八十三話 クソッタレな世界
威力も規模も申し分無かった筈の魔法。
深層の魔物であっても、食らえば少なくない傷を負う羽目になっただろう。
「悪いが、お前らの時間稼ぎに付き合ってやるほど時間を持て余していない」
ただ、次の瞬間、強烈な踏み込みと共に紡がれる言葉。それに呼応するように文字列がリクの身体に浮かび上がり発光する。
視界に映り込んだのは、古代文字。
あの文字列から判断するに─────。
「〝私の世界は加速する〟」
「いかせるか……ッ!!」
「成る程。余程に死にたいらしい」
人間とは思えないなりに変わってしまっているが、どうにか原形を留めている足の筋肉。
視線の向き。そして瞬時にどうにか辿り着いた魔法の系統。その手掛かり。
そこから次のリクの行動を予測し、俺は彼の行く手を阻んだ。
だけど、ヨルハの補助魔法あって尚、予測して動かなければ間違いなく間に合わなかったリクの挙動は人間のソレではなかった。
「……リク。あんたの行為は、間違ってる」
正面から、今一度俺は告げる。
関係のない冒険者を、〝人工魔人〟という化け物に変えた事。
そしてこれから、罪のないレッドローグの住人を巻き込んで、復讐を成そうとしている事。
それらは、間違っている。
ただ、彼の動機には理解が出来る。
リクの口から零れる言葉の大半は、正しいものだ。立場が違えば、俺もリクのようになっていたかもしれない。
そう思ってしまうから、余計に顔が歪む。
「あんたの行為は、ある意味で正しいものだと思う」
間違っているといいながら、その直後に正しいと言う。
自分の言葉ながら、早過ぎる矛盾かつ、なんと説得力のないものかと笑ってやりたくなる。
事実、相対するリクは意味のない事を口にして時間稼ぎをしたいのかと言わんばかりにつまらなさそうな表情を浮かべていた。
でも、違うんだ。
それは違う。
矛盾をしているが、これは俺の本心だ。
偽らざる、真実ってやつだった。
「あんたの復讐が間違ってるとは言わない。だけど、その為に己が『理不尽な不幸』を振り撒く立場になってどうするんだよ……!!」
「……。確かに、私が忌み嫌うものは『理不尽な不幸』だ」
真摯にリクのあの叫びを。
嘆きを、悲鳴を受け止め、聞いていたからこそ出てきた疑問に、初めてリクは殺意を収めて肯定とも取れる言葉を口にした。
「それが許せないから。それが、認められなかったから今ここに私はいる」
思い出すように。
懐かしむように。
自嘲するようにそう呟いて。
「そして、今私が何をしでかそうとしているのか。しでかしたのか。その自覚は勿論、ある。あるが、既に言っただろう。そうするしか無かったと。だからこそ、失敗をする訳にはいかないんだ。分かるか? アレク・ユグレット」
人生に疲れたように────笑った。
説得出来る余地は、とうの昔に潰えていると諭すように。
そして、邪魔をするなと告げられた。
「地獄という場所があるならば、私はそこに叩き落とされるべき人間だ。そこに疑いの余地はないし、そうなる結果に後悔もまた、ない。悔いが生まれるとすれば、それは私が私の義務を果たせなかった時のみだ。ゆえにこそ、邪魔をするならば誰であろうと殺す。たとえ私の同類であっても、関係はない」
嗤う。
そして、埋め尽くす程の大瀑布のような殺気が再度充満。次の瞬間、俺という人間を排除する対象と判断したリクの姿が掻き消える。
目で追っていては到底対処出来ない速度。
向けられる殺意や、聞こえる音から答えを導き出して、得物を差し込み防ぐ。
響き渡る金属音。
リクの半身の闇色の靄から出でた尾は、鋼鉄が如き硬さをしていた。
飛び散る火花は、肌を灼く。
「……っ、ああ、そうかよ。なら、やってみろよリク────!!!」
俺への援護はさせないとばかりに、周囲に浮遊していた〝人工魔人〟を始めとした得体の知れない触手らが一斉にローザやヨルハ達の下へと押し寄せていた。
