ピンクブロンドの同級生
「えっ、髪がピンクの生徒・・・そんな生徒はいません。何を言っているの?」
アメリカは自由の国と言われていますが、校則は日本と同じです。
例えば、髪はピンクなど、自然でない色は禁止です。
また、義務教育で学校に行かない子の家にはポリスが来ます。
映画でもあったでしょう。少女が閉じこめられた。警察が来るからどうやってやり過ごそうとするか自然の流れで犯人が悩みます。
「ですから、我が高校にピンクブロンドの外国人の転入生はいません」
「はい・・・」
俺は塚田史郎、高校一年生だ。先生に話ても理解してくれない。
クラスにピンク頭の外国人が来た。
「キャー!キャー!写メ撮ってはいけないのだからねっ!待ち受けにしてニヤニヤ眺めてはいけないのだからねっ!」
両の拳を口元にあててキャー!キャー!叫んでいる。ドレスを着ていやがる。
写メを撮ってチヤホヤされたいのか?
どうも、存在がフワフワしている。陽炎?
おそらく、彼女はこの世界に意味を見いだしていないのか?
そんなとき。1人の陽キャが声をかけて来た。
「よお、サリーちゃん。俺と付き合わない?なっ?」
「私の心はヘンドリック殿下だけだからねっ!」
「何それ?俺の家は代議士だぜ」
「ヘンドリック殿下は王太子殿下だからねっ!」
やっぱりフワフワしている。
どうも話がかみ合わない。
クラスの皆は大人しい。シーンとなっている。
「つまらないのだからねっ」
彼女は一体どこからやってきたのか?フランクドル王国・・・というが。
知らないな。
しかし、数日後から突然サリー・ダンさんは学校に来なくなった。
「塚田君、プリント届けてくれないかな」
「はい、先生」
住所で言うと確かサリーさんの家は用水路沿いの・・・・まさか、あのテントか?
「ヒヒ~ン」
馬がいる・・・田舎だけど珍しい。サリーさんのテントの前に馬と
まるで中世の役人のような服を着た中年の男がいた。彼は書状を広げ。
サリーさんに読み聞かせている。
「男爵令嬢サリー、判決である。平民に落とす。ニホン流しの刑確定!不定期だ!」
まるで、判決を読み聞かせているようだ。
サリーさんは膝を落とした。
「ヘンドリック殿下は・・・・来てくれないの・・・一緒に・・・」
「フム、隣国の王女の所へ政略結婚になった」
そのまま使者は去った。
気まずい。
サリーさんは俺を見たら途端に顔色を変えて陽気に振る舞った。
「塚田ッチー、サリーに告白しに来たの?・・・グスン、グスン」
「プリントだよ・・・明日は学校に来なよ」
何だ、やっぱり泣いている。俺は後ろを向いて帰ろうとしたら。
袖を掴まれた。
「一緒に落ちてくれると思ったじゃない殿下。寂しそうだったから声をかけたけど、・・・グスン、グスン、本当は私が寂しかったのだからねっ」
「サリーさん・・・」
どうやら身分違いの恋をして、サリーさんは日本への追放刑にあったようだ。
次の日、学校は大騒ぎだった。
「うわ、ピンクの髪・・・染めているの?」
「ちょっと、貴方、どこの子?学籍がないのよ」
今日、サリーさんは学籍がない事が発覚した。
それと同時にピンクの髪も問題視された。
おそらく。
サリーさんはこの世界で生きて行く決意を固め実在するようになった。
フワフワとした存在感がなくなった。
その後、俺は両親を説き伏せ。教育委員会にねじ込んで、無理矢理入学資格を認めてもらってサリーさんが通学できるようにしてもらった。
「ちょっと、シロウお兄ちゃん。甲子園に行くのだからねっ!」
「何の影響を受けているのだか・・・」
何故か俺の家にいる。どうやら彼女の中では俺の双子の妹枠のようだ。
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