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十二話!攻防の友人その2

 笑い声が聞こえてくる。作り笑いか本心からなのか、はたまた、遊の前で悪い顔を見せたくないのかがわからないが、北条と霧島(聡子)は笑っていた。

 少し、汗をかいた様子で、教室からダッシュで行った子が戻ってきた。さらに、三井が携帯を閉じると同時に、一限目前の休み時間は終わった。遊は、北条の目力に対抗できなかったのか、公式は覚えられなかったらしい。


 公式を覚えなかった日に限って、遊がよく指され、数学教師のおじさんが女子に非難された目で見られてた。温和でいい人だと思うんだけどな。因みに、前日予習してきた俺は、全く当てられなかった。

 チャイムと共に、二限目が終わった。今度も北条が来そうだな~と思っていること7分間。北条は来なかった。4分目くらいの時に三井が

「作戦は成功しているようだね……」

 とか呟いていることがも関係あると思う。俺は、歴史の予習をする必要はないので、ラノベを読んでた。

 大体5分目位の時だっただろうか、遊が俺に

「何の本を読んでいるんだ?」

 と聞いてきた。遊と昔。ものすごく史実に則ったボードゲームで遊んでいたので、俺と遊は無駄に歴史が得意だ。なので、遊も俺もわざわざ歴史の予習をすることはない。

「これか? 禁書だよ」

 「禁じられた書物の在処」と言うラノベだ。結構売れているので、買ってみたが、魔導書派と、聖書派の争いのファンタジーバトルだ。売れているだけあって、面白い。

「あれか、あの、かなり売れている奴。人気のくせに微妙にたたかれている奴だ」

「まぁ、人気作は叩かれるって言うしね」

 7分。気配。後ろのドア。北条。

「遊君!」

 怒鳴りつけるような声がした。

 三井が、あの戦力だと持つのは7分か……以外と持つな。とか呟いているし、佐々木は、チッまたあのアマかよ。みたいな感じになってる。怖い。

 仕方ないから俺は、またラノベに目を戻し、静かなる聞き耳で、周りの情報を得ることに、専念……してないな。ラノベ読んでるし。

「やっとあえた! 道行く人がみんな私に声をかけてくれたんですよ!一年生が多かったので、私の一年からの人望は、鰻登りにあがっているようですね!」

 これが作戦2か……というか、他の人を使って間接的に妨害しているのか……怖いな。

 遊が渋々後ろのドアにいく。ストーカーにかまうとか、流石遊。いい奴だな。

「何のようです?」

 若干語気が荒い。そういえば遊はファンタジーバトルものが大好きだったな……ファンタジー談義をしたいのか……俺は「神様が捨てて落とした日曜日の世界」の方が好きなんだけどな。いや、禁書も面白いよ。

「多少怒っている遊君も格好いいね! さぁ、三分だけだけど、私とお話しましょう!」

 the強引だな。すげぇ。怖い。二次元サイコーだと認識できるな。

「お! 北条先輩だ!」

 十秒後、北条は、他の一年に連れ去られていった。これが、後2回続き、4時限目は終わった。

メタネタ多いですね……次回から自重します。

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