恐らく、ローザからの援護も難しいだろう。
だけど、ベスケット達に向かう分までこちらに使ってくれるのなら都合がいい。
オーネストが一人でシュガムを食い止めているように、俺もまた、リクを一人で食い止めればいいだけの話。問題はない。
「────〝多重展開〟────ッ!!」
出し惜しみはなしだ。
後先考えてどうにかなる相手じゃない。
場を埋め尽くせと広がる黄金の波紋。
光と闇の割合が逆転する。
「───〝雷鳴轟く〟────ッ!!!」
降り注ぐ雷鳴は、さながら死滅の雨。
なれど、リクの表情に小々波すら立たない。
怯むどころか、魔法師の最大の弱点である行使直後の僅かな隙を狙い、容赦なく踏み込んで来た。
戦士さながらの思い切りの良さ。
その端倪すべからざる技量と判断には、渇いた笑いすら出てくる。
だけど、
「……その弱点はちゃんと克服してる」
死角に気を使うように、弱点はちゃんと弱点として既に克服している。
故に、得物同士が噛み合い、青火が散るという光景が生まれた。
とはいえ、それで終わってくれる訳はなくて。
「〝喰らい尽くせ〟」
「っ、ほんっ、とに人間辞めてるな……ッ!!」
リクの半身から這い出て来る無数の触手。
蛇を思わせる姿形で、ぱかりと開かれた鋭利な牙を覗かせる顎門が、俺を喰らわんと肉薄。
未だ収まっていない〝雷鳴轟く〟の雨に打たれながらも、それらは俺にまで届いてみせた。
「〝天地斬り裂く〟!!」
〝魔力剣〟では逆に、刃が折れる可能性がある。
そう判断をして、〝古代遺物〟を顕現。
振るう。振るう。振るう。
迫り来る攻撃を受け、いなし、斬り裂き。
だけど終わらない。止まらない。
リクの半身から噴き出し、刻々と増幅する闇の奔流は留まる事をしらず、間断のない攻撃をひたすらに繰り出してくる。
周囲に蠢く〝人工魔人〟や、得体の知れない触手も、その数と生物としての格が時間の経過と共に上がってゆく。
一振りで絶命出来ていたものが、二振りを要するように。
三、四、五、と刻々と増えてゆく。
体力の限界。魔力の限界。
剣筋が疲労によって曇り始めたと同時に、そんな言葉が浮かんだのも無理はなかった。
「……なるほど。ベスケットが、成ったら手がつけられないって言ってた意味がよく分かる」
これでまだ、未完なのだろう。
ならば、〝神降ろし〟とやらが成った場合、どうなってしまうのか。
恐らく、ベスケットの言う通り、打つ手がなくなってしまうのだろう。
そして何より、連戦に次ぐ連戦のせいで魔力がそれなりに枯れた状態であった。
その為、己が想定していたよりも早くに、限界が訪れようとしていた。
そんな中で、知恵と技を一瞬一瞬に集約させてどうにか凌ぎ切れていた。
これがもし、〝剣聖〟メレア・ディアルが相手であれば既に俺は死んでいただろう。
これがもし、〝伝承遺物保持者〟シュガムであったならば、たとえ手負いであっても、恐らく俺は死んでいた。
単にここまで凌げているのは相性の問題でしかなく、獣の如き勘で以て。
本能で以て動く豪傑相手に、理で戦おうとする魔法師はあり得ないくらい相性が最悪だ。
多少の剣の心得があろうと、それは誤差でしかない。
あれらは全て、常識を超えてくる。
ジャンケンで例えるならば、グーを出してパーに勝つくらいの不条理さだ。
そして、その前提を知った上で対策を立ててもそれすらも超えてくる。
だから、一対一で相手をするならばまず間違いなく負ける。けれど、リクは違った。
リクは理で戦う魔法師側の人間だった。
それもあって、ローザはリクの相手をするのではなく、他の〝人工魔人〟達の掃討に回ったのだろう。
相性。魔力残量を含めた状況判断ゆえに。
ただ一点、理解が出来ない事があった。
(どうしてリクは、焦っていない?)
