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一度目じゃなきゃ、いいよね?
あからさまな演技の寝息を立てる燈馬。
「ねぇ、トーマ~。」
その横で燈馬を必死で起こそうとするミリィ。
「ねぇねぇ、寝ちゃったの?トーマ?」
「く~」
「ね~、よそ見しないでよ。」
それでも背中を向け続ける燈馬。ミリィは自分から起き上がってトーマの顔側で寝転んだ。
「私だけ置いていかれるのは、もう嫌だよ…。置いてかないで?」
一度ポケットに手を突っ込むと、魔宝石を取り出す。それを空中に投げ上げた。いつもより強く発光する魔宝石。やがて、ミリィと燈馬の姿を隠すかのように、透明となっていった。
「一度目じゃなきゃ、いいよね?」
ギュッと抱きついて、トーマの顔に自分の顔を近づけるミリィ。だんだんと二人の顔が近づき合い、そして…
初めてミリィに鉄拳制裁が加えられたのだった。




