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甘えないで

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

久方振りに、とある神社に訪れたんですよ。

本当、言うこと、ぐうの音も出ない程、ド正論。

『甘えるな』

今日はご縁があって、久方振りに遠い神社に訪れた。そこは都会とは思えない程空気が澄んでいて、居るだけで心地良かった。

最近、悩んでいる事があって、御言葉が欲しかったので、御籤を引くことにした。参拝を済ませて、書かれた言葉を要約すると『心を広く持て。小さな事で目くじら立てるな』だった。

相変わらずドンピシャで、正論で、甘さを含まない御言葉だった。

そう言えば、と思うのだ。前にも似たような事で御籤を引いた時もそうだった。

――人が見てなくてもやる様に。

――辛いことを乗り越えてこその忍耐でしょう?

相変わらず、厳しい御方だった。


友人と共に神社を訪れた時の事、彼女はパタパタと足音を立てて、御籤を引こうとしていた。

「いや、ちょっと待て」

「え? 手水舎で手を洗ったよ? 御参りもしたよ?」

彼女はぽかんと口を開けて、私の制止に疑問符を浮かべた。

大丈夫。彼女はきちんとマナーを守っている。決して怒りを買うような参拝はしていない。していたのだけれど。

「今のメンタル平気? 何か強烈な悩みとかない? 後ろめたい事とかない?」

何を隠そう、此処の神社は甘かった私に正論をぶつけて、現実見せる御方なので、生半端な気持ちで引くと、ぐうの音も出ない。『甘えた事抜かしてすみませんでした……』としか言えなくなる。

「何……突然……何も無いよ……」

と、顔を引き攣らせたので、事情を説明した。自分に非がある状態で引くと、手厳しい言葉を掛けられるよ、反論も出来ない程の正論だよ。と。

すると彼女は安心した様な顔をした。

「それなら大丈夫だよ。今日は喝を貰いに来たからね」

そう言うと、颯爽と御籤台の元へと歩み始めた。

大きな木の下で待っていると、ホクホク顔の彼女が戻ってきて、私に御籤の言葉を見せてくれる。

意味は要約すると『素直さが第一』という物だった。恐らく、特段伝える事が無かった故に、『今のままで居るように』という事だろう。

「優しいね。此処の神様」

油断してると怒られるけどね……。

そう、お話したい事が御座いまして。

お友達と一緒に参拝したんですよ。

そしたら結構優しいお言葉で、『そこまで厳しくないよ』と話しながら帰りました。


……私の中では、とりあえず平手打ちして、そう、スパインって。

『甘えるな!! お前の努力でどうとでもなるだろ。根性足りてない』

※本当はもっと礼節のあるお言葉です。

と仰る御方です。


作者の中で、生粋の神様って物の見方が大局的で、俯瞰的なんですよ。

平たく言うと、大雑把。“ちょっと”が“ちょっと”じゃない。“凄く”とか“めっちゃ”。

力技でどうにかなるのならば、その方が早いからその手段を選ぶ。細々とした事まで見ない。

そんな傾向があるんですよ。


参拝させて戴いた神社の御祭神、人から神になられた方で、人の情緒は残しておられるのですが、如何せん、甘さがない。あんまり人をお褒めにならない……。

善処致します……。


梅香の君はカウンセラーだと思ってるので、『もう少し頑張ろうね』だと思います。

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