第∞日目 世界の在り方
この物語は別世界からコノ世界へと来て、間違いを正す物語。
この世界に住んでいる者達は忘れている…『己』を。
何度も同じ行動を…、日々を繰り返し、それに気づかないと言う矛盾。
王でさえ、王女でさえ、何も気づいていないと言うのだろうか―――?
―――そして、どこからか舞い降りた無力なる者が織り成す間違い探し物語。
それではこれから貴方に幾つか質問致します。
Ⅰあなたなら修正ペンで何を修正しますか?
Ⅱ消しゴムで消せば何もかも消せると思いますか? YES/NO?
Ⅲ嘘は本当にバレないと思いますか? YES/NO?
――貴方はこの質問の意味を理解出来るでしょうか?
答えは物語の中に、きっとあるでしょう。
さぁ、あなたに簡単に少しだけ教えてあげましょうか。
これから始まろうとしている物語の世界を。
†ディスティニィ・エルシオン…それは天界(天国)を指す。
地上に暮らす者達は、エルシオンを天国や楽園と言い表している。
そこには、五神将と言う神が五人おり。個々に城を構えている。
神より地位が低い所に、天座と言う天子の長であり、女王の。天子がいる。
その天子の女王が略エルシオンを支配していると言っても過言ではない。
†アウター・アビス…それは下界(地獄)を指す。
地上に暮らす者達は、アビスを地獄や魔界と言い表し、忌み嫌っている。
呪、毒、悪、殺やら険悪な噂が絶えない。
アビスには、王様が存在し。アビスの世界を取り仕切っている存在。
アビスの中心部に城を構えており王様は、とても朗らかで子供っぽくてサディスティックだと
悪魔達から噂されている。
†セカンド・サン…それは地上を指す。
普通の人間が生活をしている場所。けれど極稀に、魔力を持つ者が存在する。
魔力持つ者は、普通の人間達から『法術師』や『神父』と呼ばれている。
だが、普通の人間は知らない種族がある。
それは、『竜族』と『長耳族』と『大神族』だ。
この三種族は昔『神ノ使』と言われ、崇められていたが、ある事が原因で次第に人々の頭から
忘れ去られて行くのであった。
―――そしてセカンド・サンでは昔、アビスとエルシオンの戦争で1度滅び、名を変えた。
本当の名を知っている者は、もう存在していないだろうか?
†エレメンタル・ワールド…それはこの三つの大地を維持する為の土台(星)を指す。
エレメンタルは基礎を示し。ワールドは世界を現す。
†そして…人間界。簡単に言ってしまえば地球。もっと細かくして言うと日本。
エレメンタル・ワールドには存在しない別次元。
日本では、魔力も剣術も法術も無い平和な場所?
戦争は昔に何度か合ったものの、今は平和になっている。
この日本では、アビスの王のような綺麗で可憐な黒髪と黒目の人間がメジャーである。
―――そして彼が現れる前のエレメンタル・ワールドの時は、動いてはいなかった。
簡単に言えば、日数や時間は経過しているが、同じ行動を何度もループしていることになる。
何も知らずに『――ずっと平和が続く、だからこのままで良いんだ』と言う強い言術に
かけられている者達は、"今"から変わることなどしようとは思わないのだろう…。
例え目の前で人が殺されようとも…。
少しはこの世界を、わかりましたでしょうか?
ですがこの情報は、ごく最近の物に過ぎないのです。
もっと過去を知りたいのなら、この物語に飲み込まれる覚悟をお決め下さい。
…?私は誰か…ですか?あなたに助けを求めている悲劇のヒロインとでも
言っておきましょうかね?
…、解からなくて良いのです。あなたにとって損は無いことだと思いますし。
それに私と話している時点で、あなたの未来の変化は免れない運命なのです。
それでは過去を知りたければ、そのページをおめくり下さい。
これは、とある人間の夢の中のお話。
夢は続く…、夢は現実へと導き、やがては幻想を作る。
彼が望もうとも、望まざろうとも…。