表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DIE CORN 〜転生したら大根だったがな!〜  作者: 瑞 ケッパオ
狙われた王族・敵になると強くなる仲間編
85/187

第80話 主人公やヒロイン、宿敵達を差し置いて挿絵となりましたが問題ありません、破戒僧なので!


雄鶏(おとこ)と生まれたからには、誰でも一生の内一度は夢見る「地上最強の雄鶏」


刻甲は鳩尺様と融合することで「地上最強の雄鶏」を体現したような完全なマッチョへと変異した。


その筋肉を目にしたレイラは、やおい盗賊団のトラウマがフラッシュバックし発狂した。


「ごはっ!?」


レイラは、刻甲の筋肉を近くで見続けた事によって血を吐いて倒れた。


とりあえず、1人目の無力化に成功した。


「どうです? ポージングだけで圧倒する事ができましたよ!? 凄いでしょ!?」


刻甲がこちらに首を捻り、俺達に感想を求めている。


残念だが刻甲よ、レイラが倒れたのは、君の圧力によるものではないのだ。


あと、出来れば刻甲にはこっちを見るのはやめて欲しい。


10頭身のマッチョのくせして、顔がつぶらな瞳の鶏なので、そのミスマッチさがツボに入ってしまう。


「うへぇ……、こっち見んないや!?」


ダリアちゃまは刻甲にドン引きしている。



とまぁ、話しを戻すと、彼女達は洗脳されているものの、元々抱えている弱点を突けば、無力化出来るという事が、レイラによって実証された。



「刻甲……お前、何をした!? おいレイラ! しっかりしろ!」


「……」


盗賊の件は、俺とレイラだけの秘密である。


よって、当時居なかったクレアは勿論の事、ミーナやヌーターン、そしてシオンはトラウマの事も、盗賊が実はゲイで、奴らがハッテンした事を知らない。


真実を知る者は俺しかいない。


刻甲が、相手に触れずに相手を倒す力を持っていると、シオンとクレアは都合よく勘違いしてくれたようだ。


彼女2人は、未だにポージングを続ける刻甲を警戒し、下手に近寄らないようにしている。



じゃあ、そろそろ残り2人も無力化しましょうか!


次のターゲットはクレアだ。


クレアよりも、実力的にシオンの方が倒しやすいと思うかもしれないが、クレアには致命的すぎる弱点がある。

剣や握る物を手放すと、幼児退行してしまうのだ。


レイラがトラウマが原因で倒れたなら、持病のあるクレアも剣を手放せば戦意を失うだろう。



俺は剣を奪ってクレアを倒す事を刻甲の耳に囁いた。


「なるほど! そういえばマグロと戦ったシギア峡谷の帰りで、ワーワー泣いてましたね! あの時は驚きましたよ! いいでしょう! ひとまず私にお任せください!」


刻甲は安易に受け入れてくれた。


「わかっていると思うが、クレアは電撃を使うし、洗脳のせいかいつもよりも強力な技を放ってくるかもしれない」


「ええ、いつもと違うのは愚僧も同じです! 鳩尺様との融合態の真骨頂、今こそ見せてあげましょう!」



刻甲が掛け声をあげ、全身に力を込める。


だが、力んでいる刻甲には、隙が出来てしまっている。

クレアはそこを見逃さなかった。


刻甲とクレアとの距離は離れている。

しかしクレアには聖剣の力がある。


クレアは力を込めた刀身に、茨みたいに稲妻を巻きつかせる。


そしてクレアは、剣を刻甲に向けて振りかざした。


剣からは電撃が放たれる。


このままだと刻甲は次の行で焼鳥にされてしまう。



刻甲は焼鳥にならなかった。

それどころか、刻甲は一瞬にしてその場から消えた。


「!?」


「消えた?」


ダリアもシオンも、俺も刻甲の巨体が消えた事に驚いた。


時を同じくして、クレアが何かを避けるように飛び退き、守りの姿勢になっていた。

そんな彼女の前に巨体が湧いて現れる。

それは刻甲だ。


「ほう、あの鶏坊主は面白い技を使うようだな」


ドン・グリードは刻甲が消えた事に驚かなかった。


「ドン・グリード、何が起こってるんだ?」


俺はドン・グリードに状況の解説を求めた。

刻甲はいかにして瞬間的に電撃を避け、クレアのいる場所まで移動したのだ?



「ほーん? お前、今のが見えんのかー、そうかそうか」


おっと、これは不味い事を言ってしまったか?

よくよく考えれば本来は敵同士、そんなドン・グリードに自分の無知を晒すなど、阿呆のする事だ。


「なら、この俺が教えてやろう! このドン・グリードの優れた動体視力に感謝する事だな!」


ドン・グリードは腰に手を当て、自慢げに言い放った。


教えてくれるんかい!

