六話
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「ここは…」
ミラに体を貸すと僕は全くさっきいた場所とは変わらない場所にいたのである。
いや、少し違う。辺りを見渡すと文字が反転していたり、時計が逆に見える。
まるで世界が鏡の中の世界に入ってしまったような感覚である。
「あら?あらあらどうして人間の僕ちゃんがこんな所にいるのかな?」
「あ、あ、あ……貴方は誰ですか?」
目の前にいきなり1人の美女が現れた。
それは瞬間移動のように何も無い場所に一瞬で目の前に巨乳のグラマーなお姉さんが現れた。
その美貌は今まで会った女の人には無い大人のセクシーな女の人である。身長が170センチ以上で、スイカの大きさのような胸の大きさ、そして紫色の長髪のスレンダーな体型をしている。
まさに僕のドストライクの美女である。
「私の名前はウィスタリア、ウィスちゃんって呼んでね♡」
「は…はい。」
「それで僕ちゃんは何でここにいるのかな?ここはアイツの縄張りのはずなんだけど。」
「えーと、あの、ミラに体を貸したら意識が無くなって気が付いたらここにいました。」
「えっ!?もしかして…ミラって子は自分に異常な程自信があって凄くナルシストで、自己肯定感が異次元な程高い性格をしてるかしら?」
「そうです!!凄く自分に自信があって自分のファンクラブを作ろうとするんですよ!」
「なるほどねー、ねぇ?お姉さんも僕ちゃんと仲良くなっても良いかな?」
ウィスちゃんは僕の胸に手を当てて、撫でるように動かしていく。
ウィスちゃんの匂いが僕を刺激する!そしてその手触り、エロい!これがハニートラップって奴なのか…僕は惑わされない…絶対に!!
「良いですよ。」
性欲には逆らえません…
「やったー!お姉さん嬉しいわ。」
「そ、それは僕もです。」
「それで僕ちゃんの名前は何て言うのかしら?」
「あっ!すみません。僕の名前は光闇雄馬です。」
「雄馬ちゃんって言うのね、よろしくね。」
「こ、こちらこそよろしくお願いします。」
「そう言えばここって……」
ウィスちゃんにこの世界について話を聞こうと思っていたら急に意識を失った。
「あらあら、時間切れかしら。」
ウィスちゃんが何か言っているようだったが、僕の意識はそこで無くなった。
「おい?何でお前が俺の縄張りに入ってんだ?ウィスタリア?」
「あら、イドリスじゃなくて今はミラかしら?ミラこそ何で雄馬ちゃんって言う面白い子を見つけて1人で楽しんでるのかしら。」
「別に良いだろ?雄馬は俺様の相棒だからな、お前には関係ない。」
「あら?そうかしら、私も雄馬ちゃんと仲良くしたいから良いでしょ。雄馬ちゃんにも許可貰えたし。」
「お前まさか雄馬と会ったな?」
「あら何がダメなのかしら?」
「お前のようなタイプは雄馬と相性が良く無いんだよ。見た目に惑わされて中身は200」
「あんたこれ以上言ったらコロすわよ?」
「すまない。」
「でもまさかこんな形で外に出れるとはね…でも大丈夫なの?これがバレたら大変なことになるわよ。」
「お前は言わないだろ?」
「まぁそうだけど。」
「そろそろ動き始めるべきなんだよ、ここも…」
そして次の日になった。
「そうだ、ねぇミラ!昨日入れ替わった時によく分からない場所に行ったんだけど知ってる?」
「封鏡世界、俺様やウィスタリアが今いる世界だ。」
「あっちの世界からどうやってこっちの世界の状況を見てるの?」
「鏡からだ。どこでも良いから鏡の前に立てば雄馬と話す事ができるよ。いわゆる鏡がゲーム機のような扱いだ。鏡に魔力を込めればゲーム機の電気が入り、そっちの世界が表示されるんだよ。」
「よく分からないけど、まぁ自分で試してみるよ。」
「それじゃあ、体借りるぜ。」
ミラがそう言うと僕は意識が自分の体では無くどこか別の場所に入れ替わった。
「あれ、ここは僕の部屋じゃん。」
