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もっと繊細なんだもん
テスト終了!夏休みに突入だ~!(オイッ!)
「と、言う事になったから。」
食事を作った燈馬がテーブルに食器を並べる。
「おい、待てよ。いきなり“と、言う事になったから”って言われても分からねぇよ。」
「あれ?やっぱり分からない?こう言う時って、テレパシーみたいなのがビビビッて来ないかなぁなんて。」
「そんな能力はねぇよ。ってか、ミリィ、何時間泣けば気が済むんだよ。」
「うぅ…」
「しょうがねぇな。特別にプリン作ってやるから泣き止んでくれ。」
「ほんとっ!?」
「黙れ、リーナ。」
当然の如く鉄拳制裁が加えられた。うずくまるが、直ぐに立ち直る。
「ほら見ろ。リーナなんてコンマ一秒足らずで起き上がるぞ?」
「私、リーナとは違うもん。もっと繊細なんだもん。」
黒ミリィ…