全校会議
クラスメイトside
「あれからしばらくしたけど如月君帰ってこないね…。」
あらからクラスみんなが集まってから今後の方針を決めよう、ということになった。何せ例のウルフに噛み切られたゴブリンは30秒ほど経ってから消滅したもののかなりグロテスクで一定時間放置され、中には、吐いてしまう者もいた。
それに本当にあのウルフが眞銀ならもう人間の眞銀は帰ってこないからだ。それを確かめるためにも待っていた。
そしてその後、この異常事態を共有した職員が急遽全校生徒を体育館に避難させることなった。体育館で大丈夫なのか?と思う人も多いだろうが、体育館の扉は1つしかかなく、幸校内でモンスターのスポーンは今だに一件も発見されていない。理科室のゴブリンも外の扉が空いているところからたまたま入ってきてしまっただけであってあそこで生まれたわけではないのだ。
そして今はその体育館への移動の最中である。
「本当にあのウルフが如月だったんじゃ…」
「確かに、しっかり言葉理解できてたもんね…。」
そして、移動が始まっても帰ってこない眞銀の話題が出てくる。
「俺、探してくる。」
ついに橘が言い出す。
「やめておけ、今度はおまえまで危険だ。わざわざ死地に飛び込む必要はない。それにまだ何もあのウルフが如月だという証拠がないだろう。」
「そうだが…。」
橘が肩を落とす。
「うわゎぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!」
そんな時突如として悲鳴が上がった。
「っつ、!」
橘はかけ出す。
悲鳴を上げた男子生徒の前には緑の1度見たことのある化け物がいた。
そして悲鳴の原因はゴブリンだと判明。
一人、腹部を殴られたのか腹を抑えて苦しそうにしているものがいた、が無視だ。
今、まさに今度はバットのような物で殴られかかっている生徒が見えるからだ。
橘はその二人の間に体を滑り込ませ、ゴブリンに一発、武術の型道理の綺麗なフォームで腹部に拳を入れて殴られかかっていた生徒が避難する時間を作る。
そしてゴブリンが体制を立て直したあとローキックを入れる。セコいっ!って思うかもしれないが実際の戦闘で足を滑らせるのは致命的なミス、相手に大きな隙を与えてしまう。
そして実際大きな隙ができる。
「はあ!」
見事に転んだゴブリンお頭蓋目掛けてかかと落としを入れる。
ゴブリンが絶命する。
『個体名:橘 知輝のレベルが2になりました。以後、レベルの確認はステータスからすることが可能です。』
「え、」
橘にもそんな声が聞こえ、思わず声を上げる。
なんなんだ今の声は、もしこの世界の通りなら本当に開けるのか?
そう思い、とりあえず念じてみる。
『ステータス』
「は、はは。」
乾いた声が出てしまう。何せそこには希望通りとはいえ、しっかりと認識でかる形でステータスが本当に見えるように感じてしまったのだから…。
個体名:橘 知輝
称号:中層の格闘家
種族:人間 進化先:有り
レベル:2/30
職業:格闘家『G』
HP:18/18『G』
魔力:7/7『H』
筋力:25『G』
体力:25『G』
敏捷:14『G』
魔力制御:0『H』
魔法:無し
ユニークスキル:『少林寺拳法』
装備:無し
総合評価:『G』
「ありがとう!橘くん。」
その声で現実に戻される。
「ああ。…」
「どうしたの?」
不審がられてしまったようだ。
だが、これは丁度いい機会だみんなと共有しておこう。
「みんな、ちょといいか、今か言うことを信じなくてもいいから試してくれないか?」
「何それ?」 「別にいいけど」
そんなどうでも良さそうな声が聞こえる。
「今から『ステータスオープン!』でもステータス!なんでもでもいいから強く念じてみてくれないか?」
「どうした橘頭行ったか?」 「どこか魔物にやられたのか?」
などの声が帰ってきて多少むかついたが今は通すしかない。
「もう、なんでもいいからとりあえずやってみてくれ!」
そして…
「えっ、」「嘘だろ?」「どうしたんだ?」「取り敢えずお前もやってみろ」
