【番外編 南さんとハロウィン】
【登場キャラクター】
ぼく 南さんに興味がある男子高校生。
南さん 南にしか興味がない女子高校生。
南さんというのはぼくのクラスメートの名前だ。
今日は10月31日。
ハロウィンである。
今日の南さんは、いつもと様子が違った。
そんなわけで、いつも通りに南さんに話しかけることにした。
「ねぇ、南さん」
「なに?」
「あのさ、聞きたいことがあるんだけど」
「いいわよ」
「なんで、瓜のコスプレなんてしてるの?」
そう、南さんはハロウィンだからなのか白瓜のコスプレをしていた。
「なんで、わからないの」
南さんは少し不機嫌そうにいう。
「なんでって。わからないから聞いたんだよ。というか、学校にコスプレしてきちゃだめでしょ!」
「あなたの事、見損なったわ。ミナミスト序列第1位の称号は剥奪ね」
南さんは、怒って教室の外へ出て行ってしまった。
ぼくには、その行動が理解できなかった。
そもそもミナミストってなに?
序列第1位ってなに?
初めて出てきた単語のおかげで僕は混乱していた。
この混乱で、僕は1週間寝れなかった。
後日、クラスメイトから聞いた話。
南さんは、南さんの南、コスプレしていた瓜を合わせて南瓜になるから、「ハロウィンと上手く掛けられているでしょ(どや顔)」をしたかったのではないかと言われた。
「南さんは南にしかいない」
原作: 伊更木音哉/伊古元亜美
執筆: 伊更木音哉