「おい、雄馬無事にそっちに行けたか?」
「なんか分からないけど僕の部屋の中に移動されたよ。」
「やっぱり俺様と同じ場所に送られるようだな。」
「何が?」
「何、俺様がいた場所と雄馬がいた場所が入れ替わっただけだ。」
「???」
「魂が入れ替わったんだよ。」
「?????」
「俺様は体を持たない、魂だけの存在。だから封鏡世界に閉じ込められている。」
「そうなると僕は今魂だけなの!!」
「そうなるな。」
「えっ!!これが魂の感覚…言われてみると軽く感じるような。」
「そうかよ、まぁ良い。それで目の前にある鏡があるだろ?」
「あれ?何かすごくイカつい鏡だね。」
「それは魔道具だ。その魔道具を使えば雄馬の目を利用して外の世界が見えるようになるって訳だ。ちなみに俺様が作った!」
「この鏡からいつも外を見てたのか…」
「けどお前の魔力量はゴミだから映像として拾うと1分も持たないだろ。」
「そんなに僕の魔力って低いの!」
「あぁ、下手したらチンパンジーにも劣るレベルだ。」
「嘘………」
「音だけなら魔力の消費も少ないから外が見たかったらそうしとけ。」
「分かったよ。暇そうだから別のとこ行っても良い?」
「ダメだ!」
「何でよ!!」
「俺様の縄張りなら良いが他の縄張りに入ると殺されるぞ。」
「どんだけ治安が悪いんだよ!」
「戦争中だと思っといた方が良い。」
「絶対に出ません…」
「それじゃあ、俺は楽しんでくるわ。」
「行ってらしゃい。」
「はぁ……何してようかな……それにしても建物は一緒なのに住んでいる人が違うだけでここまで違うのか…」
「お邪魔します。」
「どうも…って!えっ、ウィスちゃん!?な、ななな何で?」
「ミラがいなくなったようだから雄馬ちゃんがこっちに来ると思って♡」
「さ、左様ですか。」
「それで今日はどうしてこっちに来たのかしら?」
「今日はミラに1日体を貸す予定だったので、今絶賛貸し立ち中です。」
「………不味いわね…」
「えっ?」
「早くミラを映さないと不味いわ!何をしでかすか分からないわ…」
「そ、そんなに?大丈夫だとは……思いませんが…」
「そうでしょ?その魔道具で外の世界が見えるはずよね?」
「そうなんですけど、僕の魔力量がみじんこレベルらしいので1分も映らないそうです。」
「!!それは凄いわね…オラウータンでも5分は行けるわよ。」
「それ褒めてるんですか!」
「それなら」
「えっ!な、なな何してるんですか!?」
「あら可愛い♡まぁ、私の魔力を与えてるのよ。そうすれば貯蓄量が少ない貴方でも使えるはずよ。」
「ありがとうございます!」
「それでは付けさせていただきます。」
「おいおい?何がどうなってんだ?俺様のテリトリーに入ってるんじゃねぇーよ。」
目の前に映し出されたのは問題に首を突っ込んでいるミラの姿である。
「「早速問題が発生してる!!」」
時は少し遡る。
「まずはファンクラブを作る所からか。」
「俺様の有志を記録するやつ、そして応援する者、演奏も必要だな。」
「ひとまずビデオカメラやラジカセってやつを買いに行くか。」
「だが改めて自分で体験してみると凄いな、映像が記録できるなんて…これならいつでもカッコいい俺様が見られるじゃないか…」
「高い物買うと怒られそうで面倒いから中古で買いに行くか。まぁ、いずれ俺様じゃなくてファンが記録する事になるだろうからな。」
「これだよ、これ!実際に生でみるとやっぱ違うな…」
「あっ、本当に俺様の事が撮れてるじゃん。」
「これを買うか。」
「危ねぇーな。」
「ごめんなさい。」
「おい!ちょっと待ってよ!!」
「はぁ、何だよいきなり…まぁ、気を取り直すか。」
「よし、必要な物は手に入ったな。」
「それじゃあ、本命に行こうか。」
そう言いとある目的地に向かってミラは歩いていく。
「ここらへんだよな、最近事件が起きてる場所って。」
「やっぱり、こう言う所だよな。いつも問題起きるのってな。」
