07 中学三年生の四月
中学三年生の四月
クラス替えはハズレだった模様
始業式は行けた。そしてしょげて帰ってきた。
新しいクラスには、数少ない娘の友達が一人もいなかったようで、担任の先生は転勤してきた若い女性の先生とのこと。前任のおじいちゃん先生から娘について引き継がれていることを願う。
オワタ~オワタ~修学旅行ぼっち確定~オワタ~。そう言って荒んでいる娘だが、私としては、修学旅行に行く気はあるんだ……と喜び。
件の怒鳴る先生たちは担任を持つことなく、違う学年の教科のみになったと聞いた。おじいちゃん先生のおかげだと思う。
娘と関わることはほとんど無くなったけれど、問題をほかに押しつけただけのようなモヤモヤが残る。かといって、私にできることはないのだが。
相変わらず毎日薬を飲んでは二週間に一度受診する日々だったが、先日検査した心電図から娘に不整脈の疑いが浮上。
医師曰く、飲んでいる薬の副作用が心臓に悪さをすることもあるとのことで、一旦その薬は別の漢方に変更し、循環器科で精密検査をすることになった。大きな病院のいいところは、こういうときも院内で完結できるところだ。
また、内服や睡眠と運動指導を一ヶ月続けてみても症状がほとんど変わらないことから、小児カウンセリングを勧められた。これも院内でしてもらえる。
この病院にたどり着けたことは私たちにとって本当に幸運だったと思う。
不整脈は、運動負荷や二十四時間心電図を取る機械をつけて検査した結果、脈が飛ぶ房室ブロックが認められたけれど、特に治療の必要が無いタイプで様子見で大丈夫とのことだった。念のため、変更した薬は元に戻さずにこちらも様子を見ることになった。
カウンセリングもはじまった。
カウンセラーも穏やかな若い女性の先生で、娘だけでカウンセリングを約一時間、私だけで娘の家の様子の確認や私の娘への接し方の話を三十分ほど行った。
娘と一緒にカウンセリングは受けず、このスタイルで続けていく。こちらも二週間に一回の通院。なるたけ日にちを合わせて予約を取ってくれるが、診察とずれれば月四回の通院となる。
職場には事情を説明しているので休み取得の配慮はしてもらえているが、仕事の量は減らないのでほかの日に残業して処理することになる。仕事の調整を考えると、正直頭が痛い。
退職が頭をよぎる。