頭に入れてくれ」


妖魔が犯罪しないという聖人なことはない

だから、俺らのような強い力を持つ妖魔が目立たないように暮らすには普通の家とかそこまで差がない家を選ぶ必要があるんだってさ

これは竜磨さんからの話だけどね


「ふむ・・・このくらいが丁度いいだろう。2人はこの家にすることを反対するか?」


爺さんは賛成のようだ

そつだな・・・このくらいがいいかな


「俺はこのくらいがいいと思う」


「私もね。普通の家よりは広いし、このくらいがいいと思うわ。人が増えても問題ないみたいだし」


「あはは・・・改造する気満々だな」


「分かった。では契約書を書いてもらう」


紙を出して爺さんに渡す


「2人とも未成年だからお前がサインしろ」


「了解さ」


ペンを出してサインをする

家探しはすぐに終わり、新たな家を購入したのだった


ちなみにこの家の購入金額・・・購入妖力は1万近くだった

マジかよと妖力が思ったより消費するんだなと思ったがよくよく考えると安いか

人間の金銭感覚では安いけど数千万円とお金で支払うわけがないので家屋の購入はしやすい

ちびちびと妖力を貯めることができると竜磨さんから言われたので数ヶ月で貯めることができるんだろう

すげえなと俺は思ったのだった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