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過去、未来。そして現在  作者: かげふみ
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繋がる身体




夏休みってなんだろ…


これは人がどれだけ娯楽から離れられるかの試練じゃないのか、と悟り始めた今日この頃。



電車の中でこんなことを書くぐらいしか娯楽のない僕の作品をどうか


よろしくお願いいたします!!





2014年


日本の夏


僕らはとある山に来ていた。


『ねぇ』


『ん、どうしたの?』


暗い闇の中で僕らは隣り合わせに野原に寝転がっていた。


『死んだ後ってどうなると思う?』


『きゅ、急だね……』


彼女のちょっとした一言によく驚かされる。


いつだってのんびりな君、いつだって僕の味方をしてくれる君、いつだって一緒にいてくれる君。


そう、今回のキャンプだって僕が誘わなかったら、君は来なかったのだろうな………。


『あんまりそういう事は考えたことがないから僕にはよくわからないな……』


『もう……少しぐらい考えてくれたっていいじゃない』


あはは…――――僕は苦笑で返答をすませる。

満天の星空の下。

横からは、頬を膨らませてふてくされている彼女の声。


こんな幸せな時はないだろうな……


そんなことを考えながら空を見上げていた。


そんな時、ふと思い浮かぶ。


『じゃあさ。―――はどう思ってるのさ』


『よく聞いてくれたわね』


ふふんっ、とすぐに機嫌を直してくれる君。


『私はね。死んだら意識…いや、心が何かに移ると思うの』


とても彼女の言葉とは思えない、異様な一言だった。


『じゃあ……そこらへんの石とか?』


『夢のないことを言うわね……』


何が言いたいかよくわからないな………


『例えば好きな人の大切な…物とか……』


急にモジモジした態度になる。

こんな事を聞くのは反則みないなことだとはわかっていた。でも聞きたかった


『じゃあ。なれるとしたら―――は何になりたいの?』


えっ!?という驚いた声が暗闇から聞こえる。


なんだか悩んでいるようだったけど、君は決心して話してくれた。


『その……… 懐中時計……』


『懐中時計?……それって…僕の?』


彼女の発言に若干動転してながら、常に僕が持っている。


母の形見の懐中時計に、ポケットに手を入れて触れた。


冷たく固い感触。それは僕の体温が上がっている事を示していた。


『そう……あの懐中時計。あれがいいの。絶対に……』


力強い彼女の言葉


『だって私………あなたの事がずっと好きだったんだものっ!!』


『んなっ!?』


彼女の大きな声に驚き、体を起き上がらせ、少し離れたところで夕飯の準備をしている友人に目を向ける。


よ、よかったぁ………聞こえてないみたいだ。


『そっちはどうなのよ………私のこと…どう思ってるの……?』


『それは………』


直球だなぁ………いつもの彼女では見られない強気な発言が連発をされて、僕は急激な火照りを感じる。


『そ、そりゃ………僕だって好きだよ……』


『じゃあ付き合ってくれるの!?』


彼女は起き上がって、僕の方へ身を乗り出してくる。


『う、うん。いいよ…………』


こんなあっさりと決めてよかったのかな………


そんな疑問がよぎる中、沈黙が流れる。


それを断ち切ったのは、彼女の予想外な一言だった。


『じゃあ、キスしてよ…』


『なんでそうなるの!?』


『私のことが好きだって。行動で示してみせてよ………』


『うっ……』


ヤバい………心臓が……


口から出るなんてよく言うけど、そんなものじゃない。


鼓動が激しすぎて、体の中で爆発でもしそうな激しさだ。


それでも…僕は後ろを向けなかった。


『わ、わかったよ』


僕は決断の意志を示して。


彼女に近づく。


もうあと数センチで唇同士がくっつく寸前。


うあぁあああ!!本当にこれでいいのか!?


心の中で僕は自分に問う。


しかしその回答は返ってくることはなく。


その瞬間!!――――


『グアァアアアアア!!』


『っ!?』


テントの方からから男の叫び声が聞こえ、僕たちは二人して声の方向を向く。


キャアアアアアア!!


うわぁ!!


それに続く悲鳴の数々。


悲鳴の後には、生々しい。液体の吹き出る音と、生肉のようなものが切れる音。


何があったのかわからないが。最後の声が、可笑しな事を言った。


『こっちに来るなぁ!化け物がぁ!!グハァッ!!』


化け物。


それが何を指していたのか解るはずもない。


ただわかることは、ここに一緒に来た友人たちはもうこの世にいないこと。


逃げなきゃ!!―――――――


僕は彼女の手を取り、テントとは逆の方向へ走る。


『ねぇ、さっきの声。聞こえた!?』


『声ってあいつらの叫び声のことか!?』


走りながら僕らは話した。


わかっていたことだが、僕らは二人とも運動系は得意とは言えない。


すでに僕も彼女も肩で息をし始めている。


『違うよっ。あの後聞こえた狼みたいな声だよ!!』


またわけのわからないことを言い出した。


そんな軽い気持ちで振り返ってしまった。


『なっ!!―――――』


その声は、彼女の先の言葉に驚いただけではない。


彼女の後ろに


一般のものよりも一目でわかるほど大きい刀を持つ


人狼の姿が


『うわぁああああああああああああああっ!!』


身体中から血が抜ける感覚。


直接みていなくてもわかる。


きっと今僕はヒドイ顔をしているのだろうな。


人狼の持つ刀とこれでもかと剥き出しにして見せつけてくる牙は、血だらけだった。


それが友人たちの血による返り血だということはすぐにわかった。


まだ彼女は気付いていない。


僕は思いっきり彼女の手を引き、走り出す。


彼女が何かを言っていたようだが一言も僕の耳には入ってこなかった。


気付くとなぜか、僕の彼女の手を持つ方とは逆の手でポケットの中にあるはずの懐中時計があった。


しっかり握る両手。


どちらの手も、手汗で酷くなっていた。


夢中に走った。


その中で聞こえた声


『―――っ!!逃げて!!』


その言葉ど同時に繋がれていた手が離れた。


『っ!!』


また急な彼女の判断に僕は驚き、振り向いてしまう。


でも、それがいけなかった。


振り向いた瞬間。


人狼が刀を彼女に突き刺そうとしているのが瞳に映った。


まるで反射のように僕は腕を伸ばす。


手の中から離れていく懐中時計。


少しずつ彼女に迫る刀。


そして彼女の体を庇おうと、逆走を始める僕の体。


しかしその結果。




グシャッ―――――――――――




一本の刀により。


僕、懐中時計、彼女は繋がった。


目の前で胸を後ろから刀で貫かれる彼女。


そんな姿を見たくなかった。


そんな顔をしないでくれ。


きっと君も僕と同じ事を考えているのだろうな。


力を失った体は、横に倒れて行き。


真横の崖から落ちていった。







読んでいただきありがとうございます。



今回主人公、共にヒロインを初めからヤっちゃったテヘペロ



調子こいてすいません。


暇な時間を縫っての作品なので次回が出るのが遅いかも…





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