ヤソマ、パイ面に着陸する
結論から言おう。
立ち上がったものの意識が朦朧としているこの美しい少女の芸術のようなおっぱいを俺は揉んだ。
普通に犯罪だが、このおっぱいを前に捕まるのもやむなしと俺の心が叫んでいた。
腕を伸ばして指先をゆっくりとそのパイ面に着陸させていく。
あぁ、初めて月面に到達した人はこんな気持ちだったのかなぁ。
まさにそれはおっぱいと言う名の宇宙だった。
考えられる限りのとても柔らかくてプルプルした物を想像して欲しい。
その10倍は柔らかく弾力がある。
グラビアアイドルなんか目では無い。
いいんですか?いいんですか?
こんなに柔らかくていいんですか?
とこのおっぱいの為だけに5枚のCDアルバムを作成してしまいそうな程の感動がそこにはあった。
俺が彼女のおっぱいに触れた瞬間、ぴくんと体は動き、小さいながらも確実に聞こえる甘美な息づかいが俺の耳をくすぐる。
なんと愛らしい声で喘ぐのであろう。
俺はおっぱいや体の反応、声に至るまでの完璧さに瞳孔は開き、涙腺は解放され大粒の涙をとめどなく流す程に感動していた。
そしてその芸術を揉む事数秒、俺はふと意識を取り戻し彼女の顔を見た。
すると先程までの艶やかな雰囲気とは打って変わり、みるみる顔が紅潮していくではないか。
そうか。"おっぱいを揉む"という行為は言わばマッサージ行為。俺のマッサージによって血流が良くなった彼女は全身の血の巡りが良くなりばぶらしゃぁぁぁ!
かつて無い程の衝撃が俺の左のアゴを捉えた。
すごいカウンター使いのボクサーが言っていた気がする…。
一番効くパンチは予期せぬ所からくる見えないパンチだと。
脳を揺らされて失神直前だったが、俺の股間は痛い程にギンギンになっていたのでギリギリ意識は繋ぐ事ができた。
ぴゅるるるる〜とラムちゃんが飛んでる時のような効果音で俺は吹き飛ばされた。
俺は吹き飛ばされた着地点からガバっと体制を整えて俺を吹き飛ばした張本人を見た。
人生不幸続きだったがついに俺にもこの時が来た。
冴えない主人公(俺)!
空から降ってきた美少女!
普通は美少女とぶつかってなぜか服を脱がしながらとんでもない体制になるToloveるが起きるはずだったが、避けてしまったのでそんなラッキースケベは起きなかった。
しかし替わりに意図的ににおっぱいを揉むというエロ系イベントは起こした!
そして殴り飛ばされる俺!
フラグは全て揃った!
これでラブコメが始まらなければ、世界は嘘でできている!
さぁ来い俺のラブコメ!
ヒロインの君はツンデレ系?おとなしい系?はたまた女王様系?どれでもバッチコイ!
そう思いながらわなわなと顔を真っ赤にした美少女を見ると彼女は小さな口を開いてとても愛らしい声で大きく叫んだ。
「腹へったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「まさかのジャンプの主人公系かよぉぉぉぉ!」
地面を叩く俺を彼女はキッと睨みつけ、こっちに来いというジェスチャーをしてみせた。
初対面のくせに何て偉そうなやつだ。←さっき初対面の美少女のおっぱい揉んだ。
俺はここはひとつ大人の対応をしてやらねばならないと思い、大きな声で叫んでやった。
「イエス!マーム!」
そう。俺は気が弱かった。