などと聞こえ、理解し始めた人たちがいるようだ
「橘!これどうなってんだよ!」
「わからない。俺もさっきゴブリンを倒した時にレベルが上がって謎の声にステータスを開けって言われて…。」
「そうか、でもそれやばくない?本当にレベルと共にステータスが上がるならさ、私たちでもレベルさえ上げてしまえばモンスターが倒せるってことだよね。」
「確かにてゆうか、もう今のレベル2の橘ならモンスター軽く蹂躙できるんじゃない?」
「それな!」
「いや、それは無理だよ。だってゴブリンは最弱の代名詞みたいなもんだよ。」
「言われた見れば…。」 「確かに…。」「いくら格闘技をしていたとしてもレベル1の人間が無傷で倒せたぐらいだしね…。」
「まぁ、レベルについては体育館に全校生徒が集まったタイミングで公開して、みんなにも意見を出してもらおう。」
「そうだね。」
そしてその後全校生徒での会議が始まった。
ーーーーーーーーーー
「只今より、緊急会議を始める。」
校長がそういい会議が始まる。
生徒もいるのに会議。誰もがそう思っただろうだが、それが真っ当なのだ。ほとんどが
事情を知っているが中にはままだモンスターを見ておらず、何も知らない1、2、年もいる。
けれど皆立場は同じ。全員が全員これからどうすればいいのかわからないのだ。
「まだ状況を知らない人達のためにすこし状況を説明する。今ネットや、地域のアナウンスを聞いたところ、この世界は、人類は未曾有の危機に陥っている。」
今までなにも知らなかったかなりの衝撃が、知っていた者たちも世界が、ということで慌て出す。
怯える者、戸惑いなにもしなくなった者。
様々な者がいるが、全員が全員次の言葉を待つ。
「そして、実を言うと世界もまだそれを対処できていない。」
全員に衝撃が走る。
「この世界はモンスターという化け物に侵略されていると言っても過言ではない。そしてモンスターの個々の戦闘能力はキワ待てたかく、中には米国の軍隊の一部で討伐にあたっても失敗し、軍隊を壊滅個体もいるという。まだ日本にここまでの強さの個体は確認されていないがこれから現れないとは言えない!」
遂にパニックが起き始める。
だが校長が話を続ける。いや、続けるしかなかったのだろう。
「わたしたちも怖い。この場にいる全員が明日生きているとは限らないのだから。学校の校庭にはすでにモンスターと思われる個体が多数目撃されている。が、だからこそ、だからこそ、全員で知っていることを共有し生き残る可能性を見つけ出し、明日を生きるのだ!!!」
校長の声だ馬が静まる。
そこに生徒の声が響く。
「はい!僕は3年A組須藤 瑛太僕には1つ、生き残るための案があります!」
須藤 瑛太、眞銀や知輝のクラスの学級員だ。
「須藤君君この状況で案を出してくれてありがとう!で、その案とは?」
「私たちの手でモンスターを倒します。」
軍隊でさえ壊滅するのにただの学生である自分たちにそんなのとてもじゃないけど無理だ。
と、誰もが思った。
「勿論しっかりと考えがあってのものです。みなさん騙されたと思って『ステータス』と心の中に強く命じてください!」
困惑、そして次第に驚きに変わる。
「モンスターを倒すとレベルがしっかり上がります実際、ゴブリンらしきモンスターを倒しいた橘君はレベル2です。そして常人では考えれれない、それこそアスリートに近い身体能力に変化しました。人類はレベルを上げることがモンスターへの対抗策になり得ます。そして今この学校にいるモンスターはおそらく最下位クラスの強さです。それでも侮れませんが運動神経の良い人や大人が付き添えば倒せる範疇です。」
「でも、それはかなり危険では?そんなの誰が行くんですか?」
当然の沈黙。誰も自ら死ににいくようなことはしたくない。
そこで突然声が上がる。
「私がいく。モンスターについてわかってくれていることがあれば教えてくれないか?」
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