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第一章 灼熱の火山 ver.2

 二 出逢い


「しまった! 寝過ごした!!」

 少年はがばっとベッドから跳び上がり、窓を開けた。大きな青い空が顔をのぞかせる。彼は急いでベッドから飛び降りた。

そのとき、散らかっていた本の角を思い切り踏んでしまった。

「痛ってー!!」

 猛烈な痛みが彼を襲った。普段から片づけておくべきだったと後悔しながらも、階段を駆け降りた。

 彼の名はソウル。

 いつの頃からか剣を持った剣士に憧れ、小さい頃から剣を手に腕を磨き続けていた。自分の剣技を極めることだけを目指し、そしてそれを彼自身の生きがいとしてきた。

最近になって、世界を脅かす根幹である魔物が急激に増え始め、ソウルの剣士魂をより一層奮い起こさせた。

 毎晩遅くまで訓練に励み続け、そして今日という大切な日に寝坊してしまった。ソウルは寝坊した自分に腹を立てて、階段を降りる。降りるというよりかは、飛び降りていた。

 階段がきしむ音を立てた。いつ穴が開くかもわからないような危険な階段だ。

 階段を降りきると、机の上にはきっちりとそろえられた朝食が並べられていた。こんがりと焼き上げられたトーストと冷たいミルクが置いてある。ソウルはトーストを口に詰め込みミルクでそれを流し込むと、壁に吊るしてある鉄製の防具を肩にかけた。真っ白な布製の服に、緑のズボン。黒いベルトに茶色の防具。ソウルのお気に入りの格好だった。そして鏡を見ながらくしゃくしゃな茶髪の頭を確認すると、自分の瞳の色が茶色なことに目がいく。

「まずいな……。完璧に遅刻だ……」

 ソウルは扉の前に立つと、壁に立てかけていた愛用の剣を鞘ごと背負った。父親に貸してもらった大切な剣だった。

 一度深呼吸をすると、勢いよく扉を開いた。すると、そこにはたくさんの村人があたりをうろついていた。ソウルの出発を見送ってくれる人たちだ。この村には頑固者の村長がいるが、彼は最後までソウルの遠出に反対していた。しかしソウルの強い意志に大敗を期し、最後は応援してくれるようになった。

 ソウルは、みんなの前に立った。するとソウルの母、レナトリアが近寄ってきた。

「ソウル、どうしてこんな日に寝坊するの?」

 レナトリアはあきれたように首を振り、息子をたしなめた。

「仕方ないだろ?疲れてたんだから……」

 ソウルは申し訳なさそうに言い訳した。

 その時。ソウルはふと視線をずらすと、顔を真っ黒な仮面で隠し、黒いマントに身を包んだ男が立っているのが目に入った。

「あんたも送りに来てくれたのか?」

 歩み寄って軽く言ったソウルに、男は返事もせずにくるりと向きを変えてソウルから離れた。

「はぁ。相変わらず意味のわからないやつだな…」

 あの男をソウルは何度も見てきた。気がつけば近くにいたり、そうかと思えば知らない間に姿をくらませていたり…。何度も話しかけてはいたが、ソウルは彼の名前は知らないし素顔を見たこともなかった。

 しかし、一つだけ知っていることがあった。彼が危険な人物であるということが。

 彼の腰には、彼自身の背丈を越えるほどの長い細身の剣が据えられている。漆黒の鞘におさめられたその剣は殺気に満ち溢れている。はじめはソウルも警戒していたが、いつしか彼を身近な存在に感じるようになっていた。危険だということは分かっているのだが…。

「ソウル。いよいよだな」

 声をかけてきたのは、この村の村長、マーディだった。そして、そのそばに立っていたのはソウルの師、ダッサム。身長はソウルより頭一つ分ぐらい大きかったが、ソウルと同じような剣を背負っている。白と黒の混ざった色合いの服を身にまとって、すこし目立っている。

