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竜人の狩り

いつも読んで下さり有難う御座います。

 今は林の奥で人気(ひとけ)の無い場所にスチイと二人きりだ。俺は近くに有る横たわった大木に腰を下ろしてスチイを呼んだ。

 スチイは俺の左隣に腰を下ろし、腕と腕が触れ合うほど近付いて上目遣いに見てくる。かわいい。


「どうしたの、ノーバン様?」

「少し話をしようか」

 そう言って肩に手を回そうとしたら……、スチイは立ち上がってしまう。おっと逃げられてしまった。

 そしてスチイは何を思ったのか俺の膝の(ひざ・足)上に乗って来る。

 そして座り心地が悪かったのか、位置を調整しているのか分らないが、可愛く柔らかいお尻を、俺の太腿(ふともも)にグリグリと押し当ててくる。今元気に成ってしまうと不味い事になる。一生懸命に理性で本能?煩悩(ぼんのう)を押し殺す。

 やっと落ち着いたのか結局スチイは、俺の足を(また)ぐ様に足を開いて、背中をお腹に押し当てる様に深く座った。


「もうちょっと待ってね」

「あぁゆっくりで良いよ」

 そう、ゆっくりで良い。俺も心を落ち着かせる時間が欲しい、でないと元気に成ってスチイに変態扱いされてしまいそうだ。

 今度は俺の手を取り、両手を自分のお腹に添えさせて、顔だけで俺の方に見上げて一言。


「いいよぅ」

「あ、あぁ」

 不味い、これでは否定的(ひていてき)な返事を聞かされても強く抱き締める事も出来ず、無理矢理に初めてを……、唇を奪う事も出来ないじゃないか。

 そう思ったら高揚していた気持ちは急に冷え、少し力が抜けてしまう。


「スチイは、お父さんとお母さんと一緒に居たいかい?」

「はい、これからは一緒に暮らすの」

 俺の心は冷静さを取り戻し、いや冷えてしまい、冷たく静かに話し出す。


「そうか、それは良かった」

「ありがとう」

 冷えた俺の心とは逆に、スチイはとても嬉しそうに返事をしてくる。

 そんなスチイの嬉しそうな顔を見ようとするも、後ろからでは難しく、背筋と首を伸ばしスチイの肩越しに(のぞ)き込むも、顔は見えない。

 だが、そのまま下を見ると服の襟首(えりくび)の隙間から微かに下着が見える。

 今日の下着は太い青と白のストライプだ。もっと良く見ようと文字道り、物理的に鼻の下を伸ばして、下着を覗き込む。

 下着は僅かな膨らみを持ち、俺に覗いてくれと言わんばかりに隙間を広げている。

 冷えた俺の心も溶かされて、少しの興奮(こうふん)からお腹に抱き付いた手にも力が入る。

 そして、冷静さを取り戻させたのは、胸元に輝く真珠のネックレスだ、それを見た瞬間、何故かは分らないが少しだけ冷静に成り、話を進めようと思った。


「お父さんとお母さんが、俺の住む町に来たいと言ったら如何(どう)する?」

「スチイも一緒に行くよぅ」

 そうそう、聞かなくとも答えは分かっていたが、これは次の質問への布石だ。


「じゃぁ俺が自分の住む町に帰ると言ったら一緒に来てくれるかい?」

「はい、ノーバン様」

 本当に嬉しい!スチイは良い子で可愛い、背中からだが少しだけ強く抱き締める。

 数分か数十分か分からないが、抱き締めたままスチイのぬくもりを感じていた。


「スチイ……、ずっと一緒に居てくれるかい?」

「はい、一生一緒だよノーバン様」

 良い答えを、聞きたい返事を聞いた後、また少しだけスチイの下着を覗き、背中から抱き締めて頭を撫でて十分に楽し……声が掛かる。


「ノーバン様ぁ、顔が近ぃ」

「そうか?」

「恥かしいょぅ……どこ見てるの?」

「何処も見てないよ、ただスチイの近くに居たいだけだ」

「そっか」

 危ない危ない、これ以上この体制で下着を覗くのは無理そうだと思い、昨日と同じに『体力作りをしよう』と言って腕立て伏せをしながら、スチイの下着を覗き込み、今度は二人で向かい合い重なり合うようにして良い運動……、向き合いの腕立て伏せを昨日よりも多く長く……楽しんだ。

