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三話!質問がくるのは友人

 朝読書が終わり、HRの時間が始まった。俺はラノベの続きを読みたい欲を押さえながら、俺と遊の友人であり、なおかつ学級委員な健介の話を聞いていた。

 簡単に要約すると、来月の文化祭で一年は、学校の飾り付けをするらしい。6月5日と6日が文化祭だそうだ。因みに今日はGWが終わり、少し経った、5月13日の木曜である。

 文化祭の話題といこともあってか、教室は多少ざわついている。その雰囲気に流されたのか、普段少々太ってて、オタクと話すことが多い俺に、佐々木葉という女子が話しかけてきた。

 女子が話しかけてくること自体はよくある。うん。結構多いんだよ。まぁ、質問を聞けば、素直に喜べない理由がわかるだろう。

「あのさ、遊君の好きな食べ物って、何?」

 質問がすべて遊関連なんだよ。俺と遊は家も近く、幼なじみだと言うこともあってか、よく遊び、よく話す。その影響か、結構遊のことを俺に聞く奴は多いんだ。

「教えてもいいけどさ、昼休みに弁当持ってったり、休みに遊の許可の取らないで、食い物を持っていくと、遊平和公平協定に引っかかるよ?」

 この協定は怖い。俺には関係ないけど。

「なんですか?その遊君なんちゃらなんちゃら協定って言うのは。」

 女子でこれを知らないとなると、相当友達が少ないぼっちってことになりそうだ。あと、友達が腐女子ばっかとか?

 まぁ、俺は親切だと思うので、答える。

「遊平和公平協定ってのは、遊を好きな子が作った。周りに迷惑をかけずに、遊君のアピールをできるだけ公平にの2つを意識して作られた協定だよ。」

 事実だ。本当に遊は『リア充』だな。

「なんで、そんなもので、遊君に弁当を持って行っちゃだめなんですか?私の遊君ですよ?」

 軽く病んでる?いや、病んでる。怖いな。要注意。

「みんな遊に弁当あげると、遊が10個以上もらうことになるからね。食べきれないし、食材諸々がかわいそうだろう?」

 これ作った人は結構いい人だと思う。

「そうですか・・・(でも、無視して持っていけば大丈夫ですよね・・・)ボソッ」

 こいつ・・・俺がぎりぎり聞こえる声量で言いやがった。というか、聴覚がいい女子が、確実にこいつに牽制を打ち始めるな。病んでるっぽいし、またやっかいな奴が遊にまとわりつく・・・

「因みに、好きな食べ物はカレーだ。」

 遊は子供っぽいところもあるな。病んでるひとに付きまとわれるのはかわいそうだし、爆発しろなんて言うのはやめるか。

 HRも、俺たちのクラスは校舎一階と、二階半分の飾り付けの報告が終わったらしい。分担は後日か・・・健介も分担の時は苦労しそうだな・・・

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