「またその剣を背負ってんのか? いい加減、外せよ」

 少し生意気な口調で睨むソウルの頭に、ダッサムは手を置くと、ソウルの頭を撫でた。

「これは俺の魂なんだ。お前も知ってるだろう?」

 やさしく言葉をかけるダッサムの手をソウルは振り払った。

「な、何すんだよ!?」

「ソウル!! 先生に向かってそんな口のきき方してるの?」

 横から怒声を浴びせるレナトリアに、ソウルはうんざりしていた。

「お母さん。大丈夫ですよ。いつものことですから」

 にっこりというダッサムに、ソウルは心の片隅で感謝していた。

「ソウル。あ父さんが見つかるといいな」

ダッサムの言葉に、村長も頷く。顔に刻まれた深いしわが特徴的だった。

「その通りじゃ。ソウルよ。あれだけわしに唾をかけながら力強く言ったということは、覚悟は決まっておるんじゃろうな?」

「ああ。俺が必ず見つける。それまで待っててくれ。」

「自信満々だな」

 突然の聞きなれた低い声に、ソウルは身震いした。

「なんだ、マートルか。驚かすなよ」

 ソウルの後ろに立っていたのは、年齢四十歳前後のマートルだった。隣の家の住人で、昔からソウルの遊び相手になってくれていた。いつもと変わらない服装で、布の服の上に分厚いポンチョを羽織っている。

「全く、昔から世話の焼けるやつだぜ」

 はははと大声で笑うマートルをよそに、ダッサムは真剣な眼差しでソウルに話しかける。

「ソウル、ひとつだけ約束してくれどんなことがあっても必ず帰ってくると。お前は俺の、一番弟子だからな」

 ダッサムの言葉に、ソウルは自信に満ち溢れた表情で大きく頷いた。

「当たり前だろ。約束する」

ソウルは手を差し出す。ダッサムはその手を強く握り返した。

「そういえば、一人前になったらお父さんに剣を買ってもらうのだったな?」

 剣を指さしながらダッサムが言った

「ああ。何だかよくわからないけど、とびきりすごいやつらしいんだ!!」

 目を輝かせるソウルをダッサムは笑ってみていた。ここでは、剣士たちの間で暗黙のルールというものがあった。それは、一人前の剣士になるまでは自分の剣を持ってはいけないというものだった。一人前になるまでは、誰かの剣を使うか、訓練所のものを借りなければならなかった。ソウルは早く自分の剣を持ちたくてしかたがなかった。

「じゃあ、頑張ってお父さんを見つけないとな。」

「待ってろよ」

「おいソウル。口の周りにトーストの粉がいっぱいついてるぞ。」

 マートルの言葉に、慌てふためくソウル。それを見た村人たちは、どっと笑い出した。顔が真っ赤になっていたのは、ソウルとレナトリアだけだった。


 この村の名は、ティセフ。フレイド大陸に位置するジェルランド国の南端にあるその村は、村人数こそ少ないものの、賑やかな町だった。フレイド大陸は世界地図でいう南端。比較的大きな大陸だが、世界一大きな大陸であるマダレーシャン大陸には程遠い。東には小さな島ウォーリネス島が位置し、その島との交流も盛んだった。また、フレイド大陸以外の大陸、島との交流は基本的に船で行われる。フレイド大陸では、ティセフから山を一つ越えたところにあるマストポートという名の港町がこの大陸の玄関口となっていた。そのため、マストポートでは昼夜を問わず賑わいに溢れ、町から光が消えることはないという。他の大陸の情報はその町から各町、村へと伝わり、自然に世界事情は広まるのである。近々ウォーネリア島のジェルド城からの使節団がマストポートへと訪問に来るという。

 普段は商人たちが港町からティセフへ商売目的にたびたび訪れる。そこでは自然豊かなティセフ産の商品と、商人たちが持ってくる鉱石などを売り買いしていた。この付近ではほとんど採掘されないフトマレイ鉱石などは、ティセフの住人には目から鱗が落ちるものだった。

