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テレパシーかな
スカイックとランダーの兄弟が合わせてアビリシャンクラスの魔法使いだと聞いても、全く意味の分からない燈馬。
「簡単に言えば、二人は相互的に魔力を干渉し合う事で、色々な事ができるんだ。簡単に言えば、テレパシーかな。」
なるほど、と燈馬は納得する。
「それにね、片目ずつ視界を共有することもできるんだ、イェイ!」
「かなり頭痛くなるっすけど…」
「今日は、そのテレパシー能力を使ってもらおうかなぁって。即ち、今日は二班に分かれるんだ。」
なるほど…、と燈馬が呟く。二人は無線機の様な役割を持っているわけだ。
「それじゃ、班分けしようか。8人だから、一人ずつ。勿論、リコとリクは別な班だから。」
「私トーマと一緒がいい。」
「分かった。んじゃ、組むか。」
「待ちなさい!」
燈馬とミリィが最初から決まっていたかのようにチームを組むのだが、それを遮ったカーラだった。