 そして今日も最後にスチイの(ほほ)にチューをして味わった。


 二人で楽しい時間を過ごし、魔王も戻って来たので、昨日と同じ様にスチイと族長の家に戻り、昼食を頂いた後は魔王の世話もして宿に帰った。


 それから数日後に町の広場で演説を行い、今一度病気の説明、対処法にカルシュウムの説明やら、スチイ達親子の紹介に貿易の話もされた。

 そして最後に商人に対して、関税の話を簡単にされて演説は終わった。

 集まった人々には魚やミルクが振舞われ、その場で美味しそうに食べる人に、大事そうに持ち帰る人等さまざまだが、皆喜んでいた。


 その翌日には俺達の旅が始まる。ペンドラゴンに挨拶をして別れ、町を出る。

 向かう先は人間族の国、俺の居た町。そして旅の仲間はエルフの族長夫婦に狩人と付き人、おば……お姉さんと、若様に姫様、スチイと俺の九人に馬が六頭にヤギが一頭。

 人数に対して馬の数が少ないので、荷物は少なめにして、食料は旅先で町や村に立ち寄って調達する様にして、水も湧き水の場所を地図に書き記して来た。


 皆が旅の服装で女性陣もズボンを履いている。エルフの女性達もスチイも姫様も、竜人族の明るい民族衣装を身に(まと)い、男は各々の私服で狩人は手足を(すぼ)めたエルフの服を着ている。

 若様の服は女性陣の様に鳥の羽があしらわれているが、その羽は大きく男だけなのか?凄く短い短刀の様な物、クナイと言う物だろうか? が先端に付いている。

 羽の全てでは無いが五本以上は装備されている様に見える。

 色々な文化が見られて旅は楽しい。あのクナイを使う所も見せて欲しい。あれで鳥を捕まえるのか?鹿やイノシシでも狩るのか? 後で頼んでみたいと思う。


 エルフの族長夫婦は馬に乗り、他は歩きだが、姫様は何時でも馬に乗れる様にと、二人乗りの鞍を着けた魔王の前側は空けてある。

 隊列は狩人が先頭で俺は殿だ(しんがり)、守る者と守られる者とで決まり、前の方はエルフが後ろの方にはスチイ達親子が歩く。


 山を下りきるまでは道幅も広くは無い。小さな馬車なら通れる位だが、すれ違う人が居るかも知れないし、広がって歩くと足を滑らせるかも知らない。そう考えると隊列はどうしても縦長に成ってしまう。

 先頭は狩人で殿に俺が居るのに、若様はスチイと姫様を見守る様に俺の前を歩こうとする。『隊列の中程が無防備に成ってしまいます』と『鹿やイノシシが出るかもしれません』そう言って若様をスチイと姫様の前へと押しやる。

 これで若様、スチイ、姫様、俺の順に成った。姫様の魅力的なお尻を見ながらの旅路に……、と思ったらニコニコしながら魔王を連れてスチイが姫様の後ろに下がって来た。


「如何したんだいスチイ?」

「お父さんはお母さんの事が心配みたいだから」

「スチイの事も同じ位に心配じゃないのか?」

「スチイにはノーバン様が居るから平気だょ」

 そう言われてはスチイに、『姫様の前を歩け』とは言えなく成ってしまう。

 スチイのお尻を見ながらの旅路も悪くは無い。可愛いお尻だと思うが可愛過ぎる。腰の下に小ぶりなピーマンを抱えているが軽く揺れる程ではない。そう姫様のキャベツは魅力的でスチイのピーマンは可愛い。魅力的と可愛いは物差しが違い比べ様も無い。


 姫様の後姿を見ながらの楽しい旅だと思ったが、俺の思惑は外れてしまった。

 出来れば姫様の後姿を見ながら、脹脛や(ふくらはぎ)背中の切開後の経過観察もしたかった。背中が傾いてたりしないか、足を引き()ったり跛だ(びっこ)ったりしないか、少し心配だが宿屋に泊まった時にでも良く触りながら撫で回すように観察するのも悪くない、そうしよう。下心なんて少ししかない。