 しかし数週間前から、フレイド大陸の南に位置するアディス山脈の火山活動が活発になり、最近では頻繁に噴火が起こっていた。アディス山脈の近隣にあるティセフは、風向きの影響で噴火の被害をよく受けていた。そのため商人たちがめっきり来なくなったのだ。

 そこでソウルの父、ウッドを隊長とする調査団がアディス山脈へ調査に向かったのだが、何日経っても戻ってくる気配はなかった。

 彼はこれに不安を感じ、周囲の反対を押し切って、調査団の捜索を決意したのだった。


 ちょうど仕度が終わった時。向こうから行進してくる無数の足音が聞こえ始めた。ソウルは音のほうに目をやり行進の正体をたしかめた。

村の兵士。兵士たちはこちらに向かって歩いて来て、ぽかんと口を開けているソウルの目の前で止まると、全員気をつけの状態でソウルの前に並んだ。光を反射するほどピカピカに磨き上げられた黒色の鎧を着た兵士たちは、気持ち悪いほど礼儀正しかった。村人たちは、賞賛の言葉を発した。

「おはようございます。このたびはどうぞ宜しくお願いします」

 十数人ほどいる兵士の中で、隊長らしき兵士が一歩前に出て挨拶した。年齢は推測で二十代前半といったところだろう。がっちりとした体つきで、顔立ちも整っており、瞳の色は漆黒。混じりけのない純粋な黒だ。それに合わせたように、髪もまた黒く、首元までさらさらの髪が伸びていた。兜をかぶっていて顔全体は見えないが、きっと美顔に違いない。

「あんた……誰?」

 ソウルはこの人たちをまだ理解しきっていなかった。ダッサムが後ろからソウルの頭をつかむと、無理やり頭を下げさせた。


 やがて日が暮れてきたが、ソウルたちは足を止めなかった。きちんとした道を通れば、足に疲労がたまることもない。だが、今は一刻もはやくアディス山脈にたどり着かなければならなかった。だから、舗装されていない山の険しい道を歩いてきた。みんな死にそうになるほど腹が減っていたが、全員一言も話さずに、ただ黙々と歩いていた。ソウルは数時間前のことを思い出した。


「今回、あなたと一緒に捜索してもらう方たちよ」

 レナトリアはにっこりと笑った。

「俺、こんなの聞いてないぞ!! どういうことだよ。ちゃんと説明してくれよ!」

 ソウルは焦っていた。一人で行かせてもらえる、自分の剣筋をやっと認めてもらえた。そう思って、正直嬉しかった。なのに……どうして?ソウルは、内心がっかりしていた。

「俺に護衛なんていらないよ。一人で行く」

 ソウルは思い切って口にした。

「でも、あなた一人じゃ心配で……。あなたもまだ、子供じゃない」

 レナトリアはうつむいた。

「もういい加減にしてくれよ!! もう子供扱いされたくない!! 俺は……何が何でも一人で行く」

 ソウルは憤慨した。しかし、レナトリアも負けてはいなかった。

「でも、あなたはわたしの一人息子なのよ!そんな簡単に行かせられる訳ないでしょ!!」

 レナトリアの目は、もう涙ぐんでいた。その言葉にソウルは、一瞬たじろいだ。ソウルは、レナトリアの涙に弱かった。口げんかになったときでも、レナトリアの涙をみるとつい謝ってしまった。

