そこをなんとか人生100年時代!!
「なに……?」
キヨラの声は咄嗟に抱いた俺の胸の中から。
「なんだ?!」
そして同じことを繰り返したのは俺。
「さぁぁ!!死んでくれ竜ゥー!!!俺の糧になれば本望だろうがぁ!!!」
「そんなキヨラみたいな我儘言う人いるの!!?」
「ちょっと一緒にしないで!?」
土ぼこりの中からの声に思わず入れたツッコミに、「あ?」っと怖そうな声が聞こえて、思わずキヨラを近場の木の中へと投げ入れて隠す。キヨラさんクレームはあとから受け付けます!!
そして少しずつその姿が見えてくれば、竜の兄貴を踏み潰すその人は……いや、その頭に生えた牛のような角が人では無いと示していた。
黄色い髪に片方だけ折れた角。その片腕で持たれているのは信じられないくらい大きなオノ。
「なんだぁお前は〜」
「は、はじめまして。ハジメと言います〜」
その大きなオノを見れば勝てるわけが無いと察して、手をすりごまを擦り笑顔で返す。
「ハハハァ!自分の身の丈の分かってる奴だなぁ!!」
「へぇ、あの……それで、出来たら竜の兄貴の上からどいて頂けると……その、痛そうですし?」
「あ?」
土煙が収まれば、その男の下には竜が踏まれ……いや、身体を潰されるように乗られている。
「お前も、竜か?」
「滅相もありません!俺はただの町人A!竜には初めて出会って……その、教えを乞うていたところです」
「教えぇ?なんのだ」
なんのだと言われても、ぶっちゃけ思いつきで言っていた言葉だとは言えずに冷や汗をかく。
『長生きの……秘訣をと』
竜の兄貴のその牛人の下から助け舟に何度も頷けば、牛人は馬鹿にしたようにその顔を歪める。
「人ごときが竜に聞いて何になる。せいぜい50年やそこらを伸ばして生きる意味など無い!!」
「そこをなんとか人生100年時代!!」
「人如きが生意気な……!?」
俺に意識を向けさせてる間に、竜の兄貴はその立派な尻尾を振り上げて牛人の身体にぶちかまそうと動かせば、読まれたのかその大きなガタイとオノにも構わず高く飛ばれる!!
『魔族にそう簡単にやられるものか!』
「ハハァ!死に損ないの竜如きに自分を殺れるとおもうなよ!!」
そう言いながらも楽しそうに牛人は空中で斧を振り上げて竜の兄貴を狙うが、その大きな羽に仰がれて少し体制を崩したが、やはり笑うと空中を蹴り、竜の兄貴の元へと斧を構えて飛び込むと、そこは透明な壁に阻まれ打ち込むことが出来ずに、そのまま背後へと飛ぶとこちらを睨む
「てめぇかぁ!!!」
竜に手を伸ばす俺の魔法だと、怒りを向けたその目に引き攣る笑顔が気に食わなかったのか、信じられないスピードで飛び込んでくるのを、やはり透明な壁が阻む。
「てめぇ……聖女みたいな魔法を使いやがってぇ!!」
繰り返される斧の襲撃にこれ以上は耐えられないと、手を伸ばしてその壁の前に俺の空気を掴む手を作ろうと意識した瞬間、その斧は壁の前を薙いで来ると、俺の手から出血した。
「嫌な予感がしたから切ったが当たりだったみたいだなぁ!」
「……!!」
「ならこの壁のは他のやつかぁ!!どこに隠れていやがるぅぅ!!!」
吠えるように叫ぶ声に、身体が震えて意識を持っていかれそうになった時、目の前のその牛人へと炎が掛かるのを、また消えるように移動されて避けられる。
『お前の目的は、余ではないのか?』
「そうだなぁ!!『竜殺し』の名、貰っていくぜぇ!!」
そう言ってまた飛び上がりの竜の背を狙うが、竜はまた口から火を噴くと、尻尾を使いその背に俺を乗せて空を飛びあがった。
めちゃ話数飛んで投稿してました!!
再度正式な24話です!!





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