 結局スチイが魔王を連れて、その後ろに俺が道草が大好きなヤギを連れて歩く事に成った。勿論(もちろん)ヤギの道草のせいで俺だけ遅れがちだ。

 心配そうに何度もスチイが振り返るが、振り返っては躓き(つまづ)魔王に助けられてるスチイの方が心配だ。つい苦笑いをしてしまう。


 手綱を短く持ったスチイが躓くと、魔王は立ち止まり首を上げて、手綱ごとスチイを引き上げてくれる、何とも頼もしい馬だ。

 魔王が一瞬俺の方を見た気がする。夕方にでもブラシを掛けてやるか。

 魔王にスチイの事を守ってもらい、代わりに馬体を洗う。俺と魔王の暗黙の了解だが、山道では洗える場所が無い。何とかブラシだけで我慢してもらおう。


 しばらく歩くと姫様に若様が肩を貸す様になり遅くなる。少し休憩を(はさ)み、姫様を魔王に乗せて歩く事に。

 魔王は美しい姫様を乗せるのが嬉しいのか、尻尾が何時も以上に揺れている。

 しかも隣にはスチイも歩いて両手に花の状態が羨ま(うらや)しく、代わって欲しいと思う。

 俺が姫様を背負い大きなメロンを味わいながら、スチイと手を(つな)いで歩く、何とも魅力的な旅だろうか? ……魔王と代われるならだが。


 姫様が短めに手綱を持ち、その手にスチイが手を添えている、いや掴んでる。

 掴んでいるなら躓いても何とかなるだろう。

 後ろから姫様の姿を見ていると、左側に体が若干傾いてる気がする。

 真っ直ぐでなければバランスが悪く、馬に乗るなら尚更だ、病気の後遺症(こういしょう)だろうか?


 少し気になり、左側を歩くスチイに魔王の右側を歩く様に言ってみる。

 今度は姫様の体が右側に傾く、成程スチイが心配で居る方に傾くと、何とも家族想いな事で言うべきか言わざるべきか迷ってしまう……、が俺に選択肢(せんたくし)は無い。

 姿勢の悪い後姿より、姿勢の美しい美女の後姿に()かれる。心を鬼にして姫様に姿勢を真っ直ぐにする様にお願いした……。美しい実に魅力的だ。


 俺が姫様の後姿に見惚(みと)れてると、魔王が一瞬後ろを向いて頭を下げた気がした。背中のバランスが安定して歩き易く成ったのだろう。

 これで少しは安全性が増して、安心して旅が続けられる。姫様の健康の為にも、俺の目の保養にも良い。やはり進言して良かったと思う。


 道中、山小屋に立ち寄り、一晩を過ごす事になったので、若様に鳥の羽に付いたクナイの使い方を見せて欲しいとお願いしてみた。

 そして若様と山道を少し歩くと立ち止まり、若様は静かに羽を引き抜き……投げた。獲物なんて居ただろうか? 俺は不思議に思いながら用心の為に短剣に手を掛けながら近付いた。

 若様が投げた羽を手に取ると、先端のクナイが蛇に刺さっていた。俺は一歩後ずさる。

 蛇を持った若様から少し離れて何度も御礼を言うと、足早に山小屋へと戻った。

 投げナイフの様な物で蛇の細い体に当てるなんて大した芸当だと思う。エルフもそうだが竜人も凄い。もっと力任せの狩だと思っていたが違うらしい。


 戻った若様は何を考えたのか、蛇を調理しだして夕食に添えて来た。だが俺だけがズレて居るのか皆は美味しそうに食べている。

 恐る恐る小さく切られて焼いた蛇を一口食べるが、恐怖と気持ち悪さを我慢していたせいか味は分からなかった。多分不味くは無かったと思うが、もう十分だ。

 山や森林で蛇が多そうな所で育ったエルフや竜人は何となく分かるが、姫様もスチイも普通に蛇を食べている。海でウツボや海蛇でも食べていたのだろうか?

 少々気にはなるが、蛇を食べた今、聞いたら気持ち悪くなりそうなので後で聞く。


 少し変な料理は出たが、キノコや山菜は美味しく、楽しい食事になった。

主人公はヘビが苦手?

スチイちゃんの服を蛇の模様にしたら主人公除けに成るのか?


ノーバンに対しての感想を皆に聞いてみました。


ミミィちゃん

ノーバンは今頃、何処で何をしているんだろう?ミミィに何も言わずに旅に出ちゃって、帰って来たら怒ってやるんだから、もぅ!

評価が後から修正可能だって知らないのかな?


スナックのママ

ノーバンは遅いのね、迷子に成ってないか少し心配だわね

評価してくれても良いのよね。


冒険者ギルド長

いったい奴は何処で何をしているんだ、帰って来たら只じゃおかない、文句も有るが死ぬほど働かせてやる。

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