うちに来た日
うちに金魚が来た。
以前から金魚が飼いたかった娘にお友達がお家の金魚をゆずってくれるということになり、春過ぎのある日うちの娘が金魚をもらってきた。
「頂天眼っていうんだよ。」うれしそうに弟に説明しているのを横目で見ながら、バケツをのぞくと・・むこうもこっちを見ていた。というか目が上についている。
「インターネットで見たのといっしょだねえ~」弟ものぞいて
「うわあ~目がうえ~目がうえ~」と手をたたいてよろこんでいる。というか顔が面白いのでハイになっているようだ。
早速おわんですくって水槽に入れてやる。水槽は一週間前から水を入れて回しておいたもの。
塩を少し入れてやるといいと聞き、早速塩をひとつまみいれてやり・・・すいすいと泳ぎ始めて、元気そうである。
「名前をどうしよう」という事になり、オレンジ色だからオレンジちゃんとかチビだからチビちゃんでと少しもめたが、間をとってオレンジのチビでオチビと命名された。
初めての場所でグルグルまわって砂を突付いたりしてとても楽しそうだ。丈夫だって聞いてたし、えさをやりすぎるとよくないって書いてあったから、それさえ気をつければ病気にもならないだろう、と甘い事を考えていた私は後でものすごくびっくりするのだった。