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九話!朝に突撃される友人

 北条が車で去った後、とりあえず遊が

「まぁ、色々あったけど、じゃぁな。また明日」

 と言ったので、俺も、

「おう、また明日」

 と返した。日も暮れていたので、急いで家に帰り、チャイムをならすと母親に小言を言われた。

 意外に時間が経っていたので、夕飯は急いで食った。野菜炒めだったが、焼き肉のタレと野菜炒めの相性は推し量れないと思う。野菜炒めは俺を胡麻アブラー(マヨラー亜種)にした張本人だ。敬意を表しながら食べなくてはならない。急いで食べたけど。

 夕食も終わったので、勉強を始めた。予習復習は大事だ。必要だ。学校の授業で風船を浮かべないために必須だ。今日は浮かべてた気がするけど、気にしたら負けだ。

 一時間程度かけて、予習復習宿題等々をこなした俺は、インターネットを始めた。1時間くらいやったら、マンガでも読むかと思っていた。うん。そのころはそう思っていたんだ。ただ、音ゲーのwikiを見始めて、そこから、ネット上の音ゲーに派生しなければ。


4時間経っていたよ


現在時刻11時30分。とりあえず風呂に入る前に、腹が減ったので、夜食を食った。だから太るんだよな。うん。その後、風呂に入り、自室に帰ったのだが、1時間半以上電脳世界の網に捕らわれ、寝たのは2時近くだった。明日こそは遊より早く家を出ようと思った、昨日の決意は消え、明日こそ早く家を出ようと、毎日のように繰り返す寝る前の一言を言った後、寝た。


 翌朝は、昨日とたいして変わらなかった。寝てて、起きて、寝て起きる。要するに二度寝だ。まぁ、それくらい神様も許してくれるだろう。うん。

 昨日と違い、準備を忘れていたので、多少遅れたな~と思い、家を出たら、


 黒い車と赤い絨毯があった。


 赤い絨毯は遊の家の前に向かってひかれている。

「は!?」

 と、声が出たのも不思議ではないだろう。あれ、黒い車、なんか見たことがある……

「おはよう……空太……」      遊がやつれた声で俺に挨拶をしてくる。

「どうした!?」

「いや、北条がさ、なんか、朝から家に来ているんだよ。赤い絨毯を持って」

 絶句した。行動力がやばい。なんだ、あいつ。早く何とかしないと。

「おはようございます。空太さん。今日遊君は私と一緒に登校するので、先に行っていただけるとありがたいのですけどね」

 横暴だ……ここまでいくと逆に尊敬は……しないな。

「おい!? ちょっと待て! 俺はおまえと登校するとも、空太と登校しないとも言っていないぞ!」

 遊が反論した。こんなにも俺のことを考えてくれるなんて、いい奴だなぁ。

「じゃぁ、遊君は私と登校しますね。さようなら、空太さん」

 は!?話がいきなり変わった!?

「だから、俺は空太と登校するって何度言えばわかるんだよ!」

「だって、私と遊が一緒に登校するのは、運命で決まっていますので」

「俺は、そんな運命知らないぞ! 他人の知らない運命に勝手に巻き込むな!」

「私と遊君は他人ではありませんわ。いわゆる許嫁という関係でしょうか」

「そんな関係、なった覚えねぇよ!」

「もちろんです。今私が決めたのですから」

 俺はどうすればいいのだろうか……

「お嬢様。そろそろいかないと、学校に間に合いません」

「遊君が車に乗ってくれたら、学校に行くわ」

 北条が執事とはなしているときに、遊は俺の方を向いて、首を振った。

 成る程。そういうことか……


 俺と遊は学校に走った。                                                       

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