五話!昼食時の友人その2
舞台の説明だけで何話使う気なんだよ……
俺ら四人は食堂に入った。場所の広さ、上級生も含むなどの様々な理由があると思うが、朝の教室にはいった時よりは、遊に視線を向けた人は少ない。それでも、上級生も同級生も遊に注目する奴はいる。入ってすぐの時に……だ。
「じゃぁ、席にでも適当に着くか」
遊が言う。この食堂は、弁当を食うのもOKだ。全校生徒が入る大きさが確保されているので、混んでいても、殆ど座れる。
まぁ、隅や、飯を作っているところの近くは、結構埋まっているので、俺らは真ん中より少し隅よりに行ったところに座る。少し時間が経ったので、遊に向けられる視線が増えた気がする。
「じゃぁ、さっさと食おうぜ」
「もちろんだ!」
遊と勇次郎が先に座る。
それにつられ、俺と健介も座り、四人で
「「「「いただきます」」」」
と言い、手を合わす。感謝って言うのは重要だと思うね。
弁当を食いながら、新発売のゲームやら、一ヶ月経ったところでの授業やら、遊ってモテるよな~って三人が言って、遊がそんなことないだろ~って否定するいつもの風景やらを過ごしながら、飯を食う。因みに、飯を食っている間、遊の周りに着々と、女子が増えている。
遊が、
「ちょっと、軽いもの買ってくるわ」
と、券売機に並ぼうと、席を立つ。同時、その周りの女子がちらほらと立ち、券売機に並ぼうとする。これが『リア充』半端ねぇ…………
「やっぱ遊君はすごいですね~」
軽く笑ったような調子で健介が言う。
「あれが、幼稚園のころからだぜ?」
俺が答える。健介はやれやれといった調子で、それを肯定する。
「まぁ、それでも、あそこまでモテる奴も珍しいよな。俺らが入学してから、上級生カップルが減ったって聞くし……」
遊、恨み買うんじゃね?まぁ、あいつ喧嘩は意外と強いし、大丈夫か。
「そうなんですか。やっぱ、遊君は罪ですね。生きているだけで、男の敵ですね」
「いや、本当、そうだよな。同じ人間で、同じ性別なのか疑いたくなるからな。特殊なフェロモンでも発しているんじゃねぇか?」
「告白される頻度は、週3。再度告白される確率は98% 俺が知っている限りだが」
「「おかしいだろ……」」
遊が戻ってきた頃には、俺らは飯を食い終わっていて、遊が買ってきたおにぎりを食べ終わった所で、俺らは食堂を後にした。
8月25日 変だったところと誤字を訂正いたしました。