表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
反則スキルの条件付き確率  作者: どこにでもいる主人公
プロローグ「        」
4/8

美咲の最期

「姉ちゃん!!姉ちゃんっ!!」

 一瞬の後に意識を取り戻す。

 ぼやける視界の隅で、大河が泣いているのが辛うじて見えた。

 どうやら私は派手に撥ね飛ばされたあげく、頭を強く打ったらしい。額の傷から血がとめどなく溢れてくる。あー、これ多分無理だ。死ぬやつだ。

「今、救急車呼んだから、もうすぐだから!」

「ごめん……、先に天国の下見に行ってくるね」

「そんなこと言わないでよ!!俺、姉ちゃんがいないと……!」

「大河」

 毎日を楽しく生きてきた私に未練なんてない。あるとすれば、それはやはり弟のことしか思い付かない。

「男の子が、そんなにギャーギャー喚かないの。発情期ですかーこのやろー、あ、この台詞は違うか……、まあいいや、とにかく、」

 大河の頬に手を伸ばす。

「強く楽しく生きなさい!……優しさは私なんかよりよっぽど持ってるから言うまでもありません!大河が元気でいることが私の唯一の望みです……」

 はい、遺言終了!

「それで、いつか私を養って、ね、……」

 あれ、なんか最後の台詞だけ最低だったような……。うーん、ま、いっか。どうせ死ぬし。

 そして私は目を閉じた。


 で、目を開けるとそこは森だった。

 …………。

 ここどこ?

 え?てかなんで私生きてるの?

 え?どゆこと?

 えーーーーーー??




 プロローグ「自動転生システム」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