「きゃあ!!」
「よっしゃあぁ!ビンゴ!近くだな。」
そう言うと双眼鏡を取り出して覗く。
「ヒロインが女でヴィランが男か…いいね、やっぱりこう言うのがシンプルで良いんだよ。」
「おいおい、まだ逃げるのか小娘ちゃんよ〜ぺろぺろ」
ペロペロとナイフを舐める。
「お前唾液が臭いのよ!!」
「ヒィーーヤァ!!臭くて結構!!俺はお前を切ってみたいのさ!刃についた血は一体どんな色なんだぺろぺろ。」
「いや、血は赤色だろ?」
「本当気持ちが悪い、お前本当に生きている意味ないわ。死んで豚の餌にでもなった方がまだ存在している意味があるわよ?」
「ヒィ!ぺろぺろぺろぺろ!ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ。」
「どんだけナイフしゃぶってるんだよ。」
「私を舐めすぎよ!筋力操作!!」
足に力を込めて突き進む。
その初速は人の身体能力を遥かに凌駕している。
「だが相手が悪いな。」
「ヒィィイ!舐めるの大好き!!ぺろぺろ!!肉体操作!」
肉体操作はその名の通りに肉体操作する魔法である。
シャブ蔵は舌を以上な長さにして紫女を捕える。
それはまるでトカゲの捕食行為のようだった。
「離しなさいよ!!気持ち悪い!!」
「ヒィィイ!しゃぶるよしゃぶる!!ぺろぺろ!!!」
「まだ良い。俺様が最高にカッコいいタイミング!そこで登場するのだ。まだ早い…」
「引きちぎってやるわ!こんなの!!」
「無理マリィいい!!俺の舌の筋力を舐めてもらっちゃ困る!!ゆっくりと捌いてしゃぶり尽くしてやりゅよぉ!!」
「離しなさいよ!!」
「こんなんで…何でよ…」
「おいおい?何がどうなってんだ?俺様のテリトリーに入ってるんじゃねぇーよ。」
カッコいいな!俺様は!!
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「「さっそく問題が発生してる!!」」
「えっ?何この状況…てか何かカメレオンみたいのがいる…」
「あれは身体操作の魔法ね。へぇ〜今はあんなに小さな魔道具で魔法を行使できるのね。」
「流石です!ウィスちゃん!!」
「お姉さんは意外に聡明なのよ。けど、やっぱりまだあの性格は治ってないのね。」
「えっ?」
「ミラはナルシストだと言う事は知ってるでしょ?」
「はい、それは大変苦労しています。」
「あいつは自分が思うカッコいい事をやるのよ。例えば、ピンチな女の子に手を貸して名乗らず立ち去るとか…」
「何でそんな事を?」
「カッコいい自分を見るのが好きなようよ。」
「本当に頭がおかしいんですね!」
「そうな、昔もそしてこれからも。」
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「イヤァン?誰だお前は?」
「何、お前に名乗るような名前は持ち合わせていない。」
「おい、ガキ?ただで済むと思ってねーよな?」
「貴様こそ?世界は俺様を中心に回ってる、言わば世界は俺様のテリトリーだ!貴様は俺様のテリトリーで何をしてるか分かってるか?」
「コイツ…頭が狂ってる…」
「何を言ってる凡人?まぁいい、証明してやろう。絶対的強者の殺戮と言うものを。」
「ヒィィイ!!!」
「ハハハハァァ!!ざまーね、口だけじゃねぇーか?簡単に捕まりやがって。」
「ハハハハァァ!なぁ、これで終わりか?」
「あ〜ん?お前マジで頭が狂ってらようだな?切り刻んでやるよ。」
「ヒィヨォオォ!!!」
「何で当たらないんだ?」
「あいにく目が良いんでな。」
「なぁ?もう終わりか?」
「お前は舌で握り潰してやるよ!!」
意外に苦しい!!やべぇーどうしよう予定の台本と違うがもう逆転するべきか…いや、だがまだヒロインが何も…
「私を忘れては困るわ!!」
「あぁあぁぁああああーーーーあ!!」
それは爽快な金的だった!!