苛烈な攻撃に晒され続けていた。
無論、無傷では終わらない。
どうにか凌いではいたが、俺の身体中に裂傷が刻まれている。
そこに手加減というものはなかった。
精一杯の虚勢として、疲れを悟らせないように試行錯誤はしているが、まず間違いなく見抜かれている。
相性が如何に良かろうと、今こうしてなおも相対出来ているのはこれまでの経験によって培われた己自身が最適解を選び続けていたからに他ならない。
ただ、何故か俺の方が時間稼ぎに利用されている気がしてならなかった。
その懸念は、抱いてしまったが最後。
拭えない痼として俺の中に居座った。
本来であれば焦るべきだ。
ベスケットやライナ達が核を壊しに向かっている。己の本懐が遂げられなくなる可能性がある。ならば、何を差し置いてでもそれを防ぎに向かう必要がある筈だ。
しかし思えば、初めからリクは然程焦っていなかったような気もする。
ベスケットが見抜いた時も。
俺が立ち塞がった時も。
「核は壊させない。いや、壊せない」
表情に内心が出ていたのか。
リクがそんな事を言う。
「テオドールが私を利用していたように、私もまた利用させて貰った」
テオドールとは、闇ギルド所属の人間の名前。可能性として、何も知らないリクがテオドールに利用されていたのではないか。
頭の隅に存在していたその可能性だが、リク自身も利用されている事は承知の上であったと告げられる。
「あいつは、私が持っている〝人造ダンジョンコア〟を求めて人員を送っていただろうが、その人間は恐らく、今頃先程の連中と交戦している事だろう。そしてその闇ギルドの人間は、魔法師でなければ倒せない。この意味が分かるか」
ベスケットは剣士で、ライナとレガスは魔法師ではあるが、純粋な魔法師とは少し違う。
故に、もうどうしようもないのだとリクは告げてくる。
今から向かうにせよ、俺の魔力の残りは微々たるもの。そして、ローザ抜きで凌ぐのは……恐らく不可能だろう。
更に数を増やしつつある化け物共の様子から、ここで向かってくれとは言えなかった。
ならば、奥の手を使ってしまうか?
〝リミットブレイク〟を行使して、十分で片付けるしか方法は────。
だけど、それで無理だった場合は?
どうする。どうする。どうする。どうする。
どうすればいい。
何が正解だ。何が────。
「だから、」
猛烈な勢いで思考が加速する。
そんな、時だった。
「ああ。その〝闇ギルド〟の人間ってのは、こいつの事か?」
この場にあまりに似つかわしくない気怠げな様子で、言葉が紡がれる。
声音に、覚えがあった。
あったが、本来ここに居るはずのない人間。
だから、この逼迫した状況ゆえに俺が幻聴したものかと疑ってしまう。
何よりこの声の主は、俺の知る中で一番の面倒臭がり屋だったから。
「それと、なんだその体たらくは。『元』だろうと、お前は『ガルダナ王国の宮廷魔法師』だろうが。ちゃんとしろ。おれの格まで下がる」
逆立つ黒に染まった短髪に、覚えのある深緋のコート。気を失った〝闇ギルド〟の人間らしい男を軽々と投げ捨てたその男の名を、俺はよく知っている。
「……なんで貴方がここにいるんですか。ヴォガン卿」
ガルダナ王国に籍を置くフォルネウス公爵家の嫡子であり、俺の知る限り『最も腕が立つ』宮廷魔法師。
ヴォガン・フォルネウス。
「どこぞの馬鹿に、力を貸してくれと頼まれた。無視を決め込むつもりだったが、行き先がレッドローグという事でどこから仕入れたのか知らんが、クソガキが行けと煩くてな。そこに陛下までもが行けと言い、おれはこうして貧乏くじをまた引かされたという訳だ」
