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初心者大歓迎キャンペーン 序章

諸君、私はゲームが好きだ


諸君、私はネットゲームが好きだ


諸君!私はオンラインゲームが大好きだ!


ラグナロクが好きだ ロハンが好きだ MoEが好きだ グランドファンタジアが好きだ マビノギが好きだ メイプルストーリーが好きだ テイルズウィーバーが好きだ ベルアイルが好きだ リネージュが好きだ


ファンタジーで 学園で 歴史で 戦国で 三国志で 西洋で 東洋で 武侠で SFで ミリタリーで ロボットで 海洋で


この世界に存在するありとあらゆるオンラインゲームが大好きだ!


誰とも分からない回復役の少女に回復してもらうのが好きだ

回復してくれたその子と少しでも良い関係になろうプレゼント作戦を実行した際に「ありがとう」などと言われたら心が躍る


だれよりも先にメンテナンスが終わった瞬間に入るのが好きだ

まだ誰もいったことの無いダンジョンに入り、最初に最深部に到達した瞬かは胸がすくような気持ちだった


チート行為をしている奴をさらすのが好きだ

運営にそのことを報告してそのアカウントをBANした時など感動すら覚える


PKするつもりで近付いてきた奴を逆にPKKしてやったときなどもうたまらない!

懇願して助けを求めてきた奴を私が振り下ろした人差し指と共に振り上げた剣がPCを切り裂くのも最高だ!


自分勝手な運営に振り回されるのが好きだ

いつまでたっても実装されることの無いメイド服に夢みてせっかくスキルを上げていたのに中々実装されず、諦めて次のゲームに手を出した瞬間に実装されたのはとてもとても悲しいものだ


諸君、私はオンラインゲームを 誰もが廃人になれるようなゲームを求めている!

諸君、このゲームに集いし同志諸君


君達はいったい何を望んでいる?

さらなるゲームを望むか?

情け容赦の無い廃人ゲームを望むか!?


(ネトゲー! ネトゲー! ネトゲー!)


よろしい、ならばオンラインゲームだ


我らは僅かに1万と数千のプレイヤー、FFユーザーの10分の1にも満たない弱小ゲームにすぎない

だが諸君らは他のネトゲー廃人にも負けないつわものだと私は信仰している

ならば我らは!FFユーザーにも匹敵する集団となる!


我々を負け組みと笑っい、自分こそが勝ち組と思っている奴らを叩き起こそう


髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう

連中に本来のネトゲーを思い出させてやる

連中に負け組みとののしられる気持ちを分からせてやる


天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる


行くぞ諸君


「初心者大歓迎キャンペーン発動!」



 ※ ※ ※



「え、えっとなんだか凄いですね?」


そう言ったシエラの目の前には何百人と言うキャラクターがひしめき合って中央にいる一人のGMを見ていた


「ここまでやるか普通?」


その横で呆れながらもちょっとワクワクしている一人の青年、マークが呆れたようにGMを見ていた


「さっすがフェイトさん!やる事が違うわね!」


そのまた横では前の付帯とは違い喜びをモロに表現してピョンピョンと跳ねていた

こうなってしまったのには訳がある


いつものようにゲーム内で楽しんでいると、インフォメーションで「首都中央広場にて〇時〇分重大発表あり、至急前プレイヤー集まれたし」とサーバー全体に流れ出したのだ

そこで暇だったプレイヤー達が一つのエリアに入り込みワイワイガヤガヤと騒いでいると急に暗くなり、そして特定のボス戦の時にのみ入る映像が流れ始めて気が着けば中央広場の真ん中によく酒場で使われているリングが現れてフェイトが先程の言葉を言ったのだ


「最初から連絡事項の中に書いておけば良いじゃん、どうしてこんな事をしたんだ?」


「そこがフェイトさんクオリティよ!あぁ、彼がいるからこのゲームは繁栄しているのよね!」


「むしろアレのせいで変な奴だけがこのゲームに残っている気が」


「もう一度決闘する?」


「いえ、遠慮します」


前回の決闘以来、マークは絶対に決闘をしなくなった

やはり前のあの事が軽いトラウマになっているのだろう


「初心者大歓迎キャンペーンって結局何をするのか言われていない気がするのですが?」


「「あ」」


しかし周りのテンションに流されてファイトはもうその場からかっこ良く退場してしまっているので説明する人がいない、このゲームのプレイヤーはとりあえず盛り上がれれば良いのかそのことについては誰も触れる事はしなかったのだ


「きっと公式ページには書いてあるのよ、多分だけど」


「だと良いな、あの人の事だから何も考えずにメンテナンス開始直前くらいに言ってそのまま周りの人に放り投げたって可能性もあるだろうけど」


「それは否定出来ないわね」


そんな風に話し合っている二人はなんだかあのGMの事を良く知っているように見えた


「お二方はあのGMと知り合いなんですか?」


「ん?あぁー知り合いと言うか何と言うか」


「リアルでの友人……なのかな?」


友人のところに"?"がつくのはなんだか可愛そうな気がしてくるのだがシエラは苦笑するだけに留めた

そして二人がなんだか遠い目をしているところを見るとちょっと触れてはいけない事だったのでは、と思えてくる


「ま、まぁ腐れ縁ってことで!」


「そうだな!中は悪くないし!」


どうやらこの話題はここで終了のようだ

しかし、そこで言葉を濁されると少しだけ気になるシエラであった



ところで知ってましたか?

このサイトって「最強」や「チート」と書いておくだけで閲覧数やお気に入りがかなり凄い事になるんですよ?


あと有名な原作があればなおよし


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