男の急所を筋力を強化して貫くように蹴りとばす。
そう彼女の二つ名は「金的の魔女」今までいくつもの男の金玉を潰し続けてきた男の天的なのである。
「あんた弱いくせに何してるのよ。」
「あ……あ……」
「何よ?」
「ふざけんじゃねぇよ!!俺様の台本を潰しやがって!!」
「は?」
「何で!何でそこで復活するんだよ!!そこは「助けて!!」とか「頑張って!!」とかヒロインらしく助けを求めてろよ!!」
「あんた何言ってるのよ?そんなの私の上腕二頭筋が許す訳ないでしょ?ねぇ?ジョン・ワンニちゃん。」
「誰だよジョン・ワンニって?てか俺様の…俺様のこの時代初のミラレジェンドがぁ!!!」
「ぺろぺろ俺を舐めるな!!」
「「なっ!?」」
「自己中ナルシストと筋肉バカ女がお前ら気持ち悪いんだよ!」
「「お前には言われたくない(わ)!!!!!」」
「お前らを見てると妙にイラついてくるんだ。」
「まぁ、よく言う共感性羞恥という奴だろ?俺様達は似てるんじゃないか?まぁ、俺様1番だが。」
「「一緒にするな!!!!」」
「お前らはここで殺してやるぺろ!!そして俺はぺろぺろするんだ!!」
「最悪、コイツの魔法と私の魔法は相性が最悪過ぎる…」
「ふふふ……ハハハハァァ!!!!」
「何よあんた?」
「いや、何。現実って言うのはこう言う予期せぬ物語を引き起こしてくれるって事を思い出したのさ。」
「そんな事言ってないで今の状況分かってる?」
「ぺろぺろぺろぺろ!!そうだどんどん締め付けていって圧迫して殺してやるぺろ!!」
「そ・れ・は・ど・う・か・な?」
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「「うざ(いわね。)」」
「何ですかね。魔道士って変人の集まりなんですか?ナルシストやイマジナリー筋肉フレンド、そしてシャブ蔵、ロリコン先輩碌な人がいないんですよ…」
「そうね、魔道士で上に行く人達は基本的に変人が多いわね。なんせ、魔力という力自体が各々の歪んだ感情の大きさによるものだもの。」
「いわゆるヤバい人ほど魔力が多いって事ですか?」
「少しだけ合っているわね。一応、魔力の量は人間の欲望の大きさによって変わるわ。そして回復スピードはその感情の起伏の大きさね。」
「そうなるとシャブ蔵は魔力量は普通だけど回復スピードも早いのか。」
「そうね、常にナイフをしゃぶるほどの欲求だけど欲望自体はしゃぶりたいだけだから量自体は少ないわね。」
「なる程、ちなみに僕はどうですかね?」
「雄馬ちゃんは凄いわ、ここまで魔力量が低く回復速度が遅いのはチンパンジーとも方を並べるわ。」
「それ褒めてないですよね!」
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((うざ…))
「火力操作…」
「な、何!!」
「馬鹿!!自分ごと燃やすな!!てか私にまで被害が及ぶ事分かってるでしょ!!!」
「あっつっ!!俺が猫舌だと言う事が分かってて…」
「そんな訳ないでしょ!」
「風力操作」
「「2つの魔法を?……」」
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「えっ?魔道具が無いのに魔法を使えるの?」
「いいえ、魔道具はあるわ。あの紙がいわゆる魔道具になるわね、紙に魔法陣を描く事で魔力を流す事で魔法陣が反応して魔法を行使する事ができるわ。」
