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四話!昼食時の友人その1

感想とかいただけると、すごいありがたいです!早い執筆速度はできるだけ保とうと思いますが、一話あたりが短いので、実はそこまで早い執筆速度じゃないんですよね。

 HRが終わり、午前中の授業が始まった。俺らが通っている学校は、平均より少し上の偏差値の進学校だ。俺も遊もあとワンランクは上の学校に行けたが、近さというのは大きなメリットになった。

 数学の授業で風船を作り、国語の女教師に遊がいじられ、教室の空気が重くなり、体育で太っている俺が死にそうになり、社会で無駄な歴史マニアっぷりを俺と遊が見せつけ、午前中の授業は終わった。

「ありがとうございましたー」

 健介ではないほうの学級委員が号令を言う。それに続いて、クラスの面々が、

「ありがとうございましたー」

 と、言った。瞬間。空気が変わった。女子の何割か、遊の席に、弁当をもってダッシュし始めた。動きが早い。今日まで、遊昼食争奪戦に参加していなかった、佐々木は、遊の席に行こうと思っていたのが、完全に出遅れたようだ。

「え!?」

 佐々木が素っ頓狂な声を出す。これまでクラスについて無関心だったのだろう、遊の周りもあまり知らないらしい。

「ごめん、昼食はできるだけ、空太とか、健介と食べることにしているんだ」

 おい、遊。断っているのはいいが、いつも飯を食っているもう一人を忘れているぞ。まだ一回も登場していない影が薄い奴だけどさ。

 案の定、勇次郎は落ち込んでいた。ドンマイ。

 遊の周りに群がった女子が、俺への嫌悪感的な視線を投げかける。今あげた三人と勇次郎の中で、俺が一番キモオタっぽいんだよな。遊はもちろん『リア充』だし、健介も学級委員として感謝している奴は多い。勇次郎は、がっしりとした体格で、スポーツマンだ。柔道の大会で好成績を納めていたらしい。

 結果、女子の目が一番向くのは……俺だ。俺みたいななんの取り柄もない奴だと、いくら、キモいというような視線を向けても、後が楽なんだろう。視線だけじゃほかの奴も俺をフォローできないしな。

 俺が出て行きにくいことを察してか、健介が、

「ということだ、俺らは男子で組んで飯食うわ。行こうぜ、遊、空太、勇次郎」

 やっぱ、健介はいい奴だ。

「「おう」」

 俺と勇次郎がそれに応じ、四人で食堂に行った。

どんどん主人公がかわいそうになってきますね

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