物凄く優しいな。


「どうやら、あの鶏は強靭な筋肉を活かして、一時的にお前達では認知出来ないほどの超高速で行動出来るようだ」


なるほど、つまりクロックアップって奴だね!

俺達が認知できない超高速移動をした事で、瞬間移動したように見えたのか。


ドン・グリードもクレアもそんな超高速で動くヤツを認識できのかよ!

俺、出来ねーよ!

ヤ○チャの気持ちがわかっちゃったぞ!?



クレアが常時放ってくる稲妻は、魔術的なもののせいか、通常の稲妻よりも速度が遅い。


遅いといえど、一般的に人間の感覚では早い事には変わらない。


しかし、意識が加速した刻甲なら、それを避ける事も出来るのだ。


「ダイコンデロガさん! 早くこちらに!」


刻甲に呼ばれる。

クレアを無力化させるための準備が出来たようだ。


俺は刻甲に駆け寄る。


刻甲はクレアに対して、拳で乱打を放ち、クレアを食い止めているので、脅威となり得る電撃が飛んでくる事も無い。


クレアは、刻甲が触れずにレイラを、倒した事を不審がり、防御に徹して、刻甲の技の秘密を解き明かそうとしている。



「オレの事を忘れてんじゃねー! クソ大根がぁ!」


俺はクレアに向かって猫まっしぐらに走る!

それを猫ではなく、大剣を持った犬耳赤毛虫(シオン)に妨害される。


「団長には近寄らせねぇよ!」


シオンは大剣を木の棒のように軽々と振り下ろしてくる。


俺は咄嗟にネッコボルグを作り、大剣を受け止める。


うわっ!思ってより重い!


ネッコボルグで、攻撃を受け止めたのは良いが、大剣の一撃はかなり重い。


俺の足が地面にめり込む。普通の大根ならば抵抗虚しく真っ二つ。

普通の大根ではない俺も、これには参る。

シオンだと思って舐めていた事が仇となってしまった。ここまで強化されてるとは、予想外である。


「ダイコン! ここはまかせろ!」


俺がシオンに苦戦していると察したドン・グリードが俺に援護にやってきた。


彼は片手に木ノ実を吐き出すための鉄筒を持っている。


「クソっ!間に合わねぇ!」


ドングリードはガラ空きとなったシオンの頭に、手にした鉄筒を振り下ろした。


「ぐぎゃー!」


頭を鉄筒で殴られたシオンが悲鳴をあげる

これは痛い!


「ドン・グリード、助かった!」


シオンがよろけた隙をついて、俺はクレアに向かって走る。


「おう!あとは任せたぜ!」


くっそぉ! このクソリスがぁ! テメェは後でぶっ殺すからな! 覚えてやがれ!」


シオンはドン・グリードに吐き台詞を残し、俺を追ってくる。



「私のお母様(シオン)を! よくも殴ってくれたなァアア! クソリス風情がぁ!」


「おおおお!??? や、やめろー! 必要悪な手段だろがー! グェエエ」


「そんな事、私の知った事かぁーッ!?」


ダリアちゃま、ご乱心! (Part2)

洗脳されているとは言え、シオンを殴った事にダリアちゃまがブチ切れ、ドン・グリードの首を掴んでいる。


この件に関しては、ドン・グリードがくたばらないように祈ろう。 アーメン。





「貴様、さっきのレイラを、倒した謎の技は、もう使えないようだな」


その一方で、自分の身に何も起きない事、刻甲が自ら攻撃してくる事から、触れずとも相手を倒す謎の技が、再び来る事はないと理解したようだ。



「遊びは終わりだ! 今度はこっちの番だ」


クレアの全身に青白い稲妻が纏わりつく。


下手に近寄れば感電してしまうが、刻甲は鳩尺様の力の影響か、電撃を避けようともしない。


「貴様には効かないようだな、ならばこれならどうだ」


クレアが更に力を込めた。


すると彼女が纏っていた青白い稲妻が、紫色に、紫電へと変質した。


これを見るのはハダカデバネズミ人族のスパイごっこをしていた時以来だ。

後で聞いた話しだと、この紫電を纏った形態はミーナの兄であるジェイクによる強化魔術によるものだ。


現在は例のウサタンの力の一端でこの力を使っているのだろう。


クレアは目にも止まらぬ速さで、刻甲に斬りかかる。


そして、刻甲の分厚い筋肉から鮮血が飛び散った。


クレアが刻甲を袈裟懸けに斬ったのだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