「わ、わかったよ。一緒に行けばいいんだろ?」

 その言葉を聞き、レナトリアは微笑んで、

「気をつけてね」

とだけ言い残し、家に入っていった。その背中は、いつもと違ってみえた。


 「そろそろ休もう。あたりは真っ暗だ。これ以上むやみに進んでも、かえって危険なだけだから」

 ソウルは、兵隊長に指示をだすよう促した。本当に真っ暗だった。空からの光といえば、弱弱しく降り注ぐ月の光ぐらいだった。今日も星は出ていない。

そんななかで、兵隊長は全員に向かって大声で指示を出した。

「全員、天幕を張れ!」

 兵士たちは、疲れているはずの体を機械のようにてきぱきと動かし、天幕を張った。半刻ほどが経過し、ソウルは一つの天幕に案内された。

「ソウルさん、ここがあなたの天幕です」

 兵隊長に招かれて中に入った。天幕の中はほのかなランプの光だけが灯っており、他は粗末な寝袋が置いてあった。荷物を降ろし、ソウルは中に入っている丸薬を呑んだ。溜まった疲労を回復させてくれる便利な道具だ。

 しばらく天幕の中で荷物の整理をした後、ソウルは外に出た。妙に冷たい風がソウルの髪を揺らした。広場から離れ、しばらく歩くと小さな岩を見つけ腰かけた。空を見上げたが、一つも星は見当たらなかった。昨年までは綺麗に星が輝く時期だった。

だがしかし、最近は全く星が見えなくなった。それでも、ソウルは星の見えない空を見上げていた。すると、過去の記憶が走馬灯のように彼の脳裏を走った。


 「ねえ、お父さん」

 ソウルがまだ5歳にも満たない頃、父親と一緒に森の中で星空を見上げていたとき。ソウルはウッドに訪ねた。

「どうして、あのお山は火をはかないの?」

 ソウルはアディス山脈を指差して聞いた。

「ん、あれか?あれはな、お山の神さまがお世話をしているからさ」

 ウッドは、ソウルに優しく教えてあげた。

「神さまって、あの鳥の格好をした神さま?」

 ソウルはウッドの足元で同じように山を見ている。

「ああ、そうさ。よく村長からも話を聞くだろう?」

 ウッドはソウルを抱き上げた。

「お世話って、何をしているの?」

 ソウルは、父親の服を引っ張りながら聞いた。

「それは、大きくなってから分かるからな」

 ウッドは、ソウルを背中に背負って、もと来た道をもどり始めた。

「じゃあ、早く大きくなりたい!」

 ソウルは、父親の背に顔を押し付けながら、大きな声で叫んだ。

「それなら、こうやっていつまでもおぶってもらっていたら、いつまでたっても大きくなれないぞ!」

 ウッドは笑いながら、ソウルにささやいた。

「じゃあ降りる」

 ソウルは、父親の背中の中で暴れた。

「分かった、分かった。降ろしてやるから」

ウッドはソウルをゆっくりと降ろした。ソウルはウッドの周りをぐるぐると回り、楽しそうに笑っていた。ウッドもにっこり笑った。

この平和はいつまで続くのだろう。この子は、まだ自分の宿命に気づいていない。いや、気づかない方がいいのかも知れない。そう心でつぶやきながら―――


 「ソウルさん、いかがなさいましたか?」

 ソウルは、兵隊長の声で我にかえった。ソウルは昔の自分が馬鹿らしくなって笑っていたところだったので、兵隊長は不安そうな顔でソウルの顔を覗いていた。

「ああ、あんたか」

 ソウルは、無愛想に返事した。恥ずかしかっただけに、より冷たく接しようと努めた。

「はい。……」

「なんだよ?あんたらしくないじゃないか」

「ええ。実は、これをお渡ししたくて」

 そう言いながら、兵隊長はひとつの白い包みをソウルの前に出した。ソウルは兵隊長から包みを受け取り、静かに開いた。すると、それは銀色に輝く一本の剣があった。その剣は、月の光を受けずとも、きらきらと輝いていた。