ヴォガンがクソガキ呼ばわりする人物など、一人しかいない。
どうしてレグルスがレッドローグに行けと言ったのかは不明だが、九死に一生を得た気分だった。
「……成る程。あの問題児め、手を回していたのは私にだけではなかったか」
「ほぉ。お前も貧乏くじを引いた側か、ローザ・アルハティア」
そう言って、ローザとヴォガンはお互いに憐憫の視線を向け合っていた。
どうにも知らない仲ではないらしい。
そんな中、予定が狂ってしまった事で焦燥に駆られたリクが動きを見せようとする。
だけど────。
「だから言ってるだろ。いかせるかって」
雷霆招来。
懸念はヴォガンが無くした。
ならば、後はリクをどうにかするだけ。
それに、全力を注げばいい。
俺のすべき事は最早、決まったようなもの。
故に残り全部の魔力を込めて雷魔法を行使。
今回は垂れ流す必要もない。
なにせ、垂れ流す筈の魔力さえもほぼ全て使い切っているのだから。
ここからは、魔法師にとっての夢の時間。
制限時間十分限りの延長戦。
「────〝リミットブレイク〟────!!!」
ガコン、と俺の頭の中で噛み合っていた歯車が外れる音が響く。
そして可視化出来るほどの濃密な魔力が俺の身体に集約してゆく。
「……随分と命知らずな真似をする」
たった一瞬。
見ただけで全てを理解したヴォガンから、呆れられた。安定感とは程遠いこの手法を好んで使おうとする人間は、世界広しといえどまだ俺を除けばオーネストしか知らない。
「追いつきたい人が多過ぎる。だから、俺はこのくらいやるのが丁度良いんですよ、ヴォガン卿」
ローザから、そんな命知らずな行為をこれからも続けていくつもりかとオーネストが咎められていたけども。
俺達の場合は、無茶をやるくらいで丁度いい。
そして俺は、無限に湧き上がる魔力に身を委ねて魔法を行使しようと試みた。
けれど、刹那。
「……まだ、そっちに使える人間がいたか。でも、最低限の時間は稼げた。身体の馴染み具合が不安ではあるが、贅沢は言ってられないか」
リクが取り出したのは、
「なっ」
七色に輝く〝ダンジョンコア〟。
『武闘宴』の優勝賞品として紹介されていたものであった。
隠し持っていたそれを人間離れした己の半身へと近づけ、そのまま埋め込むように飲み込ませた。
その奇天烈な行為を前に、誰もが思考停止に陥る。意味が分からなかった。
だが、薄気味悪い微笑を浮かべるリクが途切れ途切れに語り出す。
「……ダンジョンとは、神によって創造されたもの。ならば、その延長である【アルカナダンジョン】とは何だと思う」
一年に一度。
その周期で世界のどこかに出現する特殊ダンジョンである【アルカナダンジョン】とは。
そんな事は、気にした事もなかった。
ただのダンジョンの延長。
そうとしか捉えていなくて、答えられない。
「簡単、だ。ダンジョンに抑え切れなくなった神の残滓が漏れ出た結果、【アルカナダンジョン】が出来上がる!! 故に!! その〝ダンジョンコア〟は、〝神降ろし〟の侵攻を早める……!!」
ただでさえ周囲を埋め尽くしていた闇が、リクの身体から一斉に溢れ出る。
直後、ばきり、ぼきりと骨格が変形するような。見るも痛々しい光景が広がり、そして。
時間にして十秒にも満たない時を経て、闇色の靄に覆われていたリクの姿が変貌した。
それはまるで、物語に出てくる堕天使のような。
闇色に染まり、翼さえもを生やしたその姿は、最早人間とは思えない。
「いいねえ! いいねえいいねえ!!! 面白くなってきてんじゃねぇえか!! ええ!?」
