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1話 気付けば異世界転生


異世界。

それが今いる場所だ。

俺は森の中で目が覚めた。

周りは木で囲まれており、全く見覚えもない場所だ。

最後に残っている記憶は病室で持病が悪化した時だった。


「もしかしたら、ここは死後の世界かもな」


ポツリと独り言を放ち、行く宛もなく歩く。

なぜここが死後の世界と考えたのは、俺自身が歩いているからだ。

持病があるため満足に歩く事も出来なかった。

朝間日向、年齢的には高校1年生。

体の調子は悪く、学校に行きたくても行けなかった。


「それにしてもここはどこなんだ?」


天国?地獄?もしかして異世界に転生したか?

病室ではやることもないので本をよく読んでいた。

勉強などはやる気も一切起こらなかったが。

もし、ここに俺が転生したって言うなら何かチート的なものはあるのだろうか。


「まぁ、歩けるだけでチートだな」


それは間違いない。

1年振りに歩けたのだ。

感動するに決まってる。

歩くのに慣れてきたので少し走ることにした。

走るのは歩く事以上に久しぶりだ。

どんどんスピードを速くしていく。

これはやばい、以前走っていた時よりも速く走れる。

これが異世界に転生されたチートなのか。

今なら50mも8秒台で走れるかもしれない。

え?目標が低い?

8秒台で充分だろ。

ここが本当に異世界ならハーレムでも作りたいな。

それが男のロマンだろ。

俺の最強チート能力で無双してやるぜ。


「キャァァァ!!」


そんな妄想をしていると少し離れた場所で高い悲鳴が聞こえた。

これはまさかヒロインを助けるパターンですか?

絶対そうですよね。

悲鳴が聞こえた方向へ全力で走る。


「大丈夫ですか!」


草むらの中に入り、声のする方へ向かう。

そこには1人の少女と醜い低身長の緑色の鬼のような生き物が2体いた。

身長は70cmぐらいだろうか。

今まである自分のファンタジー知識を元に見るとゴブリンだ。

ゴブリンは棍棒を持っており少女を襲おうとしている。

少女は金色のポニーテールで髪が肩にかかるぐらいの長さだ。

すごく可愛い。

語彙力がない?可愛いんだよわかってくれ。


「今、こいつらを倒します!少し待っていてください」


俺はゴブリンと少女の間に入り、ゴブリンに向かって構える。

柔道や空手などはした事はないため構えになっているかはわからない。


「ゴブリン!俺が相手だ!」


ふっ、かっこいいぜ俺。

女の子は絶対俺に惚れたな。

この時、俺は気づいてなかった。

この世界に来て、走れるようになり調子に乗っていたのかもしれない。

ゴブリンがいきなり飛びつき棍棒で俺の横腹を殴る。

え、なにこれ、痛い。

俺はそのまま倒れ、ゴブリンの2回目の攻撃を頭に喰らい意識を失った。


1話と言いながらプロローグです。

2話以降は約3000ー5000字あります。

とりあえず10話まで書き溜めています。


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