「そんな事ができるんですね。」
「えぇ、でも使い捨てで魔力の消費量も多い、例えるなら今のデスクトップPCと電卓ぐらいの差があるわね。」
「戦いになってないじゃないですか!」
「そうね、それほど魔道具のレベルは上がってるって事よ。」
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「ふっ、そんなに慌てるな。まぁ、驚くのもむりゅわな……」
「「コイツ馬鹿だ……」」
「なる程なぁ〜
「ちょっ!何でよミラいきなり変わらないでよ!!ヤクザの番組観てたらいきなり暴力団の抗争に巻き込まれるようなもんだよ!!」
「「えっ?」」
逃げ出したのである。
「逃す訳ないだろ!」
「すみません!!!僕は悪くないんでーす!!」
「何を言ってるのよ!!」
「殺さないでください!!」
「ぺろぺろお前マジで気色悪いな…」
「それは否定できないわ…」
「先にコイツを殺してからお前をペロってやる。」
「させると思う?」
「筋力操作… ダイタイ・ヨントウちゃん私に力を貸して!敵の金玉をベンチプレスのようにプレスしてやるわ。」
「なんて事を言うんだ!お前は危険だ!!身体操作、唾液バリア!!」
「きゃぁあ!!臭い!!!」
「大人しく見てるんだなぺろ。さぁ、捌いてやるぞ。ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ!!」
「くっそ!逃げられない!!このままじゃあ…」
「舌………」
「そうか!!」
「いぎゃあぁぁ!!!な、何してるんだぺろ!!!」
「がぶ、僕は分かってしまったのだ…君の攻略法を!!」
「汚ねぇ!!早く辞めろ!!」
「大丈夫だ!僕は豚タンは好きだ!!豚と人間なんて大して変わらないからしっかりと噛み切ってあげるよ。」
「辞めろ!!離せ!!!」
パリん!そんな音があたりに聞こえる。
アーマーが割れた音だ。
「まだやるかい?」
「くっそ…こんなイカれ野郎相手してたら身がもたねぇ…今日はここいらにしてやる。」
「だが、お前達を許した訳じゃない。俺達はお前らの主人に言われてるからな…」
「……………」
「いつまでも逃げられると思うなよ。」
「大丈夫ですか?」
「あなた…いや、別にあなたから勝手に頭を突っ込んできたから関係ないわね。」
「それよりあなたは何者?別の組織の者?」
「僕は…」
「俺様はミラ、あっこれファンクラブのカードだ。」
「えっ?」
「今日の俺様の目的はファンを作る事だったからな。ファン第一号が出来て順調だ。」
「だから!答えになってない…」
「そうだな、まぁいわゆるヒーローって奴だ。お前がどうしても危険な時があったら念じてみろ。俺様がすぐに助けに行く。」
「………本当?」
「俺様は嘘はつかない。ただ、しょうもない事で呼ぶなよ。強大な敵とかそう言う感じの展開の時でよろしく。」
「………そう。」
「私は墓内梨恵。」
「よろしく梨恵。」
「こちらこそミラ。」
「それじゃあ梨恵、これから俺様のテーマソングを考えるのとよりファンを増やすために活動する!」
「はぁ?」
「ついて来い!!」
「何でよーー!!!!」
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「あれ?ウィスちゃんがいなくなってる…」
「へぇ〜やっぱり魔力で維持してたのね♡」
「これから面白くなるわね。待ってて雄馬ちゃん♡」