満身創痍。
後一歩のところまで追い詰められていたシュガムが、リクの姿を一瞥して喉を震わせる。
喜悦に塗れた声音を前に、「いい加減にくたばりやがれ……!!」とオーネストが憤っていたが、流石に〝伝承遺物保持者〟。
初めから傷だらけでコレなのだから、万全の状態で、楽しむという思考すらも抜きに戦っていたならば、どうなっていたかは分からない。
「────〝五大元素解放〟────」
だけど今は、そんな事は置いておこう。
眼前の敵だ。
シュガムはオーネストに任せる。
リクの声、動きを除いて全てが雑音だ。
掛け値なしの本気でぶつからないと、こちらがやられる。
この状態にあって尚、そう思わせられるだけの怖さが、今のリクにはあった。
そして、たった一言。
それだけで埋め尽くさんばかりの魔法陣による波紋が、大気に広がり刻み込まれてゆく。
殺到させる寸前、何を思ってか声がやって来た。
「────アレク・ユグレット。お前は正しいよ。ああ、正しい。罪のない人間を庇おうとするその精神は正しいものだと思う」
少しだけ先程より嗄れた声音で、リクは言う。
「間違っているのは私で、正しいのはお前で。ヨルハで。エルダスで。とどのつまり、お前らだ。だが、この腐った世の中は、正しさだけでは生きていけないんだ。薄汚い欲望や、都合で理不尽に殺された友や家族達の無念を晴らす術を、私はこれを除いて知らない。何故ならば、これまでのクソッタレな人生でそれを散々思い知らされてきたから」
だから、曲げられない。
そうでなければ、天秤がつり合わない。
「だから殺す。だから壊す。ああ、理解はもう求めていない。これはただの私の自己満足で、意地で、義理立てだ。他の人間には、そんなもので世界を壊されるなど、堪ったものじゃないと思うだろうが……それでも、私にはもうこれしか残ってないんだよ。それを大切にする。それの、何が悪い」
悪意という理不尽な不幸によって、散々に食い散らかされ残ったのはそんな形のないもの。
大事な何かは尽く手から零れ落ちてしまって。
振り切れた己のブレーキは、足を止めさせる事もなく最後に、最も愚かな道を選ばせた。
それでも後悔はなく、間違った道であると自覚した上で突き進んでいるのだろう。
何故ならば。
「かつて私を、友と呼んでくれた男がいた。家族と呼んでくれた男がいた。女がいた。そいつらの無念を晴らさなければ、私はあいつらの友でなくなってしまう。家族でなくなってしまう。顔向けが出来なくなってしまう。それだけは嫌だった。それだけは、ダメだった」
だから。
「だから、間違いであろうと私は殺す。私が私である限り、これだけは何があっても曲げられない」
だから。
「ただ、やはりお前達にはダンジョンに来て欲しくなかった。お前らは私の目から見ても反吐が出る程に優しい連中だから。飯の時もそうだったが、こんな本当か嘘かも分からない話に本気で同情している。憐憫を抱いている。理解を示そうとしている。せめて、テオドールのようにクソであってくれれば躊躇いなく殺せたんだがな。まぁ、こんなクソのような偶然も、この世界ならではだな」
だから─────。
「だから、私を恨め。私を呪え。それをされるだけの事をしている自覚はある」
それを最後に、リクは不安を煽る闇色の翼を大きく広げた。
同時、展開していた魔法を一斉に行使。
衝突音と共に、リクの強い叫び声が響き渡った。
「認められないのなら、力で以て否定しろよ。それが、このクソッタレな世界の摂理であり、ルールなのだから────!!!」