「これは?」

 ソウルは剣を振りながら聞いた。その剣の軌跡は、自然と感嘆の声が出てしまうほど美しかった。

「この剣はあなたのお父様があなたのためにとっておいた剣です」

……。少しの間、沈黙が続いた。

「今、何て言った?」

 ソウルは手を止めた。兵隊長は驚きもせず、冷静に答えた。

「ソウルさん、あなたのお父様があなたのためにとっておいた剣です」

「……何かの間違いだろ?」

 ソウルはふんと鼻で笑うと、そっぽを向いた。

「いいえ、確かにウッド様は私に、この剣をあなたに渡せとおっしゃいました」

 兵隊長は、口調を強めて言い返した

「うるさい!!」

 ソウルの動きは早かった。風のような速さで、兵隊長の心臓を目掛けて剣を突き刺そうとした。

 しかし、兵隊長も伊達に隊長を務めていたわけではなかった。ソウルの突き刺した剣を、軽々とかわし、ソウルの腕を掴んだ。

「話を聞いてください!!」

 ソウルにも互角の力はあった。剣士になっても、実戦で力を発揮できなければ意味はない。

 ソウルはすばやく兵隊長の後ろに回り込み、腰から一本の短刀を引き抜き、兵隊長の足に向かって一閃を放った。しかし兵隊長は、もう片方の手で短刀を振り払った。地面に短刀が転がり落ちた。

 ソウルは兵隊長がナイフを拾うと思い込み、短刀を蹴った。

「ソウルさん!! 私はあなたに刃を向けたりはしない!!」

 その言葉は、ソウルの耳には聞こえなかった。

「ソウルさん!!」

 兵隊長は大きな声でソウルの名を呼んだ。ソウルは、兵隊長を思いきり押した。兵隊長は、その場に転んだ。兵隊長は上を見上げた。

 そのとき、ソウルは剣を宙に弾ませ、逆手に持ち替えた。そして、兵隊長に刃を向けた。ソウルの手は震えていた。ゆえにいつもより力なく剣を突き刺した。

 すると兵隊長はためらいもなく剣を掴んだ。

 剣に黒ずんだ血が滴り落ちた。ソウルはあわてて剣を引き抜こうとしたが、兵隊長の手はがっちり剣を掴んだまま、離れようとはしなかった。

「す、すみません。せっかくの剣に、私のような人間の血がついてしまって……。」

 兵隊長は腕に巻いてあった布を外し、ソウルの剣についた血を拭き取っていた。兵隊長は自分の手など気にしていなかった。

 ソウルはそんな兵隊長を見て、無性に腹が立った。殺してやりたい程憎らしかった。しかし、兵隊長の手から流れ出る血を見ると、何もせずにはいられなかった。

「いい加減にしろよ!! あんた……馬鹿だろ」

 ソウルは兵隊長の手から強引に剣を奪い取り、あたりに投げると、兵隊長の持っていた布をひったくって兵隊長の傷口を縛った。兵隊長は思わず目を見張り、驚いた様子だった。

「これで、一応大丈夫だ」

 ソウルは静かに立ち上がり、剣を拾った。

「ありがとうございます」

 兵隊長も立ち上がり、礼を言った。彼は布を巻かれた手を眺めた。その場に少しの沈黙が訪れた。

「名前、聞いてなかったな」

 ソウルはうつむいて言った。

「え?」

「名前だよ。な、ま、え!!」

 ソウルの顔はすこし赤らんでいた。兵隊長はそれを見逃さなかった。

「あっ、名前ですね?ラドムといいます」

 そのとき、ソウルの腹が大きな音をたてた。あたりに大きな音がこだました。

「ははは……」

 ソウルは、恥ずかしさあまり顔を背けた。

「さあ、これから冷え込みます。キャンプに戻って、腹ごしらえでもしましょう。」

 兵隊長のラドムは、思わず吹き出し笑いをしてしまった。

 ソウルと兵隊長のラドムの間に、もう言葉は必要なかった。二人は、天幕の明かりの灯るキャンプへ向かって歩き出した。


やっと主人公が登場したものの、なかなか話に展開が見られなかったような気が・・・。

あきらめずに頑張ります。

次回もぜひ読んでみてください!!

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